飲食店のインバウンド集客に必要な対策とは?お店づくりからネット集客までを解説

訪日外国人は年々増えていき、2016年は2万9000人と過去最高でした。東京オリンピックを間近にして、旅行会社もプロモーションに力を入れています。これからもインバウンドは増えていくでしょう。

出典:国・地域別 / 目的別 訪日外客数 (暫定値)

外国人旅行客が最も楽しみにしているもののひとつは日本食です。彼らは独自の日本文化を味わうために、日本での食事を心待ちにしています。

そんななか、飲食店はインバウンド対応を迫られています。集客はもちろん、食事内容や宗教の問題など課題は多いですが、どのように対策をしてよいかわからないお店も少なくないと思います。

そこで今回の記事では、飲食店がインバウンドの集客のためにするべきことをまとめました。具体的には

  1. 店舗の分析
  2. 来店しやすいお店づくり
  3. 宗教への対応
  4. インバウンド客向け製品
  5. インターネット広告を使った集客
  6. ポータルサイトやアプリを使った集客

です。

これを読めば、あなたの店舗にあった集客の方法がわかるはずです。まずはこの記事で、インバウンド客を集客するための基本を理解しましょう。

まずは店舗の分析をする

飲食店がインバウンド集客をする場合、まずするべきなのは自店舗の分析です。

  • 立地は有利なのか
  • どんな客層が来ているのか
  • 外国人客はどの国の人が来ているのか

こういったことを分析し、対策を練る材料にしましょう。

自店舗の強みを明らかにする

店舗の分析でいちばん大切なのは、自店舗の強みを明らかにすることです。どの商品が自信をもっておすすめできるのかを改めて確認し、それをアピールできるようにしましょう。

インバウンド客は慣れない日本で、数あるお店の中から利用する店舗を決めます。どのメニューがおいしいのか、なにを売りにしている店なのかがはっきりしないと、入店してもらうことすらできません。

来店してもらえるような店作りをする

お店の分析が終わったら、来店してもらえるような店作りをします。いくらおいしい料理があっても、お店に入ってもらえなければ意味がありません。

インバウンド客にやさしいお店だとSNSで拡散してもらえれば、さらなる宣伝になりますね。そのためには、インバウンド客が入りやすいお店でなければいけません。どうすれば来店しやすい店になるのか、具体的な方法を紹介します。

外国語メニューは必須。写真もあるとなおよい

インバウンド対策をするのなら、外国語のメニューを作るのは必須です。英語はもちろん、中国語や韓国語など、アジア圏の言語もあると客層が広がります。

外国語メニューと写真もあるとなおよいです。言葉で説明しても、実際にどんな料理なのかは想像しづらいです。わたしたちが海外に行っても同じですよね。写真があると抵抗感がなくなり、注文しやすくなります。口頭で質問された場合も、ていねいに説明すれば信頼されます。

メニューと料理の写真は、店頭にあったほうがいいです。どんな料理があるのかがわかったほうが入りやすいので、入口前などに置いておくと集客率が上がります。

対応クレジットカードを増やすと集客しやすい

インバウンド客はカードで決済することが多いので、対応しているクレジットカードを増やすのも有効です。こちらも店頭で示しておいて、安心して支払いができることをアピールしましょう。

Wi-Fi機器を設置する

店内でWi-Fiが使えれば、料理の写真や感想をネットで拡散してもらえ、集客もできます。予算に余裕があるならWi-Fi機器の導入も検討してください。

宗教への対応

インバウンド客の中には、日本とは違った宗教の方も少なくありません。宗教によっては細かい決まりがあります。

ここからは、飲食店がインバウンド客を逃さないためにチェックしておきたい、宗教への対応を解説します。

ムスリムにも対応していることもアピールする

近年はタイやシンガポールなど東南アジアからの旅行者が増えています。イスラム教といえば中東というイメージがあるかもしれませんが、実は東南アジアにも多いのです。

イスラム教徒の中でもムスリムという人たちは、食事だけでなく生活全般に厳しいルールがあります。そのため、日本に来ても入れるお店が少ないのです。ムスリムに対応するだけでも、新しい客層を取りこむことができます。

ムスリムにはハラームという禁止事項があり、その中では食べてはいけないものも決められています。具体的には

  • 豚肉と豚に由来するもの
  • アルコール
  • 遺伝子組みかえの野菜

です。家畜が食べているエサの種類によって食べられるかどうかが決まるので、鶏肉や牛でも食べられないことがあります。

お店のホームページにハラール料理があることを書いて、メニューにも載せておくのがおすすめです。

ムスリムは食事以外にも

  • 家族ではない男女が個室に入ってはいけない
  • 女性は肌を露出してはいけない

などのルールがあります。スタッフも肌を露出しすぎず、水着女性のポスターなどは控えるのがよいでしょう。

ハラールについては「【店舗向け】ハラール対策とは?概要から事例までを詳しく解説」をご一読ください。

Googleのリスティング広告を使う

インターネットを使った集客でもっとも効果があるのは、Googleのリスティング広告です。リスティング広告とは、検索キーワード単位で広告を設定できるサービスです。例えば「渋谷 道玄坂 焼き鳥屋」というキーワードで集客したい場合、リスティング広告を出していれば、そのワードで検索をしたときに上位表示させることができます。

この広告がインバウンドの集客に有効な理由は

  • すぐに集客できる
  • 競合が少ない
  • SEOとは無関係に1ページ目に表示できる

の3つです。それぞれ解説します。

リスティング広告はすぐに効果が出やすい

リスティング広告の特徴は、キーワード単位で広告を設定できることです。検索キーワードに連動して表示されるので、狙っているターゲットにすぐに届く広告を作れるのです。すぐにでも客数を増やしたいならぜひ利用しましょう。

中国人を大阪のお店に集客したい場合、予想されるキーワードは「大阪 美食」などですね。(「美食」は「グルメ」という意味)このキーワードをターゲットにすれば、すぐに集客効果が期待できます。

リスティング広告を導入している飲食店は少ない

リスティング広告を積極的に導入しているのは、広告代理店に運用を任せている大手企業などです。小規模なお店では利用しているところが少ないので、早めに広告を打てば独占に近い状態を作ることができます。

競合が少ないことによるメリットはもうひとつあります。

リスティング広告はクリックされたら広告料が発生する「クリック課金制」になっています。広告1クリックあたりの値段は競合が多いほうが高くなるので、いまのうちに利用しておいたほうが広告料が安くすみます。

リスティング広告はSEOに関係なく上位表示できる

インターネットを使った集客といえばSEO対策があります。これは狙っているキーワードを使っているサイトを分析し、質の高いコンテンツを作ることで検索上位に表示させる方法です。SEO対策は時間とコストがかかりますし、1ページ目に表示できても、Googleの変化で違うサイトが上位に変わることもめずらしくありません。

リスティング広告はキーワードの入札価格によって表示されるため、お金を払えばすぐに1ページ目に表示させることができます。広告費に余裕があるなら、リスティング広告から導入することをおすすめします。

NECのインバウンド向け製品が便利

インバウンド向けの製品を多く開発しているNECには、飲食店に特化した製品があります。

セルフオーダーシステムの「FoodFrontia St」は

  • 日本語
  • 英語
  • 韓国語
  • 中国語(繁体字)
  • 中国語(簡体字)

に対応しており、料理を画像で表示したり食べ方を動画で解説したりできます。注文もワンタッチでできるので、導入すればインバウンド客の注文がスムーズになり、お店の負担も減ります。

他にも多言語表示ができるデジタルサイネージや、さまざまなクレジットカードに対応したPOS製品も開発しています。

ポータルサイトやアプリを使って集客する

ポータルサイトやアプリを利用するのも、インバウンドの集客には有効です。さまざまなサービスがありますが、おすすめなのは

  • トリップアドバイザー
  • テーブルチェック

の2つです。それぞれ解説します。

利用者数3億人を超える「トリップアドバイザー」

世界最大級の旅行者向け口コミサイト「トリップアドバイザー」は、店舗に対しての優良な口コミが増えるとサイトの上部に表示され、集客効果が期待できます。

トリップアドバイザーは、サイトに店舗情報を掲載していると示すステッカーを無料で配布しています。これを店頭に貼っておけば、インバウンド客が口コミを投稿してくれやすくなるでしょう。

トリップアドバイザーの優れた点は、登録から掲載まですべて無料でできることです。手続きもすぐにできるので、まだ申し込んでいないのであればすぐにしましょう。

インバウンド向け飲食店予約サービス「テーブルチェック」

インバウンド向け飲食店予約サービスとしておすすめするのは、「テーブルチェック」です。

  • 英語
  • 中国語
  • 韓国語

の3ヶ国語に対応し、星付きレストランやグルメサイトに載っていない名店が登録されているサイトです。テーブルチェックは掲載も無料でできるので、気になる方はぜひ登録しておきましょう。

テーブルチェックの最大の特徴は、業界初の「キャンセルプロテクト」機能がついていることです。キャンセルプロテクト機能とは、ネット予約をした際にクレジットカードで利用金額の一部を仮押さえできます。これによって、無断キャンセルされるリスクを低くしているのです。

訪日外国人に限らず無断キャンセルは、多くの飲食店にとってリスクの1つです。中でもインバウンド客の無断キャンセルは近年問題視されており、インバウンド需要を受け入れたくないと思っているお店もあるくらいです。キャンセルプロテクトは初期費用や固定費もなく利用できるので、無断キャンセルを防ぐためにもぜひ利用しましょう。

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インバウンドの現場で起こっている飲食店予約の無断キャンセル。店舗が行うべき5つの対策とは

それぞれのサービスをおすすめする店舗

飲食店がインバウンドの集客をするなら、

  • 外国語メニューを作る
  • 店頭にメニューを置いたり対応カードを増やしたりする

などの実店舗での対応から、

  • Googleリスティング広告
  • トリップアドバイザーなどのサイト

といったインターネットからのアプローチ方法があります。中でも導入しやすいサービスを改めてお伝えします。

資金に余裕があるならNECの製品とリスティング広告がおすすめ

インバウンド客の集客に使える資金があるなら、NECの製品とリスティング広告がおすすめです。

NECは音声翻訳でも高品質な製品を作っており、インバウンド客対応には定評があります。メニューの外国語表示や料理の説明などが簡単になれば、業務がスムーズに進んで、より丁寧な接客ができるようになるはずです。

Googleのリスティング広告も、広告にお金が使えるなら導入をおすすめします。多くの人が検索でお店を探すので、検索画面の上部に表示させることができるのは大きなアドバンテージです。インバウンド客の集客に困っているなら検討しましょう。

広告費をおさえたいトリップアドバイザーとテーブルチェックがおすすめ

コストをおさえたいのであれば、トリップアドバイザーとテーブルチェックがおすすめです。どちらも無料で利用できるので、手軽に集客できます。

トリップアドバイザーは口コミサイトなので、店舗のサービスが良ければいい評判が広まり、集客につながることも期待できます。テーブルチェックは無断キャンセルを防いでくれるので、飲食店のリスクを軽減することができます。予約画面も3ヶ国語対応なので、登録することでインバウンド客の集客にも役立つはずです。

また、本文では触れていませんが、ベジタリアンに対応することもインバウンド客の集客には欠かせません。詳しくは、「訪日客の5%がベジタリアン 多様化する「食」への対応が急務」をご一読ください。

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