サイネージを使ったインバウンド対策。7つの事例を飲食店や小売店、地方などジャンル別に紹介します

「今よりもっと観光客を呼び込むために、何かできることはないかな…」

と感じている、小売店や飲食店、地方自治体の方。

新たなインバウンド対策として、看板やポスターなどの「サイネージ」が注目を浴びています。中でも近年は、プロジェクターを使用した“デジタルサイネージ”、Wi-Fiを利用した“エアサイネージ”などが登場しています。

これらを使うことで、多言語での商品やメニューの紹介、クーポンの配布、観光案内が可能に。スムーズに旅行できる環境を整えることで、さらなるインバウンド客の増加が期待できます。

とはいえ、具体的にどのような活用方法があるのか、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、

  • サイネージとは
  • サイネージでできること
  • サイネージを使ったインバウンド対策の事例

を紹介します。「いきなりサイネージを導入するのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけなら簡単です。

まずはサイネージについて、ざっくりと理解しましょう!

サイネージとは、ポスターや看板などの標識のこと

サイネージとは、看板やポスターなど広告が目的の標識です。見た人に対して、商品の認知や紹介、お店の認知などの効果があります。

そして近年は“デジタルサイネージ”という、電子化された看板やポスターが増えています。

サイネージの種類については、次で詳しく解説します。

種類:デジタルサイネージとエアサイネージ

インバウンド対策では主に、デジタルサイネージとエアサイネージが活用できます。

【デジタルサイネージ】
平面ディスプレイやプロジェクターなどに、映像や文字を映し出す広告のこと。今までは静止画のみだったポスターに、動きを加えることができます。

  • 例)店内の案内図、店頭のPOP、地図など。

【エアサイネージ】
Wi-Fiを利用して、インバウンド客のスマホにクーポンや資料などを配布できる技術。

使用方法はショッピングモールや空港、テーマパークなどに、エアサイネージの機器を設置し、Wi-Fiでスマホと接続するだけです。インターネット不要のWi-Fiのため、回線が必要ありません。

  • 例)コンテンツやクーポンの配布、資料ダウンロード、アンケート回答、スタンプラリーなど。

ここまでサイネージについて説明しました。

続いては、これらを使ってできる3つのインバウンド対策をお伝えします。

サイネージを使ってできる3つのインバウンド対策

サイネージを使うことで、

  1. 多言語の表記
  2. クーポンの配信や公式アカウントとの連携
  3. 地図や観光スポット、乗り換えなどの案内

が実現します。1つずつ解説しますね。

1.簡単に多言語での表記ができ、翻訳作業が必要ない

デジタルサイネージを使うことで、飲食店のメニュー、店頭のPOP、駅の観光案内などで多言語表記が実現します。

サイネージは言語設定をするだけで英語や中国語、フランス語など、簡単に切り替えや表示が可能です。手書きのような、翻訳作業が必要ありません。

2.クーポンの配信や公式アカウントとの連携で、買い物を後押し

小売店やメーカー、ショッピングモールでは、エアサイネージを使って商品紹介やクーポンの配布ができます。

Wi-Fiでエアサイネージとスマホを接続し、割引クーポンをダウンロード。するとインバウンド客の購買意欲や滞在時間がアップし、購入につながります。

3.地図や観光スポット、乗り換えの案内で旅行をスムーズに

駅や観光案内所、商店街などにデジタルサイネージの地図や観光案内を置くことで、インバウンド客はスムーズに移動や観光ができます。

サイネージは4Kなど、高画質のものも提供されています。大きくて高画質のものを使うことで、より見やすく、わかりやすい案内が実現。もちろん多言語の設定も可能なため、言語ごとに案内を作る必要がありません。

また駅にエアサイネージを設置し、多言語パンフレットをダウンロードしてもらうことも可能です。

ここまでサイネージでできるインバウンド対策をお伝えしました。

とはいえ、実際にどのように活用しているのか、なかなかイメージできませんよね。

そこでサイネージを使ったインバウンド対策の事例を、業界ごとに紹介します。

サイネージを使ったインバウンド対策の事例

サイネージを使った事例を、

  1. 飲食店
  2. 小売店やショッピングモール
  3. 地方自治体

の3つにわけて紹介します。

1.飲食店:サイネージを使って商品紹介や多言語メニューが実現

飲食店はサイネージを使って、

  • 店頭での目立つ商品紹介
  • メニューの多言語表示

が可能です。

株式会社十勝たちばな:サイネージを使って多言語で商品を紹介

株式会社十勝たちばなの「甘味しゅり春秋」は、沖縄伝統の和菓子を提供するお店です。

店舗では、以下の場所にデジタルサイネージを設置しました。

  • カウンター
  • レジの後ろ

人気商品の写真とともに、韓国語や中国語で「ようこそ」など歓迎の言葉や、商品説明を追加。目に入りやすい場所に写真や映像を流し、インバウンド客を呼び込んでいます。

デジタルサイネージであれば手軽に店頭POPなどの変更ができるため、手間や時間がかかりません。

回転寿司:サイネージで店頭メニューから注文まで対応

またインバウンド対応ではありませんが、回転寿司は早くからサイネージを導入しています。

チェーン店では、各席に小さいタブレット型のデジタルサイネージを設置しています。この画面では、

  • メニューの閲覧
  • 注文
  • お会計の呼び出し

などが可能。言語の切り替えもワンタッチでできるため、スタッフに多言語教育をする必要がありません。

続いては小売店や、ショッピングモールの事例を紹介します。

2.小売店やショッピングモール:サイネージでインバウンド客の購買意欲を刺激

小売店やメーカー、ショッピングモールでは、

  • 多言語での商品紹介
  • 店内の案内
  • クーポンの配布
  • WeChatなどSNSアカウントとの連動

が可能です。事例を2つ紹介しますね。

高島屋:サイネージと位置情報システムを連動し、適切なタイミングで動画を流す

株式会社高島屋は、中国人の観光客向けに、WeChatと連動した商品紹介を実施しています。

内容は、以下の通りです。

  • 中国人の観光客に、受付や免税カウンターで専用ストラップを渡す
  • ストラップには「ビーコン(位置情報がわかる端末)」を搭載し、お客さまの位置情報を感知
  • 館内に8カ所あるタブレット型サイネージが、近くのビーコンを感知する
  • お客さまがタブレットの前を通ったタイミングで、中国語の商品紹介のムービーを流す

ビーコンと合わせることで、観光客の使用言語に合わせた動画を、適切なタイミングで流すことが可能に。ターゲットに合った商品紹介やプロモーションが実現します。

中国:サイネージにQRコードを設置して、WeChatアカウントと連動

また中国ではメーカーや小売店が、駅などにあるデジタルサイネージの広告に、WeChatアカウントのQRコードを設置しています。

訪日外国人へのアプローチは、旅行中だけではありません。帰国後に、気になった観光スポットや商品を調べる観光客が多く、気になっていた商品をECサイトで購入することも。

QRコードからSNSアカウントを登録してもらうことで、帰国後も商品のプロモーションやセール告知が可能です。

続いては、地方自治体の事例を紹介しますね。

3.地方自治体:サイネージで地図や観光スポット、乗り換えを案内

地方自治体ではサイネージを使って、

  • 地図の多言語表記
  • 観光スポットの案内
  • 乗り換え案内

が可能です。ここからは、地方自治体の事例を3つ紹介します。

香川県高松市:市内にデジタルサイネージを設置し、観光をスムーズに

高松市では、JR高松駅など市内の8カ所にデジタルサイネージを設置しています。

そして以下のおすすめをサイネージで案内し、インバウンド客の観光意欲を刺激しています。

  • 観光ルート
  • 観光スポット
  • 飲食店

また観光情報サイト「高松旅ネット」にアクセスできるQRコードも用意しています。

QRコードを読み取るだけでアクセスできるため、観光情報を自分で検索する必要がありません。サイネージでおすすめの観光スポットを知ることで、インバウンド客の行動範囲が広がります。

北海道札幌市:雪まつりの会場案内をデジタルサイネージで実施

札幌の雪まつりでは、「アクティビジョン」というデジタルサイネージを導入しています。

デジタルサイネージの画面をタッチすると、雪まつりの会場案内や札幌観光の注意点などが閲覧できます。言語も選択できるため、多言語パンフレットなどを用意する必要がありません。

京都府京都市:京都駅前にサイネージを設置し、バス案内を表示

京都駅前は金閣寺や清水寺など、観光地へ向かうバスが何本も走っています。しかし「目的地までどのバスを使えばいいのかわかりにくい」という課題がありました。

そこで駅前のロータリーに、各バスの行き先を書いたデジタルサイネージを導入。大きくて見やすいため、人が多い時間帯でも十分チェックできます。

また駅前には無料Wi-Fiの「KYOTO Wi-Fi」も用意。インバウンド客がその場で観光情報をすぐに検索できるように、インターネット環境も整えています。

このようにサイネージを使うことで、インバウンド客のストレスを減らすことが可能です。

サイネージを使ったインバウンド対策で、さらなる集客を

ここまでをおさらいします。

サイネージとは、ポスターや看板など広告が目的の標識です。インバウンド対策には、プロジェクターなどを使用した“デジタルサイネージ”と、Wi-Fiを利用した“エアサイネージ”が活用できます。

サイネージを使うと、以下が実現します。

  1. 多言語の表記
  2. クーポンの配信や公式アカウントとの連携
  3. 地図や観光スポット、乗り換えなどの案内

そしてサイネージを使った事例を、7つを紹介しました。

【飲食店】

  • 株式会社十勝たちばな:サイネージを使って多言語での商品紹介
  • 回転寿司:メニュー表示にサイネージを使って、注文からお会計まで対応

【小売店やショッピングモール】

  • 株式会社高島屋:サイネージと位置情報システムを連動し、使用言語に合わせた動画を用意
  • 中国:サイネージの広告にQRコードを設置し、WeChatなどSNSアカウントと連動

【地方自治体】

  • 香川県高松市:市内にデジタルサイネージを設置し、観光をスムーズに
  • 北海道札幌市:雪まつりの会場案内にデジタルサイネージを活用
  • 京都府京都市:京都駅前にデジタルサイネージを設置し、バスの行き先などを大画面で表示

このようにスムーズな旅行体験を提供することで、インバウンド客の満足度がアップ。さらなる観光客の増加や、売上アップが期待できます。

また地図や観光案内には、ARやVRを使って多言語表記をすることも可能です。

ARを使った事例は「ARでインバウンド対策。訪日外国人のストレスを解消し、観光客やリピーターを増やす方法とは」で紹介しています。

VRの事例は「VRを使ったインバウンド対策の事例5つ。観光地から小売店、不動産まで最新技術でさらなる集客を」で紹介していますので、チェックしてみてください。

 

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