訪日外国人向けフリーペーパー7選!インバウンド客へのリーチを増やす工夫とは

訪日外国人へのアプローチ方法として、フリーペーパーを選ぶ企業が増えています。日本の観光や買い物スポット、文化などを紹介し、すべて無料で配布。中には地図や割引クーポンも付いており、訪日外国人の興味を引いています。

しかし、フリーペーパーによって掲載内容はさまざま。「どんな国の人が読んでいるのか」「そもそもどんなフリーペーパーがあるのか」というのは、なかなか把握しにくいものです。

そこで今回は、訪日外国人向けフリーペーパーである

  • Tokyo Weekender
  • WAttention
  • att.JAPAN
  • GOOD LUCK TRIP
  • 畅游日本
  • Kansai chan
  • Ichiban KOBE

の7つをご紹介します。どんなフリーペーパーが、どの国の観光客に読まれているのかを知り、訪日外国人の消費アップや集客に役立てましょう。

【世界各国】国内外10カ国以上で配布中のフリーペーパー

まずは世界中で配られている日本を紹介したフリーペーパーの中から、「Tokyo Weekender」と「WAttention」と、そして「att.JAPAN」をご紹介します。

Tokyo Weekender:富裕層の在日外国人に新しい日本のスポットを紹介

Tokyo Weekenderは、富裕層の在日外国人によく読まれているフリーペーパーです。1970年の創刊から40年以上続いており、日本のフリーペーパーでも歴史が長い冊子です。

冊子内では、最新の観光スポットやホテルの紹介、さらには世界で活躍する日本人へのインタビューなどを掲載しています。主な読者は20〜50代のビジネスマンや各国のリーダー。その中でも、発信力の高い読者を集めた会員制コミュニティ「Insiders Club」を作るなど、読者との交流も盛んです。

日本に住んでいる年月が長い彼らは、よくある観光スポット情報などは必要としていません。そのため、Tokyo Weekenderでは「これからの日本での生活をさらに楽しめるように」という視点で、新しいスポットを紹介し続けています。読者がよく集まる港区の大使館、ラグジュアリーホテル、カフェ、レストラン、羽田空港など、限られた場所でしか配布していません。

言語は英語のみ。毎月1日に発行されており、2万部ほどの部数が安定して配布されます。

WAttention:購買意欲の高い外国人に最新の日本情報を伝える

WAttentionは、配布国が11カ国と最も多くの地域で読まれているフリーペーパーです。2010年に創刊し、アジアや欧米圏を中心に配られています。

配布は、日本を含む以下11の国および地域で行われています。

  • 香港
  • 台湾
  • タイ
  • インドネシア
  • シンガポール
  • マレーシア
  • フランス
  • オーストラリア
  • アメリカ(ロサンゼルス)
  • メキシコ
  • 日本(東京)

WAttentionの読者は、10代〜60代の高所得者や購買意欲の高い外国人です。また、日本に何度も来ているリピーターにもよく読まれています。そのため、「何度も来ている人が楽しく買い物できるように」という視点で、最新の日本情報を紹介しています。

フリーペーパーは、国内の空港や外国人記者クラブ、都内のホテルや大学、国外であれば各国の大使館や日本語学校など、約350カ所で配布。高所得者層がよく利用する場所に設置することで、手に取ってもらう機会を自然に増やしています。

言語は英語、中国語(繁体字)、スペイン語、タイ語の4カ国語です。A4サイズ・32ページの冊子で年に平均4回発行しており、累計では約52万部にのぼります。

att.JAPAN:訪日・在日ビジネスマンに日本文化を紹介

att.JAPANは、日本の魅力をあらゆる視点から伝えるフリーペーパーです。2001年に創刊し、仕事で訪日・在日している外国人に読まれています。

「真の日本の魅力を伝えたい」というテーマで作るatt.JAPANで紹介されるのは、観光やタウン情報だけではありません。アニメから伝統文化、さらには家庭料理のレシピまで、幅広い視点で日本を紹介します。

配布場所は、国内の外資系企業や国際交流協会など、外国人ビジネスマンが訪れそうな場所がメインです。また、主要50都市にある日本航空のカウンターにも置いており、合計でなんと約1,800カ所で手に取られています。外国人ビジネスマンの勤め先や、出張で利用する航空会社に置くことで、読者に届きやすくなる狙いが見えます。

言語は英語と中国語(繁体字)です。毎年4回発行し、累計発行部数は約1,200万部にもなりました。

【アジア】中国や韓国など近隣国へ向けたフリーペーパー

次は、東アジアを中心に配布されているフリーペーパーを3つご紹介します。

GOOD LUCK TRIP:リピーターに向けて地方など8個の地域を紹介

GOOD LUCK TRIPは、日本が好きなリピーター向けに発行されているフリーペーパーです。2009年の創刊以来、地域ごとのバリエーションや内容の詳しさを武器に、たくさんの訪日外国人に読まれてきました。

配布国および地域は、以下の通りです。

  • 香港
  • 台湾
  • 韓国

上記3つは、日本への観光客が特に多い国や地域です。そのため、日本を何度も訪れている人が、さらなる日本の魅力を発見できるように、地域ごとに冊子を作りました。東京、長野、中部、四国、関西、瀬戸内・山陰、九州、沖縄の8つに分け、各地域のより詳しい観光や買い物のスポットを掲載しています。

また、GOOD LUCK TRIPは、ガイドブック『地球の歩き方』の株式会社ダイヤモンド・ビッグ社の制作です。今までの編集ノウハウや旅行会社とのつながりの多さを活かし、約80カ所以上の場所へ設置しています。

国内では国際空港やホテル、駅、商業施設、大学など50カ所以上で配布。そして、国外では各国の旅行会社10社以上と、日本政府観光局の各国事務所に置いています。日本へ何度も訪れている訪日外国人は、ツアーではなく個人手配で来る人が多いです。そのため空港やホテル、旅行会社など、旅のプランを考える場所に設置することで、手に取ってもらいやすくしています。

対応言語は英語と中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の3つです。年に1〜6回発行されており、累計の発行部数は約124万部です。

畅游日本:買い物をしたい中国語圏の旅行者に人気店を紹介

畅游日本は、ショッピングやグルメに特化した中国語圏向けフリーペーパーです。2008年にマイナビより創刊され、多くの訪日外国人に読まれてきました。

配布国および地域は、以下の通りです。

  • 中国
  • 台湾
  • 香港

中でも、「買い物をしたい」という訪日外国人によく読まれています。というのも、日本の最新・人気商品を紹介する特集「Japanese Best Items」を冊子内で組み、割引クーポンを掲載。お得な割引券をつけることで、購買意欲を刺激したのです。さらには、各国の人気ブロガーが日本の人気店を訪れるなど、インフルエンサーを起用した企画にも挑戦しました。

配布は、国外であれば旅行会社、日本政府観光局、Wi-FiやSIMカードの窓口など合わせて約100カ所。国内では国際空港、ホテル、ドラッグストアなど約300カ所で配られています。中国語圏の観光客はまとめ買いをする人が多いため、ドラッグストアなど買い物スポットを中心とした配布のようです。

言語は英語と中国語(簡体字・繁体字)のみです。年4回発行し、累計発行部数は約18万部です。

Kansai chan:東アジアから来た女性に関西のかわいいスポットを紹介

Kansai chanは、関西のSNS映えするスポットや美容情報を紹介しているフリーペーパーです。2017年創刊の新しい冊子で、東アジアの20〜30代の女性を中心に読まれています。

配布国および地域は、以下の通りです。

  • 中国
  • 台湾
  • 香港
  • 韓国

関西は今、LCCを中心に東アジアと日本を結ぶ路線の就航により、訪日外国人が増えてきました。特に20〜30代の女性が多く、関西のかわいいスポットやグルメ、雑貨などに対する情報感度が高くなっています。さらに、若い女性はSNSの使用率も高いことから、帰国後に日本旅行の様子をアップし、さらなる呼び込みをしてくれることも期待されています。

日本での配布場所は、関西国際空港第1・第2ターミナル、大丸心斎橋店、大丸京都店の4カ所。東アジアの女性が、空港や百貨店で買い物をよくすることからこの場所に決めたようです。

言語は英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の3つ。2018年時点で数回しか発行されていませんが、それぞれ18万部発行されました。若い訪日外国人が増えるにつれ、発行部数も増えていくはずです。

【地域情報誌】Ichiban KOBEは神戸の魅力を紹介するフリーペーパー

最後に、ひとつの地域にしぼったフリーペーパーをご紹介します。Ichiban KOBEという地域情報誌で、2016年の創刊から神戸で1番と言われる観光スポットの紹介やクーポンの配布を行っています。

神戸は大阪や京都と比べて、インバウンド対策で遅れがありました。しかし、今後も飲食店や小売店が生き残るには、訪日外国人に利用してもらわなければいけません。そして、神戸の魅力を訪日外国人に届けようと、地元企業がこのフリーペーパーを作りました。外国人の国籍は関係なく、神戸を訪れる全ての外国人を対象に配布しています。

場所は、三宮や姫路エリアの駅周辺や観光案内所など約250カ所。外国人が多い三宮と姫路にしぼって設置されているようです。

対応言語は英語と中国語(簡体字)の2つ。発行部数は月間で約2万部、累計で約10万部です。今後、神戸を旅行する訪日外国人が増えれば、さらなる発行部数の増加につながるでしょう。

目的に合ったフリーペーパーへの掲載でインバウンドの購買率アップに

訪日外国人が、日本旅行での情報収集として使用しているフリーペーパー。対象国や紹介する内容などによってさまざまな媒体があり、掲載されている企業も異なります。

今回の記事では、7つの訪日外国人向けフリーペーパーをご紹介しました。

  • Tokyo Weekender
  • WAttention
  • att.JAPAN
  • GOOD LUCK TRIP
  • 畅游日本
  • Kansai chan
  • Ichiban KOBE

訪日外国人向けフリーペーパーといっても、紹介内容は飲食店や買い物スポット、日本文化などさまざまです。

企業が掲載を考える場合、目的や需要のある国向けのフリーペーパーを選ぶことで、狙っているインバウンド客に対して的確にリーチできます。まずは気になるフリーペーパーを一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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