VFR(友人、親族訪問)のインバウンド対策について解説します。

「インバウンド客対策でVFR(友人、親族訪問)にも対応したい」

と思っている方。

VFRとは、「友人、親族訪問」という意味で、日本にいる外国人のところに、友だちや家族が訪ねてくることを指します。

VFRは食材の購入や宿泊施設の利用というニーズがあるので、彼らを集客できれば、インバウンド客の新しい客層を取りこむことができます。これにより売上と客数のアップが可能です。

とはいえ、どうすればVFRを集客できるのかはわかりにくいですよね。

そこで、この記事では、「VFRの解説と対応方法」ということで

  • VFRとは「友人、親族訪問」のこと
  • なぜVFRが大切なのか
  • VFRの多い国の紹介
  • 国ごとのインバウンド客対策

を、お伝えします。

VFRというと専門用語で難しく感じますが、対策のハードルは高くありません。まずはこの記事で、VFR対策のしかたをざっくりと理解しましょう。

VFRとは、在日外国人の親戚や友人で本国に住んでいる人のこと

VFRとは、Visit Friends and Relativesの略で、在日外国人の親戚や友人で本国に住んでいる人のことです。彼らは長期休暇などで日本を訪れ、家族や友人と過ごします。

日本を訪れる外国人は、74%が観光目的で、親戚、友人訪問は5%と高くはありません。数が少ないので軽視されてきたVFRですが、近年は見直しが進んでいます。

日本と同じ島国で、経済規模も近いイギリスの例を見てみましょう。同国ではインバウンド客は観光目的が40%で、親戚、友人訪問が32%です。

出典:観光庁 訪日外国人消費動向調査

イギリスはインバウンド客の目的が分散しており、数も日本より1000万人多いです。

出典:International Passenger Survey

日本もイギリスをお手本にすれば、インバウンド対策がしやすくなるはずです。では、どうすればVFRを誘致することができるのでしょうか。

VFR誘致のためには、外国人労働者と留学生の数を増やす必要がある

日本に住んでいる外国人は

  • 外国人労働者
  • 留学生

の2パターンです。VFRの方は、日本にいる外国人労働者や留学生と会うために来日します。

つまり、VFR誘致のためには、外国人労働者と留学生の数を増やす必要があります。日本にいる在日外国人の実態は厚生労働省の資料が参考になります。

厚労省によると、外国人労働者は一貫して増え続けています。平成29年10月末では128万人に達し、過去最高の数値を記録しています。

留学生も増え続けており、平成29年5月現在で267,042人を記録。前年比で11%も増加しています。これだけ外国人が増えているなら、彼らを訪れる友人や家族も多くなるはずです。オリンピックが近づいていることもあり、VFRの数も増えていくことが予想されます。

出典:平成29年度外国人留学生在籍状況調査結果

では、そもそもなぜVFRを誘致する必要があるのでしょうか。以下で、その理由を解説します。

在日外国人はVFRを歓迎するために食材を買ったり、小旅行をしたりする

家族や友人が来日すると、在日外国人は歓迎のために料理を作ったり、国内の旅行に連れていったりすることが多いです。すると、食材の購入が増えたり、飲食店や宿泊施設の客数が増えたりします。

VFRを誘致すれば、このような経済効果があるのです。通常のインバウンド客がもたらす利益に加えて、プラスαの収益が見込めます。

外国人客の対応は言語や生活習慣の違いがネックになりますが、VFRは在日外国人がサポートするので、店舗側も受け入れがしやすくなります。VFRをインバウンド客のターゲットにすれば、さらなる売上のアップが期待できます。

VFRは何度も来日する可能性があるので、リピーターになる

VFRを誘致するメリットはもう一つあります。リピーターを作れることです。

箱根の温泉宿では、在日外国人のお客様を「友人としてお迎えする」という心づかいでおもてなしをした結果、彼らの家族が来日した際にリピーターとして来店することが増えました。宿のオーナーやスタッフに会うために、その家族は毎年泊まりに来るそうです。

日本に家族や友人がいる限り、VFRは定期的に来日するはずです。彼らにいいサービスを提供して信頼を得ることができれば、次に来たときに再来店してくれる可能性が高くなります。

VFRが多い国は中国、ベトナム、フィリピン

ここからは、VFRに対して具体的にどのように対策すればよいかをお伝えします。

在日留学生と外国人労働者では後者のほうが多いので、外国人労働者に焦点をあてて考えます。

国籍別で見ると、在日外国人労働者は

  1. 中国人
  2. ベトナム人
  3. フィリピン人

の順に多くなっています。

出典:外国人雇用状況の届け出状況

VFR対策も、これらの国からやってくる人を想定したほうが有効です。それぞれの国ごとの対策を解説します。

中国からのインバウンド客に対応する方法

中国人のインバウンド客対応をする場合、まず考えるべきなのは食事です。中国の食事は地域によって味付けが変わりますので、飲食店や宿泊施設は調味料を多めに用意したほうがいいでしょう。そうすれば、インバウンド客の好みに近い味つけに調整することができます。

食べる量も多く、団体で訪れることもあるので、盛りつけも多めにしたほうがよいです。

中国人というと「爆買い」のイメージがありますが、最近は物を買うよりも体験にお金を使う傾向に変わっています。特に宿泊施設の場合は、観光名所の案内などは確実にできるようにしましょう。

訪日中国人の動向については「春節とは?2019年の期間や訪日中国人の動きを解説【インバウンド担当者必見】」をご一読ください。

中国語に関しては、店舗のホームページを中国語に対応させることをおすすめします。中国人の対応はもちろん(中国で主に用いられている)簡体字で対応した方が一番です。ただ中国語の中に繁体字もあって、これも一緒に表示することによって、台湾や香港からの観光客も自分がおもてなしされている感じがしますので一緒に用意しましょう。

ベトナムからのインバウンド客に対応する方法

日本を訪れるベトナム人は、1月から増えていく傾向にあります。ピークは4月なので、インバウンド客向けのプロモーションをするならこの時期にしましょう。

ベトナム人の最大の特徴は、滞在期間が長いことです。平均して35日間も滞在します。では、宿泊施設が重要になってくるかというと、そうでもないのです。

ベトナム人旅行客は買い物を多くする傾向があり、宿泊にはお金をかけません。友人や家族の家に泊めてもらい、そのぶん買い物にお金を使うのです。

ベトナム人に対するインバウンド対策は、飲食店や商業施設にとって大切なトピックです。日本の料理や製品の特徴を伝え、信頼を得られるようにしましょう。

また、ベトナム人向けメディアを検討している方は「インバウンド需要に合わせた「訪日ベトナム人向けメディア」を立ち上げる際に押さえておくべき3つのポイント」もチェックしてみてください。

フィリピンからのインバウンド客に対応する方法

フィリピン人は4月と10月に多く来日する傾向があります。プロモーションをするなら、この時期にターゲットをしぼったほうがいいでしょう。

フィリピンでは英語を話す人が多いので、多言語対策では英語に力を入れることをおすすめします。フィリピン人は陽気で話好きな人が多いので、英語が話せるスタッフが積極的に声をかけるようにしましょう。

フィリピン人は、家族を大切にする傾向があります。飲食店などに家族連れで訪れてきた場合は、できるだけ個室に案内して家族の時間を持てるようにするなど、気遣いが必要です。

VFR対策をして、売上と客数アップを狙おう

在日外国人のもとを訪れるVFRの重要性についてお伝えしました。

現状だと、日本のインバウンド客は観光だけにかたよっています。VFRをうまく集客できるようになれば、さらなる客数の増加と、売上のアップが期待できるはずです。

今回ご紹介した情報が、VFR対策の参考になれば幸いです。

文中でも紹介しましたが、インバウンドには多言語対策が欠かせません。詳しくは「インバウンド客への多言語対応でスムーズな接客を! 手軽にできる対策からおすすめアプリまでご紹介」をご一読ください。

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