Weiboのインフルエンサーを活用して訪日マエ中国人にPRしてみませんか? Weiboのインフルエンサーを活用して訪日マエ中国人にPRしてみませんか?
  • 特集
  • この記事は約20分で読めます

春節とは?2019年の期間や訪日中国人の動きを解説【インバウンド担当者必見】

目次

「春節って何?期間はいつからいつまで?中国人のお客さまは増えるのかな…」

と感じているインバウンド担当の方。

「春節」とは、旧暦上のお正月です。中国や台湾、香港、韓国などアジアの国々で祝う習慣があり、中華圏の人々は最大7連休に入ることも少なくありません。

そして近年は、春節にあわせて海外旅行に出る人が増えつつあります。旅行先に日本を選ぶ人も多く、2018年2月の春節には中国人インバウンド客の数が、約71万6,000人を記録しました。

そして2018年1月から3月までの消費額も、中国人だけで約4,391億円を突破するほどです。

このように春節は、日本のインバウンド産業に大きな影響を与えています。

【出典】日本政府観光局(JNTO)「2018年訪日客数(総数)」

そのため小売店や飲食店、ホテルなどは事前にインバウンド対策を用意しておくことで、さらなる集客や売上アップが期待できます。

とはいえ、春節の期間や風習、具体的なインバウンド対策は、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 春節とは
  • 春節の日程(2017年から2020年まで)
  • 中国人の一般的な春節の過ごし方
  • 2018年の春節から分析する中国人インバウンド客の旅行スタイル
  • 春節期間の集客に成功したぐりんぱの事例
  • 春節に向けた具体的なインバウンド対策5つ

を紹介します。

「いきなりインバウンド対策をするのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは春節について、ざっくりと理解しましょう!

PR:店舗・施設の情報を訪日外国人にPRしてみませんか?

ANAグループ媒体とWeiboから訪日客にリーチさせ、旅マエ、旅ナカのインバウンドプロモーションをサポート!

春節とは、中国や台湾、香港などのアジアで祝う旧正月のこと

まず春節について、

  1. 春節とは
  2. 春節で変わる干支
  3. 春節を祝う10の地域
  4. 春節と国慶節の違い

の順に紹介します。

春節とは旧暦上のお正月

わかりやすく言うと、春節は旧暦の正月です。

中国や台湾などアジアで祝うお正月のことで、中華圏の祝日の中では最も重要視されているもの。もともとは春の訪れを意味していましたが、近年は旧正月のことを指しています。

春節の由来は、旧暦を採用していた時代までさかのぼります。そもそも暦には「旧暦」と「新暦」があり、昔の暦には旧暦を使用していました。

そして古代の中国では、豊作の祈願とあわせて先祖などへの祭祀が盛んに実施されていたといわれています。このときの風習が今も残り、一部の国やエリアでは春節が新年を迎える祝日になっています。

そのため中国では1月1日も祝日ではありますが、あまり盛大なお祝いをしません。仕事も1月2日からスタートすることが多いです。

ちなみに日本は新暦を採用したため、明治維新より後の時代から旧暦を使用していません。また旧暦と新暦では元旦の日付が異なるため、日本では1月1日をお正月と定めています。

中国では、春節で新しい干支に変わる

また中国の旧暦は、十二支に基づいて考えられていました。そのため今でも、春節で新しい干支に変わる風習があります。日本のように、元旦に干支が変わるわけではありません。

基本的には日本の干支と同じですが、中国では「猪」が「豚」に変わります。そのため中には、2019年の猪年を豚年と考える中国人も少なくありません。

現在の標準は新暦に変わっていますが、これらの暦や干支の考え方、そして風習は引き継がれています。

春節と節分や立春の関係

春節と近い時期に「節分」があります。春節と同じ時期にあるため、関係あるのではないかと考える人も多いのではないでしょうか。しかしこれらの意味は似ていても、日付は異なります。

まず節分とは雑節の1つです。1年に4回の季節をわける「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日であり、江戸時代より後は特に「立春」を意味しています。そのため節分の日は、春がはじまる前である2月3日に定められました。

そして立春とは、旧暦における1年のはじまりの日です。節分の翌日である2月4日であり、春節の期間とかぶることも少なくありません。

「旧暦における1年のはじまり」という点で春節と立春は同じですが、基本的に日付や考え方は異なります。

というのも立春は、現在使われている太陽暦で決められました。一方で春節は、月の満ち欠けをもとにした太陰暦によって決定したものです。

判断基準が異なるため、同じ1年のはじまりであっても日付は同じではありません。

ただし2038年は、旧正月と立春が重なるため「縁起の良い年になる」と言われています。

春節を祝うのはアジアにある10の地域

春節は、主に以下にある10の国や地域で祝います。

【東アジア】

  • 中国
  • 台湾
  • 韓国
  • 北朝鮮
  • モンゴル

【東南アジア】

  • ベトナム
  • シンガポール
  • マレーシア
  • インドネシア
  • ブルネイ

ただしベトナムでは「テト」、韓国では「ソルラル」と、地域によって呼び名が異なります。

またこれらのエリアだけでなく、外国に住んでいる中国人もこの期間は「チャイニーズニューイヤー」として春節をお祝いします。そのため、お祭りムードが漂う海外の中華街も少なくありません。

そして日本でも、春節を祝う地域がいくつかあります。次で紹介しますね。

春節を祝う日本の例:横浜などの中華街

日本では、春節を祝日と定めていません。そのため連休にはなりませんが、中華街などではお祝いムードが漂います。

例えば横浜の中華街では2019年、イベントで以下のお祝いを予定しています。

  • 春節のカウントダウン
  • 獅子舞の踊り
  • 爆竹や太鼓

また神戸にある中華街「南京町」においても、三国志の英雄によるパレードなどが開催予定です。これは毎年3〜4日程度開催される、定番のイベント。

名古屋では1月12日〜14日にかけて、「第13回名古屋中国春節祭」を開催します。

このように日本でも、中華街を中心に春節を祝います。

春節を祝う日本の例:沖縄県

沖縄県にも、春節に関係のある太陰暦をもとに新年を祝う風習が残っています。旧正月の日付は、中国の春節と変わりません。

というのも、月の満ち欠けをもとにした旧暦は海との関係が深く、海に囲まれた沖縄県では大切な風習として考えられています。特に漁師の多い糸満市などの街ではその傾向が強く、漁船に大漁旗が掲げられることも。

そしてお正月のお祝いとして、沖縄そばや豚肉を使った料理を食べます。

このように春節は中国だけでなく、世界中でお祝いされています。

春節と国慶節の違いは、家族団らんを重視するかどうか

中国の長期休暇は春節だけでなく、「国慶節」もあります。国慶節は10月にあり、最大7〜8日間の連休になる祝日です。

同じ大型連休ですが、春節では「家族団らん」が特に重視されます。

そのため春節は帰省をする人が特に多く、お正月はずっと家族と過ごすこともめずらしくありません。帰省ラッシュとなるため、この時期の中国国内の交通量は普段の2倍以上に増えます。

国慶節について詳しくは、「国慶節とは?概要と中国人インバウンド客への対策をご紹介」で解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

ここまで春節について、ざっくりと解説しました。

実は春節の時期は、毎年同じではありません。そのため年度ごとにスケジュールを知っておくことが、インバウンド対策の第1歩です。

次で中国での春節の時期や期間をお伝えします。

中国の春節期間はいつからいつまで?2017年から2020年の時期

中国における春節の期間は「春節当日の前日から約1週間」と決まっています。しかし、春節の日は毎年異なるため、連休期間も常に同じではありません。

そこでここでは、

  • 中国の春節の大まかな日程
  • 2017年、2018年の春節の期間
  • 2019年、2020年の春節の期間

を紹介します。

中国の春節は7日間の連休に。ただし日程は毎年変わる

中国の春節は、春節当日を含めて最大7日間の連休です。ただし春節の日付は毎年変わるため、必ずしも同じ日程とは限りません。

「春節の日付はなぜ毎年違うんだろう…」と感じるかと思います。春節の日程のずれには、春節が旧暦(太陰暦)を基準としていることが関係しています。

旧暦は月の満ち欠けに基づいており、そうすると1ヶ月は29.5日しかありません。さらに「29.5日×12ヶ月」で計算すると、1年は354日と通常より2日少ないです。そのため春節の日程は、毎年10日ほどずれるのです。

また中国では以前まで「労働契約法」によって、春節の3日間を祝日と定めていました。

しかし2015年より、この除夕からはじまる7日間を連休にすることに決定し、現在は多くの企業が7連休に入ります。中でも地方から出稼ぎにきている人は、有給とあわせて最大2週間の休暇を取ることも少なくありません。

さらに小学校や中学校などの教育機関において、春節期間は冬休み中でもあります。そのため子供たちは、春節を含む1ヶ月以上の長期休暇に。大学生は最大2ヶ月の休暇になり、多くの人々が休みに入ります。

春節に関する日程の名前

期間中は、元旦である春節当日や連休中だけでなく、それ以外の日付にもいくつか名前があります。

例えば、

  • 小年(シャオニエン):春節の約1週間前にあたる旧暦の12月23、24日
  • 除夕(チュウシー):日本の大晦日にあたる春節前日
  • 初一(チュウイー)、初二(チュウアー)、初三(チュウサン):三が日
  • 元宵節(ゲンショウセツ):春節の元旦当日から数えて15日目で、正月が終わる日

などです。

小年から、人々は大掃除など年越しの準備をスタート。仕事納めの準備を始める企業も少なくありません。

そして、大晦日から数えて7日目まで企業や学校が休みに入るため、多くの人が家族と過ごします。また三が日は、ショッピングモールなどの店舗もほとんど閉店します。

ただし春節の連休がスタートする前日は、週末であっても「振替出勤日」に変わります。例えば大晦日(除夕)が月曜日であれば、前日の土曜、日曜は多くの人が仕事をします。

また元宵節も春節に関する日程ですが、休みではありません。通常通り仕事や学校があります。

そのため春節の連休は、最大で7日程度と覚えておきましょう。

続いては、今までとこれからの春節の日程を見ていきましょう。

【2017年、2018年】中国の春節期間

2017年、2018年、中国の春節期間は以下の通りでした。

  • 2017年:1/27〜2/2(春節当日の元旦は1/28)
  • 2018年:2/15〜2/21(春節当日の元旦は2/16)

同じ連休にもかかわらず、1月と2月で日程がまったく異なりますよね。

【2019年、2020年】中国の春節期間

2019年、2020年、中国の春節期間は以下の予定です。

  • 2019年:2/4〜2/10(春節当日の元旦は2/5)
  • 2020年:1/24〜1/30(春節当日の元旦は1/25)

2019年は2月5日から7日の3日間が、お正月の三が日に当たります。そして大晦日の4日などとあわせて、最大7連休になる人が多いです。

ただし2020年の春節の日程は、まだ正式に発表されていません。予定では1月25日ですが、中国政府からの発表はもう少し先です。

2022年には「北京冬季五輪」が春節の時期に開催予定です。今後は今まで以上に盛り上がることが予想されます。

【2019年】台湾や香港など他エリアの春節期間

台湾や香港など、地域によっても春節の連休期間は異なります。

【台湾】

  • 2019年:2/2〜2/10(春節当日の元旦は2/5)

台湾は前日が振替出勤日にならないため、最大で9連休です。

【香港】

  • 2019年:2/5〜2/7(春節当日の元旦は2/5)

香港は連休が3日程度と、中国よりも短いですね。

ちなみに、台湾や香港は2020年の春節期間をまだ発表していません。

他の東南アジアでも春節は連休に入ります。

【シンガポール】

  • 2019年:2/5〜2/7(春節当日の元旦は2/6)

シンガポールは2連休です。

【ベトナム】

  • 2019年:2/4〜2/10(春節当日の元旦は2/5)

ベトナムは大晦日から5日間の連休になることが多いです。特に今年は前後が土日と重なるため、最大で9日の休みに入る人も。

ただしベトナムは、年によって春節の日が中国と異なることがあります。

例えば、2007年における春節の元旦は、以下の日程でした。

  • 中国:2月18日
  • ベトナム:2月17日

基本的には同じですが、このように元旦の日付異なるケースもあります。

ここまで具体的な春節の期間を紹介しました。

これだけ長い連休があると、中国人は何をするのか気になりますよね。

そこで続いては、中国における春節の一般的な過ごし方を紹介します。

春節の一般的な過ごし方と風習【中国編】

地域によって異なりますが、春節にはふるさとへ帰省し、両親や親戚と過ごす人が少なくありません。このように中国人の春節の過ごし方は、日本のお正月と似ています。

ここでは中国での一般的な過ごし方として、

  • 春節の食事
  • 春節の飾りやイベント
  • 春節の挨拶やお祝いの言葉
  • 春節の風習
  • 春節のスケジュール例

を順に紹介します。

1.中国の春節の食事

まず春節の食事を

  • 大晦日
  • 春節(元旦)

にわけて紹介します。

大晦日の食事

さまざまなエリアがある中国では、都市部や地方部によって正月料理が大きく異なります。

一般的に大晦日には、以下のような食材を使って家で料理をします。

  • 鶏(ヂィー):「吉(ジー)」の発音と似ており、「すべてが吉祥になるように」という願い
  • 魚(ユ):「余(ユ)」と同じ発音であり、「豊かな生活になるように」という願い
  • 麺:細長い形状が「長生きできるように」という願いをこめている
  • 肉の赤身:赤身の紅(チホン)が「鴻(ホアン)」の発音と似ており、「幸運に恵まれる」という願い
  • 白菜(バイカイ):「百財(バイツァイ)」と発音が似ており、「財を成す」という願い

このような縁起が良いものを、日本の年越しそばやお正月に食べるおせち料理のような感覚で食べます。

中でも、魚は重要視されている食材です。

というのも、中国にはことわざ「年年有余」があり、これには「毎年いい収穫があってお金が”余”る」という意味があります。この「余」と「魚」の発音が同じ「ユ」であることから、魚を食べることでこの年にお金と幸運が訪れると考える人が少なくありません。

このことから「毎年余裕のある、豊かな生活になるように」と、願いを込めて食材に魚を使った料理を食べる習慣が生まれたようです。

また春節に先立つ行事として、旧暦の12月24日に大掃除をし、竈の神を祭る習慣もあります。

春節の食事

お正月である春節の当日以降には、餃子や餅などが食卓に並びます。

例えば地方の正月料理として、

  • 中国北部:餃子。水餃子や焼き餃子などバリエーション豊か。
  • 中国南部:湯圓(タンユエン)という甘い白玉団子の入ったスープ。白玉にはゴマやあんこ、ピーナッツを入れる。

を家族と食べる人が多いです。また「年糕」というお餅を食べることもあります。

餃子を食べる理由は餃子の形が「銀塊」に似ており、裕福な年になるように願いをこめるから。また「餃」という字が「交」の字に似ていることから、「ゆく年と来る年が交わる様子」をあらわしています。そのため、新年が幸せであることを祈りながら食べます。

南部で甘い湯圓を食べる理由は、「1年が甘くなるように」との願いがこめられているからです。

昔は春節の食事といえば「餃子を5日間食べること」が定番でした。しかし近年は物資的に豊かになったため、餃子だけを食べる家庭はほとんどありません。豪華な食材やお菓子など、いつもと異なる食事を中心に用意します。

このように時代とともに、春節の食事スタイルは多様化しつつあります。

2.春節の飾りやイベントなど祝い方

春節には、門松のような飾り付けやイベントの開催など、さまざまな方法でお祝いをします。

ここでは中国国内での春節の祝い方を

  • 飾り
  • イベント

にわけて紹介します。

春節の飾り:春聯や年画、剪紙

飾り付けには、赤色を使用します。これは春節のメインカラーであり、多くの人々から縁起が良いとされている色だからです。

そして飾り付けでは、以下のものをよく使用します。

  • 春聯
  • 年画
  • 剪紙
  • 福字

【春聯】

まず家の入り口に多くの人が「春聯(シュンレン)」を用意します。

春聯は「対聯(ツイレン)」という中国の伝統的な句がもとになっています。対聯は紙や布におめでたい言葉を赤い紙に書き、門や家の入り口に貼り付けるものです。

この言葉が邪気を払うと考えられており、お葬式などに使うことも少なくありません。中でも、春節のお祝いに使うものを特に「春聯」と呼んでいます。

【年画】

また「年画」という民衆絵画も入り口に飾ります。年画は版画のような、中国絵画の1つです。カラフルな色合いが特徴的で、高い芸術性を感じる作品も少なくありません。年画は都市部よりも農村部でよく使われています。

【剪紙】

窓には、中国の伝統的な切り絵である「剪紙(ジエンジー)」。窓に貼り付けます。

【福字】

「福」の字を書いた赤色の中華ランタンのようなもの。福を逆さまにすることで、幸運を呼び込むと考えられています。

春節のイベント

中国の春節では、以下のようなイベントを開催します。

  • 盛大な爆竹
  • 獅子舞の踊り
  • 縁日

特に北京の寺院では、元旦から元宵節まで縁日を楽しむことができます。

爆竹はその年の悪いことを取り払い、新たな気持ちで新年を迎えるために鳴らされています。特に、新年を迎える深夜12時に爆竹の数はピークに達し、あまりの大きさに話し声が聞こえなくなることも少なくありません。

ただし近年は大気汚染の問題もあり、爆竹を制限する動きがあります。周りに被害が出ない程度に、爆竹でお祝いします。

春節の爆竹と赤色にまつわる伝説

続いては、「爆竹と赤色は縁起が良い」といわれるようになった由来を解説します。

昔、中国にはお正月になると村に近づく猛獣がおり、村人を襲うことが問題になっていました。そのため村人はお正月の度に山に避難します。

その年のお正月も村人が避難しようとしていたところ、村に1人の物乞いがやってきました。しかし村人はまた山に逃げる準備をしていたため、誰も相手にしていません。

そこである老婆が、物乞いに「猛獣が来るから逃げなさい」と話しかけました。しかし物乞いは「私が猛獣を退治するから、あなたの家に泊めてください」と言います。

悩んだ老婆は家に泊めることにして、山へ避難し、お正月をひっそりと過ごすことに。

そしてお正月になり、また猛獣がやって来ました。そしていつものように老婆の家から襲い始めますが、家からはなにやら「パチパチ」という音がします。しばらくすると真っ赤な炎が見え、中では赤い着物を身につけた物乞いが笑っています。

その姿に猛獣はおびえ、村から一目散に逃げます。実は猛獣はパチパチという爆竹の音や赤い色が苦手で、それから村を訪れることはありませんでした。

物乞いによって村は救われ、平和に。その後もお正月には爆竹を鳴らして、赤い飾り付けをする習慣が残っています。

3.春節の挨拶やお祝いの言葉。中国語と英語では異なる

英語や中国語で春節は、以下のように表記します。

【英語】

  • 春節「Spring Festival」
  • 春節当日(元旦)「Chinese New Year」

【中国語での表記と読み方】
中国語では「春節(春节)」と表記し、「チュンジエ」と発音。

春節のイベントやセールを開催するときは、このように表記してみてください。

また春節を祝う新年の挨拶には、中国語で以下のように言います。

  • 「新年快乐(シンニエンクエラ)」:あけましておめでとう
  • 「祝你新年好(チュウニイシンニエンハオ)」:良いお年を

台湾や香港でも、春節には同じ挨拶をします。英語での挨拶は特に決まっていません。春節に日本を旅行するお客さまに向けて、このような挨拶をすることもおすすめです。

また日本人のように、SNSでお祝いのメッセージを送り合う人も少なくありません。その際は、

と、エリアで使用する連絡アプリが異なります。

4.中国人の春節における習慣

ここでは春節中の習慣を、

  • 大晦日
  • 春節(元旦)

にわけて紹介します。

中国の大晦日とその習慣

春節の大晦日までに、中国の家庭では先ほど紹介した、春聯などの飾りを用意します。

そして準備が終わると、中国の紅白歌合戦ともいわれる『春節聯歓晩会(チェンジュ リエンフアン ワンホェイ)』などのテレビ番組を鑑賞します。

大晦日には、家族や子供とこのようなテレビ番組を見て、おしゃべりをしながら夜を明かす人が少なくありません。というのも、中国には「守岁(ショウスイ)」という言葉があり、“大晦日から寝ずに新年を迎えること”を意味しています。

このようにして、新しい年に向けて気持ちを入れ替えます。

春節(元旦)の習慣:良い行動

春節当日を迎えると、まずたくさんの爆竹などが鳴らされて、盛大に新年を迎えます。

そして朝になると人々の挨拶や交流も盛んになり、以下のことをします。

【挨拶】

  • 年配者に対して:起床後に長寿を祝う言葉を述べる。
  • 近隣住民や知人に対して:春節のお祝いの言葉「新年快乐(シンニエンクエラ)」を交わす。

【衣食住】

  • 衣装:春節用の衣装や赤い衣服を用意し、華やかさを演出する。
  • 食事:餃子などを家族と食べる。
  • 住居:「春聯」や「年画」を家の玄関に、窓には「剪紙」を飾る。

【その他】

  • 贈り物:子供に春節のお年玉「圧歳銭(ヤースイチェン)」を赤い袋「紅包(ホンバオ)」に入れて渡す。定年後の年配者に渡すこともある。

基本的にはまず家族や子供と挨拶を交わし、その後に近隣住民や知人に挨拶をします。特に春節のお年玉は幸運の対象でもあるため、最も一般的な贈り物として楽しみにする人も少なくありません。金額は、数万円から数十万円にのぼることもあります。

さらに春節には「お寺をお参りする」などの習慣もあります。日本のお正月のようですね。

春節(元旦)の習慣:タブーとされる行動

一方で、春節にはタブーとされる行動がいくつかあります。

例えば、

  • お金を借りてはいけない
  • 子供の泣き声は不幸を呼ぶ
  • 春節の元旦から3日間は髪の毛を洗ってはいけない

などです。

というのも、春節は1年のはじまりの日。この日の行動が1年を左右すると言われているため、多くの人々が良いふるまいをしようと心がけるのです。

5.春節を過ごす中国人のスケジュール例

ここまでのイベントや習慣をふまえて、とある中国人の春節中のスケジュール例を紹介します。

日程は、2019年のものを使用しています。

【大晦日まで(1/30〜2/3)】
仕事納め。忘年会などをした後、帰省ラッシュがスタートする。旅行へ行く人は仕事が終わり次第、中国を出発する。

【大晦日(2/4)】
春聯や爆竹、お年玉を用意する。街中の店舗も午前中には閉店する。家で大掃除をして、夜は『春節聯歓晩会』を見る。

【春節の当日(元旦の2/5)】
深夜から爆竹や花火を楽しんで、春節をお祝いする。また朝になると春節用の衣装を着て、家族や近隣の人々に挨拶。子供にはお年玉を渡し、食事は湯圓や餃子を中心に食べる。

【春節の2日〜7日目(2/6〜2/10)】
知人や親戚が集まって食事をする。10日から営業を再開する企業や店舗もある。

また春節から15日目である「元宵節」は、旧正月に続く重要な祝日です。これは旧暦の新年における最初の満月の日でもあるため、この日も簡単にお祝いをします。

ここまで春節の一般的な過ごし方を紹介しました。

これらは中国の地方や庶民には当たり前の習慣です。一方で、北京などの都市部や富裕層、若者の春節の過ごし方は、時代とともに少しずつ変化しつつあります。

次で近年の過ごし方を紹介しますね。

近年の春節の過ごし方は、旅行が中心

近年、春節に旅行をする人が増えています。特に上海や北京などの都市部、富裕層、20〜30代の若者を中心に、海外旅行をする人も少なくありません。

ここでは、

  • 今までの春節の過ごし方
  • 春節に旅行する人が多い理由
  • 国内旅行の行き先
  • 海外旅行の行き先と日本が選ばれる理由

を紹介します。

春節はもともと帰省ラッシュのシーズンだった

春節はもともと、帰省のシーズンです。そのため海外はもちろん、国内旅行に出かける人もほとんど見かけませんでした。都市部で働いている人も、一般的には地方のふるさとへ帰省します。

というのも、もともと中国では家族を大切に考える傾向があります。そのためお正月は家族と過ごそうという気持ちが、よりいっそう強くなるようです。

この帰省ラッシュによって国内の交通量は、通常の何十倍に増えることもめずしくありません。この交通量が増える現象を「春運」といい、毎年延べ30億人の大移動が観測されています。

そのため中国の交通機関は、特別な輸送体制を用意するなど対策を考えています。

近年の春節は帰省ではなく旅行する中国人が多い

2010年代から、春節に国内旅行や海外旅行を楽しむ人が増えました。

旅行を選ぶ理由は、帰省すると「結婚はまだか?」と両親や親戚から聞かれ、うんざりする人が多いからです。

中国では「男女ともに30代のうちに結婚すると良い」と考えられており、両親も子供が心配でついつい尋ねてしまいます。

これらの質問を避けるために、近年は彼氏や彼女のレンタルサービスを利用する人も。「淘宝網(タオバオ)」などのECサイトに出品されており、金額は1日につき100元(約1,800円)です。

このような事態を避けるためにも、上海や北京など都市部の人は特に、国内旅行や海外旅行に出かける傾向が強いです。

では春節の時期、中国人はどこを旅行先として選ぶのでしょうか。

そこで続いては人気の旅行先を、海外と国内にわけて解説しますね。

春節を楽しむ中国人から人気の国内旅行先

まず春節休み中の国内旅行では、以下のエリアが人気を集めています。

  • 北京:中国の首都であり、万里の長城がある場所
  • 廈門:世界遺産「鼓浪嶼」があるエリア
  • 三亜:中国のハワイと言われる最南端の場所
  • 西安:世界遺産や餃子など観光資源が豊富
  • 桂林:自然が美しいと人気

世界遺産や自然の多いエリアが人気です。春節の時期はホテル代などが高くなりますが、春節にあわせたイベントを各地で楽しむことができます。

春節を楽しむ中国人から人気の海外旅行先

春節の正月旅行は、

  • タイ
  • シンガポール
  • ベトナム

など、中国から近い国が人気です。

またシンガポールやベトナムは中国文化が残るエリアのため、旅行先でお祝いをする人の姿も。

中国人の近年の旅行動向については、「2017年中国人海外旅行ビッグデータ報告」がわかりやすいです。

中国語によるデータの詳しい解説は「中国人の海外旅行の動向をデータから分析。中国からのインバウンドを獲得するコツとは?」をご一読ください。

しかしこのようなアジアの国の中で、日本の人気も衰えていません。

次で春節を楽しむ人々から、日本が人気を集める理由を解説しますね。

中国人が春節の旅行先に日本を選ぶ3つの理由

日本が人気を集める理由として、

  • 距離が近く、航空券が安い
  • 治安や人々のマナーが良い
  • トイレなどの衛生環境が良い

の3つを紹介します。

1.距離が近く、航空券が安い

まずLCCの発達によって、航空券を格安で購入できるようになりました。近い上に旅費を節約できるため、海外へ行くハードルが高くありません。

また近年は円安により、外国人が日本を旅行しやすくなっています。このことから、以前よりも格安で日本旅行を楽しむことができます。

2.治安や人々のマナーが良い

多くの中国人が、日本は治安が良いと感じています。

そしてさらに、日本人の「礼儀正しさ」や「親切さ」を良いとも感じています。

治安とマナーの良さから日本は犯罪の発生率が低く、中国より安全だと感じる人が少なくありません。そのため中国人インバウンド客の中には、子連れで旅行する人が特に多いです。

3.トイレなどの衛生環境が良い

日本のトイレ環境は世界の中でも高く、ウォシュレットなどの機能も高評価を集めています。中国人にとっても日本の衛生環境は魅力的で、安心だと感じる人が少なくありません。

さらに日本の家電や食材は偽装の心配がなく、必ず本物ですよね。これらの安心感から、ウォシュレットを爆買いする人も多いです。

このような3つの理由から、日本は中国人の春節の旅行先によく選ばれています。

そのため2019年1月から「出国税」が課されることになりましたが、中国人インバウンド客が減少する可能性は少ないと予想されています。

出国税について、詳しくは「日本で1人1,000円の出国税がスタート。税金は旅行環境の整備やインバウンド誘致のために」で紹介しています。

春節に日本人が中華圏を旅行するときは、予約とリサーチが必要

ここまで春節の旅行先について解説しました。

では反対に、日本人が春節の時期に中国や台湾、香港を旅行するのはできるのでしょうか。

この時期に旅行はできますが、現地のお店は閉店している可能性が高いです。多くの店舗が大晦日から閉店し、家族との団らんを楽しむからです。また帰省ラッシュによって電車や飛行機などは混む可能性があるため、早めの予約が欠かせません。

しかし首都圏や観光地では、一部営業しているお店もあります。またホテルなども、通常通り予約を受け付けています。特別料金が設定されて混雑している可能性はありますが、旅行を楽しむことはできます。

事前に営業時間などを調べて、計画的に旅行を楽しんでください。

ここまで春節中の旅行について、ざっくりと解説しました。

春節に旅行をする中国人が増えるということは、日本のインバウンド産業へ与える影響も期待できます。

小売店や飲食店、ホテルなど中国人インバウンド客がよく利用する店舗は、春節にあわせてインバウンド対策をすることで、さらなる集客や売上アップが期待できます。

そこで続いては、2018年2月の春節のデータから、中国人の旅行スタイルや日本への影響を分析します。

PR:店舗・施設の情報を訪日外国人にPRしてみませんか?

ANAグループ媒体とWeiboから訪日客にリーチさせ、旅マエ、旅ナカのインバウンドプロモーションをサポート!

2018年の春節から、中国人の旅行スタイルや日本に与える影響を分析

2018年の春節には、71万6,333人の中国人が日本を訪問しました。この数は日本の経済にも影響を与えるため、インバウンド担当者は見逃すことができません。

ここでは春節の、

  • 訪日中国人の数
  • 訪日中国人の消費額
  • 訪日中国人の旅行スタイル

を紹介します。

2018年の春節には中国から71万6,333人が日本へ旅行

春節があった2018年2月には、71万6,333人の中国人が来日しました。

この数を同じ2018年の他の月と比べてみましょう。

  • 1月:63万2,304人
  • 2月:71万6,333人
  • 3月:59万4,920人

他の月よりも、2月だけ8〜12万人近く増えていますよね。春節の連休を利用して来日する人が多いことがわかります。

出典:日本政府観光局(JNTO)「2018年 訪日外客数(総数) 出典:日本政府観光局(JNTO)」

中国人インバウンド客の旅行先での消費額は、台湾や香港よりも多い

次に、中国人インバウンド客の消費額を見てみましょう。

春節を含む2018年1月から3月の、中国人インバウンド客全体の消費額は約4,391億円です。同じ春節を祝う地域でも、他のエリアとは以下のように異なります。

  • 台湾:1,495億円
  • 香港:819億円

これらの国も少なくはありませんが、中国はこの倍以上を消費しています。

そして中国人インバウンド客が旅行中に使う金額は、1人あたり約22万5,000円です。

お金をかけるポイントは、主に以下の3つです。

  • 買い物代:2,150億円(1人あたり11万628円)
  • 宿泊代:851億円(1人あたり4万3,779円)
  • 飲食代:679億円(1人あたり3万4,946円)

宿泊はホテルが中心、買い物は化粧品や健康グッズを購入しています。

【出典】観光庁「訪日外国人消費動向調査 平成29年年間値の推計 集計結果」

この消費額の大きさは、来日する中国人の多くが富裕層であることが大きな理由です。また人口が多いためインバウンド客の数も多く、消費額が増えやすいです。

特に中国人インバウンド客は、買い物で「神薬」を求める人が少なくありません。

神薬に選ばれた商品について、詳しくは「中国人が選ぶ神薬12選とは?イラストや使い方など、分かりやすいアピール方法がカギ」で紹介しています。

しかし近年は、以前に比べると爆買いが少なくなっています。

その理由を次で解説しますね。

中国人インバウンド客の旅行は「モノ消費」から「コト消費」へと変化している

訪日中国人の買い物といえば、両手にいっぱいの袋や、大きな家電を購入する「爆買い」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

確かに以前までは、買い物にお金をかける中国人がたくさんいました。しかし近年、中国人は日本食や日本文化といった「体験」に興味を持ち始めています。

主な理由は、以下の2つです。

  • 中国政府が海外からの商品への関税を強化し、買い物にお金がかかるようになった。
  • 越境ECサイトの登場により、中国からでも日本製品が簡単に購入できるようになった。

その結果、日本で買い物をすると旅行の費用が高額に。これでは日本で買い物をする意味がありません。

そのため日本では、買い物よりも着物や日本食などの体験を求める中国人が増えています。

まだまだすべての訪日中国人が、コト消費に変化しているわけではありません。しかし一部の中国人に文化や体験、日本食をアピールすることで店舗や自社製品のさらなる集客、そして売上アップにつながります。

一方で、ECサイトの売上は順調に伸びています。先ほど紹介した越境ECサイトの出現により、中国国内からでも日本製品を購入できるからです。

越境ECサイトについて詳しくは、「海外向け越境ECサイト制作での5つの課題と解決策。インバウンド消費の促進効果あり」で解説しています。

ここまで2018年における春節のデータから、中国人の旅行スタイルや傾向を解説しました。

とはいえ、実際に春節が与えるインバウンド産業への影響は、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで次は、春節の時期にイベントを開催して中国人インバウンド客の呼び込みに成功した、静岡県の遊園地「ぐりんぱ」の事例をご紹介します。

事例:春節祭を開いた遊園地「ぐりんぱ」のインバウンド対策

「ぐりんぱ」は、富士山の2合目にある富士急グループの遊園地です。地方にあるこの遊園地に、中国からのインバウンド客がたくさん押し寄せています。

ここでは、

  • 「春節祭」の内容
  • ぐりんぱが取り入れた中国人へのインバウンド対策

を紹介します。

春節祭の内容:中国と日本のお正月をミックス

ぐりんぱでは、春節の時期にあわせてイベント「春節祭」を開催しました。

内容は主に、以下の3つです。

  • 園内を中華ランタンで装飾
  • 春節に食べる餃子を配布
  • 餅つきなど日本のお正月風景も再現

園内を中華ランタンで装飾するだけでなく、春節に食べる餃子を配布し、中国の旧正月を再現しています。

風習の項目でもお伝えしたように、中国人は春節に餃子や中華ランタンのような飾りを用意する風習があるからです。

さらには日本文化である餅つきも提供し、日本の風習も体験できるおもてなしをそろえました。

このような雰囲気が春節を楽しみたいという中国人のニーズを満たし、集客につながっています。

「ぐりんぱ」が春節祭で取り入れた中国人へのインバウンド対応

ぐりんぱが中国人インバウンド客の集客に成功した理由をまとめると、以下の3つにわけられます。

  1. 中国文化を取り入れて旧正月を再現
  2. コト消費として日本文化の体験を提供
  3. 中国の決済方法を導入

1つずつ解説しますね。

1.餃子や中華ランタンなどの中国文化で中国のお正月を再現

春節祭では中華ランタンで園内を飾り、餃子を配るなどしました。

これらは中国の春節の風習の1つであり、中国国内では大晦日からこのような準備をします。近年は海外に行く人が増えたとはいえ、これらは中国人にとって慣れ親しんだ風習です。

そのため旅行中とはいえ、「日本らしさも感じつつ、自国にいるかのようなリラックス感がほしい」と感じるインバウンド客も少なくありません。

中華ランタンの装飾や餃子の提供で訪日中国人に安心感を与えつつ、餅つきなど日本文化の体験もバランスよく提供することが、満足度アップにつながっています。

2.餅つきなど日本文化の体験を提供

園内では餅つきを行い、中国人インバウンド客が日本文化を体験できる環境も整えました。

旅行動向でもお伝えしたように、近年は日本食や着物の体験など「コト消費」を求める人が増えつつあります。そのため春節とはいえ、日本文化を体験することが目的のお客さまも少なくありません。

春節祭では餅つきを提供し、中国人インバウンド客のニーズを満たしています。旅行先のお正月も体験したことで満足度がアップし、リピーターになる確率が高まります。

3.園内の売店で中国の決済方法「WeChatpay」を導入

ぐりんぱは園内の売店において、中国の決済方法「WeChat Pay」の受付をスタートしています。

WeChatとは中国の連絡アプリの1つで、日本のLINEのようなものです。アカウント数は約13億と、多くの中国人が使っている人気のツール。WeChatpayのQRコードを使うことで、支払いにも使用できます。

自国の決済方法が利用できることで、お客さまは両替をする必要がありません。買い物のハードルが下がり、消費額アップにつながります。

ぐりんぱはこのような対応で、中国人が遊園地の中でも自国のように過ごせる環境を整え、集客に成功しています。

ここまでぐりんぱの事例をお伝えしました。

これらの対策は、他の観光施設などでも真似できます。

そこで最後に、春節期間に必要なインバウンド対策をお伝えします。

春節前に用意すべき中国人へのインバウンド対策

春節に中国人インバウンド客を迎えるためには、以下5つのインバウンド対策が必要です。

  1. 日本文化と中国文化の融合
  2. 決済方法の多様化
  3. 中国語での対応や表記
  4. 飲食店やアクティビティの予約受付
  5. 日本のマナーの周知

これらは観光施設だけでなく、ホテルや飲食店、地方自治体なども真似できます。

1つずつ解説しますね。

1.日本文化と中国文化の融合

訪日外国人の中には、「旅行中も自国にいるかのようにリラックスしたい」と感じる人が少なくありません。

そのため日本と中国の文化を感じられる環境を作ることで、お客さまの満足度はアップします。

例えば、

  • 中国人のお客さまの客室に「春聯(春節の飾り)」や「中華ランタン」を用意
  • 春節当日に中国語で「新年快乐(シンニエンクエラ:あけましておめでとう)」と声をかける

などです。

中国文化を感じる飾りを使って春節の雰囲気を再現することで、中国人はリラックスして日本旅行を楽しむことができます。

2.決済方法の多様化

訪日外国人の困りごとの1つとして、「クレジットカードが使えない」など、決済の選択肢の少なさがあります。

出典:観光庁「外国人旅行者に対するアンケート調査結果について」

そのため小売店などはクレジットカード、WeChat Pay、QQ Walletなど幅広い決済方法の用意がおすすめです。これにより買い物へのハードルを下げることができ、自社や店舗の売上アップにつながります。

「QQ Wallet」とは、WeChat Payに並ぶ中国で人気の決済方法です。詳しくは「QQとは?訪日中国人の利用アプリに幅広く対応することが、集客や消費アップにつながる」で紹介しています。

3.中国語での対応や表記

春節のインバウンド対策として、中国語での対応も欠かせません。

小売店や飲食店の店舗は中国語の表記や案内を増やすことで、お客さまは商品の概要やメニューなどをスムーズに理解できます。

自国の言葉で理解できることでインバウンド客のストレスが減少し、満足度アップに。結果として、リピーターになる確率も高まります。

もしも「中国語のできるスタッフがいない…」という場合は、翻訳アプリなどを活用しましょう。サービスは「多言語音声翻訳でインバウンド対策できるアプリや端末まとめ」で紹介しています。

4.飲食店やアクティビティの予約受付

飲食店を探すとき、「日本の予約システムがわからない」「そもそも予約を受け付けているのだろうか」と悩む中国人が少なくありません。

というのも、中国では多くの飲食店が事前予約を受け付けており、スムーズに来店できるシステムが整っているからです。

特に中国人は、「Ctrip」などのオンライン予約システムを利用することが多いです。

そのためこのような人気サイトに、自店舗の情報を掲載して予約を受け付けることで、中国人の予約率や来店率アップが期待できます。

Ctripについて詳しくは「オンライン旅行会社「Ctrip」とは?ホテルや飲食店が知っておくべき5つのサービスを解説」で解説しています。

5.日本のマナーの周知

最後に集客のインバウンド対策とは少し異なりますが、「中国人のお客さまのマナーが悪く感じる…」と悩む方も多いのではないでしょうか。

例えば、

  • 静かな観光施設で大声を出す
  • 飲食禁止の場所に食べ物を持ち込む
  • 歩きタバコをする
  • ゴミをポイ捨てする
  • ホテルの部屋にある設備を持って帰ろうとする

などです。

これらの原因は「国民性と文化の違い」、「日本への旅行に慣れていない世代である」ことです。

そのため解決には、日本のマナーを理解してもらうことが欠かせません。悪気があるわけではないため、説明することで理解してくれるお客さまがほとんどです。

詳しいマナー対策は「訪日中国人のマナーはなぜ悪く感じる?対策のカギは国民性や文化の違いを知ること」で紹介していますので、チェックしてみてください。

春節までにこのような環境を整えておくことで、さらなる集客や売上アップにつながります。そしてその対策は、春節が終わっても継続的に、効果を発揮し続けてくれることが期待できます。

春節までにインバウンド対策を整えて売上アップを

今回は春節の概要とインバウンド対策について、解説しました。

おさらいすると、春節は旧暦の正月です。中国や台湾、香港、韓国など、アジアの一部地域や中華圏で祝う習慣があります。

春節の日程は毎年異なりますが、中国では毎年7日ほどの大型連休になる人が少なくありません。そのため海外を旅行する中国人も多く、日本のインバウンド産業へも大きな影響を与えます。

2018年に日本を訪れた中国人に関するデータとして、以下を紹介しました。

  • 来日者数:71万6,333人
  • 消費額:約4,391億円
  • 興味:日本文化の体験などコト消費

そして春節における集客の成功事例として、静岡県の遊園地「ぐりんぱ」が開催した春節祭とインバウンド対策を紹介しました。

そしてこのインバウンド対策は、他の施設や店舗でもマネることができます。具体的な春節の対策として、以下の5つを中心に準備してみてください。

  • 日本文化と中国文化の融合
  • 決済方法の多様化
  • 中国語での対応や表記
  • 飲食店やアクティビティの予約受付
  • 日本のマナーの周知

2019年の春節休みは、2/4〜2/10までの7日間の予定です。今のうちに中国人がスムーズに旅行できる環境を整えて、さらなる集客や売上アップにつなげましょう。

また訪日中国人はもともとツアー客が中心でしたが、近年は「FIT」という、個人で友人や家族と旅行する人が増えつつあります。

「FITって何だろう…」という方は、「訪日中国人FITとは?インバウンド集客における注目のトレンドと事例を解説」をご一読ください。

PR:店舗・施設の情報を訪日外国人にPRしてみませんか?

ANAグループ媒体とWeiboから訪日客にリーチさせ、旅マエ、旅ナカのインバウンドプロモーションをサポート!

関連記事

  1. 訪日外国人向けフリーペーパー7選!インバウンド客へのリーチを増やす工夫とは

  2. インバウンドの現場で起こっている飲食店予約の無断キャンセル。店舗が行うべき5つの対策とは

  3. タイのサッカー選手・ティーラシンがサンフレッチェ広島へ加入。訪日タイ人への影響と地方へ呼び込む方法と…

  4. ANA SELECTとは?自社商品を中国人へプロモーションする方法を紹介します

  5. インバウンドNOW 7月の人気記事 TOP 5

  6. ソンクラーンとは?訪日タイ人の悩みを解決して、観光スポットの集客につなげる

  7. 中国圏の節日「中元節」とは。わかりやすく紹介します

  8. 中国の節日「中秋節」とは。わかりやすく紹介します

PR:地域創⽣インバウンド協議会



PR:地域創生プロジェクト



PR:AIどこでもWi-Fi.mag



メールマガジン



PR


インバウンド資料ダウンロード



アーカイブ

人気記事ランキング

おすすめ記事

PAGE TOP