新宿歌舞伎町「ロボットレストラン」がインバウンド集客に成功した4つの理由とは?口コミやSNSでの拡散がカギ

新宿歌舞伎町にある「ロボットレストラン」が、訪日外国人に人気の観光スポットとなっています。ロボットやダンサーによるショーを見ながら食事ができ、新宿駅から徒歩7分の場所で営業しています。

ロボットレストランはオープン当初、日本人向けに展開することを考えていました。しかし、いざ営業し始めると、来店は欧米人が中心。海外メディアからの取材も多かったことから、インバウンド向けレストランに切り替えたのです。

このときの戦略が訪日外国人のニーズを満たし、今では毎月17,000人を超える観光客が来店しています。

そこで今回は、ロボットレストランが行った4つの戦略をご紹介します。この記事が、飲食店での集客のヒントとなれば幸いです。

ロボットレストランはロボットとダンサーのショーを見ながら食事ができる場所

ロボットレストランとは、食事をしながらショーを楽しむことができるレストランです。歌舞伎町にあり、新宿駅から徒歩で約7分の好立地です。

ショーは、1日に3〜4回開催しています。ロボットとダンサーがダンスや和太鼓でのパフォーマンスを披露。入場料が8,000円、食事代が1,000〜1,500円という高めの料金にもかかわらず、訪日外国人から根強い人気を得ています。

ロボットレストランはもともと、日本人向けのレストランとしてオープンしました。しかし、実際のお客様は海外からの観光客が圧倒的に多かったため、すぐに外国人向けレストランに切り替えることに。インバウンド対策を練り、今では月に17,000人以上の訪日外国人が訪れる、人気スポットとなったのです。

次から、ロボットレストランが集客のために行った4つの戦略をお伝えします。

ロボットレストランがインバウンド集客に成功した4つの理由

欧米人を中心に人気のロボットレストラン。外国人向けレストランに切り替えてから、

  • 口コミを投稿する導線作り
  • 写真を撮りたくなる派手な店内
  • 割引クーポンを発行
  • オープン時間は夜のみ

といった4つの工夫を行っています。ここでは、それぞれの内容をご紹介します。

1.口コミ投稿のためにトリップアドバイザーのQRコードを設置

ロボットレストランは、トリップアドバイザー上の口コミが、2018年6月時点で4,731件も集まっています。これは、レストランのあらゆる場所に設置したQRコードによって集めた数です。

訪日外国人は、観光地選びに口コミを重視します。トリップアドバイザーの調査によると、約58%のユーザーが「レストランを選ぶ前に最低6〜12件の口コミを見る」と回答。口コミが多いだけでレストランへの信頼度は増し、さらなる集客につながるのです。

【出典】トリップアドバイザー「旅行者を対象としたトリップアドバイザーの新たなアンケートから得られる 5 つのヒント」

そこでロボットレストランでは、

  • 座席
  • チケット
  • 割引券
  • 出口

といった場所に、トリップアドバイザーのQRコードを設置。いつでもすぐに口コミを投稿できる導線を作り、多くの口コミを集めています。今では、東京駅(3,405件)やハチ公像(3,225件)といった人気スポットよりも、口コミが多い場所なのです。

訪日外国人の口コミを重視する傾向については、「大阪市のお好み焼き屋・ちとせから学ぶ、インバウンド客が来店したくなる5つの対応」で、より詳しく解説しています。

2.写真撮影したくなる派手な店内でSNSのシェアをねらう

ロボットレストランの内装は、カラフルで派手なことが特徴。この店内が、写真撮影やSNSへのシェアを促しています。

ショー会場だけでなく、入口やトイレ、ロボットにもキラキラと光る装飾を使っています。お客様であれば、店内はいつでも撮影が可能。また、ショーの終わりには、ロボットやダンサーとの記念撮影タイムを用意しています。

André Pflaumさん(@andre.pflaum)がシェアした投稿

Beth Barentsenさん(@beth_barent)がシェアした投稿

この派手な店内を「共有したい!」と、訪日外国人は写真を撮り、SNSへ投稿。そして、この投稿写真が新たな訪日外国人を呼ぶ集客ツールになっているようです。

John Bremerさん(@johnbremer)がシェアした投稿

3.割引クーポンを提供し来店のハードルを下げる

ロボットレストランの入場料金は8,000円と、決して安くはありません。しかし、公式サイトやアクティビティ予約サイトで配信するクーポンを使えば、割引価格で入場できます。

公式サイトでは500円オフ、予約サイトでは15〜25%オフとなり、8,000円が最大で6,000円に。入場料が安くなることで、来店するハードルを下げています。この割引は、事前予約のお客様のみを対象としています。

4.訪日外国人が暇になる時間にお店をオープン

ロボットレストランのオープン時間は、15時20分から23時です。この時間が訪日外国人の暇な時間と重なることで、来店意欲が増しているようです。

欧米をはじめとする海外では、クラブやバー、ライブなど、夜遊びできる場所をたくさん用意しています。しかし、日本にはまだまだ多くありません。そのため、多くの訪日外国人が20時から3時頃に遊ぶところがなく、けっきょくホテルで過ごすことに。旅行中にもかかわらず、暇だと感じているのです。

そこで、ロボットレストランは夜に限定してお店をオープン。「時間もあるから、人気スポットなら行ってみよう!」と、来店する動機につながっているようです。

ここまでご紹介した4つの仕掛けは、どれも訪日外国人のニーズを満たして、不満を解消するもの。この集客方法で多くの観光客を集め、今も楽しい旅行のひとときを提供しています。

ロボットレストランのような来店したくなる仕掛けで、訪日外国人を集客

新宿歌舞伎町にあるロボットレストランは、ロボットやダンサーによるショーを楽しみながら食事をするレストラン。訪日外国人から人気が高く、今では月に17,000人以上の観光客が訪れています。

ロボットレストランは、日本人向けレストランからインバウンド向けレストランに切り替える際に、以下の4つのことを実行しました。

  1. 口コミを投稿するQRコードを設置
  2. 写真を撮りたくなる派手な店内
  3. 割引クーポンを提供
  4. オープン時間を夕方から夜に限定

これらはすべて、訪日外国人の「レストラン選びに口コミを重視する」「夜の時間を持て余している」という傾向を元に行っています。

集客方法は、訪日外国人のニーズや不満を理解した上で考えることが重要なポイントです。その際に、ロボットレストランの事例は参考になるはずです。

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