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「お客さまから英語でメールが来たけれど、何て書いてあるのか分からない…」
という経験のあるインバウンド担当の方。
オンライン翻訳という、その名の通りオンライン上で外国語の文章を翻訳するサービスがあります。
テキストやURLを入力、もしくはファイルをアップロードすれば、その場で日本語訳へ翻訳。オンライン翻訳サービスを使うだけで、海外からの観光客とのスムーズなやり取りが実現します。
しかしどのオンライン翻訳サービスを使えば良いのかは、サービス数も多くわかりにくいですよね。そこで今回は、
【世界の言語に対応するオンライン翻訳】
- Google翻訳
- エキサイト翻訳
- 楽天Infoseekマルチ翻訳
- Bing Transfer
- So-net翻訳
【アジアの言語に対応するオンライン翻訳】
- Weblio翻訳
- 百度翻訳
【各サイトの訳をチェックできるオンライン翻訳】
- 英語翻訳
の8サービスを紹介します。
「機械で正しく翻訳できるのだろうか」と疑問に思うかもしれませんが、オンライン翻訳はどれも精度が高く、使い方も簡単。しかも今回紹介するサービスはすべて無料なので、ぜひ気軽に導入してみてください。
まずは世界の言語に対応するサービスから紹介します。
対応言語の多いオンライン翻訳:世界中の言語に対応するサービス5つ
まずはあらゆる言語を翻訳できる
- Google翻訳
- エキサイト翻訳
- 楽天Infoseekマルチ翻訳
- Bing Transfer
- So-net翻訳
の5つを紹介します。
1.Google翻訳:無料で104カ国語に対応するオンライン翻訳サービス
Google翻訳は、Googleが提供するオンライン翻訳サービスです。最大5,000文字まで入力でき、テキストからウェブページ、ファイルなどすべて翻訳可能です。
言語は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、ミャンマー語、アラビア語、スペイン語など、合計で104カ国語に対応しています。
Google翻訳の魅力は、「リアルタイム翻訳」という機能がついていることです。テキストを打ち込むと同時に翻訳がスタートするため、翻訳結果が表示されるまで待つ必要がありません。そのためスムーズに日本語訳をチェックできます。
2.エキサイト翻訳:社会学やスポーツなど、ジャンルに特化した翻訳ができる
エキサイト翻訳は、ポータルサイトを運営するエキサイト株式会社の翻訳サービスです。
日本語や英語だけでなく、アラビア語やタイ語、トルコ語など合計で34カ国語に対応しています。文字数は最大2,000文字まで打ち込むことができ、テキストとウェブページを翻訳できます。ファイルの翻訳には対応していません。
エキサイト翻訳は、ジャンルをしぼって使うと、翻訳結果のクオリティがより高くなります。
対応ジャンルは、
- 理学系
- 農林水産系
- 工学系
- 社会学系
- 人文学系
- 芸術系
- スポーツ系
- 生活系
の8つ。専門的なアクティビティや、オプショナルツアーの注意事項を作るときなどに役立つはずです。
「オプショナルツアーってなんだろう…」と思った方は、「オプショナルツアーとは?着物体験やスキーなどコト消費をアピールすれば、地方を訪れるきっかけとなる」をチェックしてみてください。
3.楽天Infoseekマルチ翻訳:単語の意味をチェックしながら翻訳できるサービス
楽天Infoseekマルチ翻訳は、楽天株式会社が運営するポータルサイト「Rakuten Infoseek」にある機能の1つです。
半角で最大4,000文字まで、全角ならば2,000文字まで入力が可能です。言語は日本語や英語、中国語(簡体字・繁体字)、フランス語、ドイツ語、ベトナム語など12カ国語に対応しており、テキストとウェブページの翻訳ができます。こちらもファイルの翻訳には対応していません。
このサービスの魅力は、どのような日本語に訳されたのか単語ごとにチェックできることです。例えば「Hello」という英単語にカーソルを合わせると、その単語の日本語訳「こんにちは」の部分が紫色に光ります。翻訳のクオリティや正しさ、単語の意味をしっかりチェックしたい方におすすめです。
4.Bing Transfer:最大で5,000文字の長文を翻訳できる
Bing Transferは、マイクロソフト株式会社が提供するオンライン翻訳サービスです。
言語は英語、中国語(簡体字・繁体字)から、アイスランド語やフィンランド語、リトアニア語など、合計で63カ国語に対応しています。翻訳できるものはテキストとウェブページです。
このサービスの魅力は、最大で5,000文字まで入力できること。今回紹介するサービスの中でも、特に長い文を入力できます。長文に対応しているため、外国語の説明書や案内を作りたいときにおすすめです。
5.So-net 翻訳:テキストやファイルの翻訳がスムーズにできる
So-net 翻訳は、英語、韓国語、アラビア語、フランス語など23カ国語に対応しているオンライン翻訳サービスです。
こちらは500文字までしか対応できないため、長文の翻訳には向いていません。しかしベトナム語やタイ語、マレー語といった、ほかのサービスではなかなか対応していない言語の翻訳ができます。
東南アジアは特に訪日外国人が増えているエリアのため、So-net翻訳を使って自国語で対応すると喜ばれるはずです。
アジアの言語向けオンライン翻訳:中国語や韓国語などに対応するサービス2つ
次は、中国語や韓国語など、アジア圏の言語に特化しているオンライン翻訳サービス、
- Weblio翻訳
- 百度翻訳
の2つを紹介します。
1.Weblio翻訳:辞書のウェブリオ株式会社が提供するオンライン翻訳サービス
Weblio翻訳は、オンライン総合辞書を展開するウェブリオ株式会社が提供する翻訳サービスです。テキストとウェブページの翻訳ができます。
対応言語は、
- 日本語
- 英語
- 中国語
- 韓国語
の4つ。最大4,000文字まで入力でき、翻訳された文章を音声として聞くことも可能です。
翻訳結果で分からない単語があっても、Weblio辞書ですぐに検索できるなど、辞書サービスを展開する企業だからこその連動サービスが利用できます。
2.百度翻訳:中国語に強い中国のオンライン翻訳サービス
百度翻訳(以下、バイドゥ翻訳)は、中国で作られたオンライン翻訳サービスです。テキスト、ウェブページ、ファイルすべて翻訳できます。
言語は日本語、中国語、イタリア語、スペイン語など28カ国語に対応しています。中国のサービスのため、中国語の翻訳が最もクオリティが高いと言われています。
サイト内の表示言語は中国語のみです。しかし自動翻訳がついているため、翻訳したい言語の種類を選ぶ必要がありません。中国語が分からなくても問題なく利用できます。
中国語は発音が難しく、なかなか覚えにく言語。しかしバイドゥ翻訳を使えば、より多くの訪日中国人とスムーズにやり取りできるはずです。
最後に、各サイトの翻訳結果をチェックできるオンライン翻訳サービスを紹介します。
英語翻訳:各オンライン翻訳サイトの結果を比較できるサービス
英語翻訳は、複数サイトの翻訳結果を同時にチェックできるサービスです。
対応サービスは、
- Google翻訳
- Weblio翻訳
- Bing Transfer
- エキサイト翻訳
- 百度翻訳
- Yandex翻訳
の6つです。
例えば、Google翻訳を使うとします。この翻訳結果の日本語があいまいだったとしても、「Bing翻訳」ボタンを押せば、すぐにBing Transferの日本語訳を見ることが可能に。
字数や対応言語はサイトによって異なりますが、さまざまなサービスを手動で比較する必要がありません。いくつかのオンライン翻訳をまとめて比べたい方におすすめです。
このように数あるオンライン翻訳サービスを使えば、外国語でのやり取りがスムーズに。さらに今回紹介したサービスはすべて無料で利用できるため、予算をかけずにインバウンド対応ができるはずです。
オンライン翻訳サービスを使えば、英語や中国語でのやり取りがスムーズになる
ここまでをおさらいします。
オンライン翻訳は、外国語の文章を日本語に訳してくれるサービスです。
テキストやウェブページだけでなくファイルも翻訳できるため、世界のあらゆる文章を日本語で読むことができます。また日本語から外国語への翻訳にも対応しているため、外国語の案内を作るときにも役立ちます。
今回は無料で利用できる、8つのオンライン翻訳サービスを紹介しました。
【世界の言語に対応するオンライン翻訳】
- Google翻訳
- エキサイト翻訳
- 楽天Infoseekマルチ翻訳
- Bing Transfer
- So-net翻訳
【アジアの言語に対応するオンライン翻訳】
- Weblio翻訳
- 百度翻訳
【各サイトの翻訳をチェックできるオンライン翻訳】
- 英語翻訳
オンライン翻訳を使えば、スムーズに外国語を使ったやり取りができるはずです。さらに今回紹介したサービスはすべて無料のため、気軽に利用できます。
ちなみに、翻訳サービスはアプリでも利用できます。詳しくは「インバウンド成功の秘訣は『納得度』。便利な翻訳アプリの活用方法」をチェックしてください。