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在留外国人は国内旅行への関心は高い!コロナ収束後のインバウンド回復に向けて

「在留外国人は国内旅行に関心はあるのだろうか…」

と思っている方。

在留外国人は2019年末の時点で293万3,137人を記録しており、年々上昇しています。特にベトナムからの在留外国人が前年度と比較すると24.5%増加しており、訪日客の多い中国にも引けを取りません。

在留外国人が訪れたい都道府県として、「沖縄県」や「東京都」など日本人からも人気の都道府県が上位になりました。

なお旅行先を選ぶポイントとして、新型コロナウイルスによる安全面への配慮や宿泊施設の質を重視している在留外国人は多いです。

在留外国人に満足する体験を提供することで、海外にいる外国人に口コミが伝わることが多いため、ひいてはインバウンド対策につながります。

とはいえ、在留外国人をどのように集客すれば良いかは、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は

  • 増加している在留外国人の推移や国籍を解説
  • 在留外国人は国内旅行に関心あり。コロナ収束後の旅行にも意欲的
  • これから国内旅行に行く在日外国人の満足度を高めるためのインバウンド対策が必要

を紹介します。

「いきなり在留外国人に向けた施策を準備するのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは日本国内の在留外国人の概要について、理解しましょう。

増加している在留外国人の推移や国籍を解説

まずは在留外国人について

  • 2019年末時点の人数
  • 在留外国人の国籍

の順に解説します。

データは以下を参照してますので、気になる方はあわせてご一読ください。

出典:法務省「国籍・地域別在留外国人数の推移」
http://www.moj.go.jp/content/001317545.pdf

在留外国人の数は2019年末の時点で293万人超えを記録

過去5年間の在留外国人の推移は以下の通りです。

【過去5年間における在留外国人の推移】

  • 2015年:223万2189人
  • 2016年:238万2822人
  • 2017年:256万1848人
  • 2018年:273万1093人
  • 2019年:293万3137人

在留外国人の数は2019年末の時点で過去最高の293万3,137人を記録しています。

在留外国人は在留資格が必要です。2019年末時点における在留資格ごとの在留外国人の内訳は、以下の通りです。

【2019年末時点における在留資格ごとの内訳】

  • 永住者:79万3,164人
  • 技能実習:41万0,972人
  • 留学:34万5,791人
  • 特別永住者:31万2,501人
  • 技術・人文知識・国際業務:27万1,999人
  • 定住者:20万4,787人

ここからは、在留外国人の国籍について解説しますね。

在留外国人の国籍

在留外国人の国籍のランキングは以下の通りです。

【在留外国人の国籍】

  • 中国:81万3,675人(前年度比6.4%)
  • 韓国:44万6,364人(前年度比-0.7%)
  • ベトナム:41万1,968人(前年度比24.5%)
  • フィリピン:28万2,798人(前年度比4.2%)
  • ブラジル:21万1,677人(前年度比4.9%)

東アジアの国が多いですが、ベトナムやフィリピン国籍の方も多いです。

特にベトナム出身の在留外国人がここ数年で大きく増加しており、前年度同時期と比較すると24.5%増加しています。

では、そんな在留外国人は日本国内の旅行に関心があるのでしょうか。

ここからは在留外国人向けに実施した国内旅行への関心に関するデータを紹介します。

在留外国人は国内旅行に関心あり。コロナ収束後の旅行にも意欲的

ここからは、YOLO JAPANが実施した調査を紹介します。

データは以下を参照してますので、気になる方はあわせてご一読ください。

出典:トラベルニュースat「在留外国人、コロナ収束後の国内旅行に意欲/YOLO JAPAN調査」
https://www.travelnews.co.jp/news/inbound/2020062309332713828.html

旅行先としては沖縄と東京が人気

在留外国人は国内旅行に意欲的で、コロナ収束後の旅行先を検討しています。

日本にいる在留外国人が訪れたい旅行先のアンケート結果は以下の通りです。

【在留外国人が訪れたい旅行先】

  • 沖縄県:139票
  • 東京都:112票
  • 北海道:101票
  • 大阪府:94票
  • 京都府:90票

観光地の中でも日本人観光客からも人気が高い都道府県がランクインしています。

また、在留外国人が旅行先を選ぶポイントは以下の通りです。

【在留外国人が旅行先を選ぶポイント】

  • 食事や宿泊施設の質:62%
  • 面白いイベントがあること:56%
  • 衛生面への配慮がされていること:47%
  • 近場であること:29%

在留外国人に向けて観光施策を実施するさいは、新型コロナウイルスによる安全面への配慮や宿泊施設への対策が重要です。

訪日外国人に対する訪日旅行への関心について、在留外国人の95%が「コロナ終息後に海外から外国人が日本に訪れると思う」と答えています。

外国人が日本を訪れると考える理由は以下の通りです。

【外国人が訪日したいと思う理由】

  • 日本にある観光地に行きたいから:84%
  • 日本文化を体験したいから:81%

文化体験や地方料理がアフターコロナのインバウンドに必要

在留外国人が考えるコロナが終息したあと再び外国人を日本へ誘致するプランとして、以下のようなプランが出されました。

【在留外国人が考える外国人が再び日本を誘致するプラン】

  • 日本文化を体験できる:82%
  • 地元の食材を使った料理やお酒を楽しめる:62%
  • 衛生面が配慮されている:58%
  • 非日常的な体験ができる:53%
  • サービス案内が多言語展開されている:51%
  • 通訳・翻訳サービスがある:38%
  • 大幅な値下げがされている:30%
  • レンタカー・バイクが使える:25%
  • 健康に良いツアーがある:25%
  • プライベートツアーがある:22%
  • あらかじめインターネットで疑似体験ができる:17%
  • カジノがある:5%

日本特有の文化を感じた在留外国人が多く、体験コンテンツを提供することが重要です。アフターコロナに向けて、今から対策を進めておきましょう。

また、在留外国人が感じた観光地への満足度は口コミによって知人や親族へと伝わる可能性が高いです。

そのため、これから国内旅行をする在留外国人への満足度を高めることで、その後のインバウンド対策にもつながります。

ここからは、在留外国人の満足度を高める施策について解説しますね。

在日外国人の国内旅行において満足度アップを目指すインバウンド対策とは

在留外国人の国内旅行を充実させるためにも、観光地でインバウンド対策を実施する必要があります。

ここからは、

  • 外国人が情報収集する媒体を使ってアプローチする
  • 外国人に向けた多言語対策を進める
  • コト消費のコンテンツを用意する

の順に解説します。

外国人が情報収集する媒体を使ってアプローチする

旅行中にインターネットを介して観光地の情報を収集している外国人は少なくありません。

JTB総合研究所が実施した調査によると、情報収集の手段として以下のような情報源を利用しています。

【外国人が旅行中に情報収集する手段】

  • スマートフォン
  • パソコン
  • 宿泊施設
  • 観光案内所
  • 日本在住の親族や知人

インターネットを活用した情報収集が多く用いるため、Webサイトによる情報提供は欠かせません。

また、「日本在住の親族や知人」という選択肢が入っていることから、在留外国人へのアプローチの重要性もうかがえます。

出典:JTB総合研究所「訪日外国人旅行者の概況と訪日中の情報収集について」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000392012.pdf

外国人に向けた多言語対策を進める

観光庁が訪日客に対して実施したアンケートによると、訪日客は旅行中のコミュニケーションに対して以下のような不満を持っています。

【訪日外国人が抱える旅行中の不満】

  • 施設や店舗スタッフとコミュニケーションが取れないこと:32.9%
  • 多言語表示の少なさ・わかりにくさ:23.6%

旅行中でも慣れている言語でコミュニケーションをとりたいと感じている外国人が多いです。

インバウンド事業者はストレスのない観光を提供するためにも、多言語コミュニケーションを進めていく必要があります。

出典:観光庁「「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に
関するアンケート」結果」
https://www.mlit.go.jp/common/001171594.pdf

コト消費のコンテンツを用意する

日本の文化を体験したり日本食を食べたりする「コト消費」が年々売上をあげています。

外国人が訪日前に期待していたことは、以下のような行動です。

【外国人が訪日前に期待していたこと】

  • 日本食を食べること:69.7%
  • ショッピング:52.6%
  • 自然・景勝地観光:47.0%
  • 繁華街の街歩き:43.3%
  • 温泉入浴:26.7%
  • 日本の酒を飲むこと:24.4%
  • 日本の歴史・伝統文化体験:22.2%

日本特有の体験を期待している外国人が多く、コト消費を充実させることで国内旅行の満足度にもつながります。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向-訪日外国人消費動向調査結果及び分析」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf

在留外国人の国内旅行における満足度を高めて、アフターコロナのインバウンド集客につなげよう

今回は在留外国人の国内旅行への関心について解説しました。

おさらいすると、在留外国人の数は2019年末の時点で293万3,137人を記録しており、過去最高の数となっています。

在留外国人はコロナ収束後の国内旅行に意欲的で、以下のような観光地に行きたいと考えています。

  • 沖縄県
  • 東京都
  • 北海道
  • 大阪府
  • 京都府

在留外国人の口コミが海外にいる外国人に伝わることががあるため、インバウンド需要が見込めない現在でも満足度の高いコンテンツを提供する必要があります。

在留外国人の満足度を向上させるための施策として

  • 外国人が情報収集する媒体を使ってアプローチする
  • 外国人に向けた多言語対策を進める
  • コト消費のコンテンツを用意する

がおすすめです。

新型コロナウイルス収束後のインバウンド集客に向けて、まずは在留外国人に満足した国内旅行を提供しましょう。

また、新型コロナウイルスの影響を受けてガイドラインが更新された業界があります。新しく更新されたガイドラインを元に施策を考えることが重要です。

観光に関する業界の新しいガイドラインについて、詳しくは「国内旅行が6月19日から解禁。新型コロナウイルスによって変化した旅行のニーズを理解して集客に活かそう」をご一読ください。

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