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山梨県甲府市は、訪日外国人の需要増加に対応した「甲府市おもてなしショップ」の登録制度を、飲食店向けに始めました。
この制度は、甲府市の飲食店などに日本語と外国語が併記された「指さし会話シート」を配布し、外国人観光客がスムーズなコミュニケーションを飲食店側と図れるよう試みるものです。
甲府市でこれから予定されている行事として、
- 2019年 こうふ開府500年
- 2020年 東京オリンピック・パラリンピック
- 2021年 武田信玄公生誕500年
- 2027年 リニア中央新幹線の開業
などがあります。
訪れる機会が増えるであろう外国人観光客の受け入れ態勢を、飲食店と市が連携強化し、お店側におもてなしの意識を高めてもらう考えです。
3つのおもてなしで外国人客の来店に対応
「甲府市おもてなしショップ」に登録した店舗は、以下の提供を行います。
- 指さし会話シートの活用
- おもてなしショップ表示ステッカーを店舗の見えやすい位置に掲示
- 外国人観光客に観光パンフレットを提供
日本の食に関心の高い外国人観光客を、この3つの提供で「おもてなし」します。
円滑なコミュニケーションをサポートする「指さし会話シート」
外国人観光客が、来店時や注文時の会話に使う単語を、シートに記載しており指を指すだけでコミュニケーションできるものです。
例として「いらっしゃいませ」「ここでしばらくお待ちください」「ただいま満席です」などがあります。また「主な食材は〜です」と「牛肉」を合わせて、「主な食材は牛肉です」と伝えることも可能です。
指さし会話シートには桃色版と橙色版があり、
桃色版は、
- 英語
- 中国語(簡体字・繁体字)
- 韓国語
で記載されています。
橙色版は、
- フランス語
- タイ語
- インドネシア語
- ベトナム語
です。
多くの外国語を記載することで、様々な外国人観光客に対応しています。
一目で登録店舗か分かる「おもてなしショップ表示ステッカー」
甲府市から提供される「おもてなしショップ表示ステッカー」は、外国人観光客の来店を歓迎する「ようこそ」という言葉を、上記の8言語に翻訳して記載しています。
大きさはB5サイズで、店舗の見えやすい場所(入口付近など)に掲示し、来店時に分かるようにするのが目的です。
季節による旬の観光地などが分かる「観光パンフレット」
甲府市の季節ごとのイベントや郷土料理、甲府駅や観光地周辺の案内が記載された「観光パンフレット」を、来店した観光客に配布します。
多言語に対応したものを作成しており、
- 日本語
- 英語・簡体字・繁体字
- 英語・簡体字・ハングル文字
- 英語・インドネシア語・タイ語
の4種類のパンフレットです。
外国人観光客用に多言語版を配布し、訪日前の情報だけではわからない地元特有の観光スポットを周知してもらいます。また日本語版もあることから、日本人観光客も利用することが可能です。
こうした様々な提供で甲府市は、外国人観光客の訪日満足度を上げ、これからのインバウンド需要の増加に対応します。
参考:http://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/omotenashi/shop.html#yubisasi