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【コロナ収束後】訪日中国人の旅行先に対するニーズが変化している?新たな3つの需要とインバウンド対策を紹介

「訪日中国人の旅行先に対するニーズってどのようなものがあるんだろう…」

と感じている方。

訪日中国人の旅行先に対するニーズは、コロナウイルスによって変化しつつあります。例えば「ウイルス対策に取り組んでいるか」「3密を避けられるか」など、健康面への関心が最も高くなっています。

中国人の新たなニーズに沿った対策をすることで、コロナウイルス収束後のインバウンド集客が成功しやすくなります。

とはいえ、どのような対策が求められているのかは、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 中国人観光客の今。日常生活や旅行はどのように変化している?
  • 【コロナ収束後】訪日中国人の旅行先に対する3つのニーズ
  • 訪日中国人のニーズは「健康面」が最も高い!地域や店舗に必要な対策3つ

を紹介します。

「いきなりニーズに応えるのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは中国人観光客の今について、ざっくりと理解しましょう!

中国人観光客の今。日常生活や旅行はどのように変化している?

JNTO事務上海事務所は中国の上海市、江蘇省、浙江省にある22の旅行会社に緊急アンケートを実施しました。

内容は主に「新型コロナウイルスが収束した後、海外旅行の回復シーズンや旅行先を選ぶポイント」。

出典:観光経済新聞「【日本政府観光局インバウンド最新リポート 63】中国人が求める「新たな旅行の常識」JNTO事務上海事務所 原口健司 所長」

【日本政府観光局インバウンド最新リポート 63】中国人が求める「新たな旅行の常識」 JNTO事務上海事務所 原口健司 所長

このアンケートが実施された背景には、中国における国内旅行の回復があります。次で詳しく解説しますね。

在宅勤務が続く中、中国人の国内旅行のニーズは増加

中国ではコロナウイルスの影響で多くの企業がテレワークを続けており、通常勤務に戻っている会社はほとんどありません。これまでの営業体制に戻るのは夏休みの後、もしくは10月にある連休「国慶節」あたりだと予想されています。

このように日常生活はまだまだイレギュラーな状態が続きますが、その中で国内旅行のニーズが高まっています。

その理由は、以下の3つ。

  • 中国では感染者の増加が落ち着きはじめているから
  • 一部の観光スポットは営業を再開しているから
  • 海外旅行はまだまだ難しいから

中国は感染者が約8万3,572人まで増加しましたが、その勢いは弱くなりつつあります。

出典:REUTERSグラフィックス「新型コロナウイルス感染の現状」
https://graphics.reuters.com/CHINA-HEALTH-MAP-LJA/0100B5FZ3S1/index.html

また約7万8,548人が回復していることもあり、一部観光スポットは営業を再開。

海外旅行はまだまだ難しいこともあり、国内旅行を考える人が増えているようです。

2021年の春節以降には日本など海外旅行のニーズ回復の可能性

海外旅行は、「2021年の春節以降にはこれまで通りのニーズに戻る」と予想されました。

2020年10月の国慶節から少しずつ回復し、以下の順番で旅行を考えるといわれています。

  • 中国国内
  • 香港、マカオ
  • タイ
  • 日本、韓国
  • 欧米

日本が4番目になるのは「ビザの無効化」「航空便の縮小」「相互での隔離措置」などが関係しており、人気がないわけではありません。

むしろ日本はコロナ収束後の旅行先として人気が高く、約8割の中国人が訪日旅行を計画しています。

詳しくは「JIMCが新型コロナ終息後の中国人旅行者について調査。約8割が訪日を計画する見込み」をご一読ください。

収束後に訪日旅行を計画している中国人は多いですが、ニーズに沿った提案や接客がなければ、実際に旅行してもらうことは難しいです。

そこで次は、訪日中国人が旅行先に求めるニーズについて、お伝えします。

【コロナ収束後】訪日中国人の旅行先に対する3つのニーズ

訪日中国人の新たなニーズとして、

  • ウイルス対策への取り組み
  • 3密への対策
  • 差別や偏見のリスク

の3つを解説しますね。

ニーズ1:ウイルス対策にしっかりと取り組んでいる

1つ目は「ウイルス対策にしっかりと取り組んでいる」です。

海外旅行が可能になっても、WHOが終息宣言などを出さない限り、まだまだ油断はできません。

旅行に対して不安を感じる訪日外国人も多いため、ウイルス対策への取り組みは欠かせないポイントです。

ニーズ2:収容人数の制限など3密を避けている

2つ目は「収容人数の制限など3密を避けていること」です。

3密とは「密閉」「密集」「密接」のこと。観光スポットや店舗によっては人が多いとこの状況がそろうことがあり、注意が必要です。

また3密を避けることができれば、日本の文化体験など「コト消費」も積極的に楽しみたいと考える中国人が少なくありません。

観光スポットや飲食店、小売店など、多くのインバウンド関係者が応えられるニーズともいえます。

ニーズ3:差別や偏見のリスクが少ない

3つ目は「差別や偏見のリスクが少ないこと」です。

コロナウイルスは最初中国の武漢で発生したといわれ、一部の国や地域では中国人に対する差別が発生しています。旅行先で差別や偏見を受けるだけでなく、ひどい場合は傷害事件などに発展することも少なくありません。

結果として、旅行先に対するイメージがマイナスになることもあり得るのです。

継続的なインバウンド集客には、収束後に安全に旅行できるかどうかも大切なポイントになります。

ここまで訪日中国人のニーズを解説しましたが、最も高いのは「健康面」に対するものです。

そこで次は、地方自治体や店舗で取り組める健康への対策をいくつか紹介しますね。

訪日中国人のニーズは「健康面」が最も高い!地域や店舗に必要な対策3つ

地域や店舗で可能な対策として、

  • 手洗い・うがい、マスク着用の徹底
  • 3密を避ける観光プランや店内の提供
  • 従業員への健康状態のチェック

の3つを解説します。

対策1:手洗い・うがい、マスク着用の徹底

従業員などは手洗い・うがい、そしてマスクの着用を徹底しましょう。

コロナウイルスの感染拡大を防ぐには、手洗いやうがい、マスクの着用が効果的です。衛生管理を徹底することで、お客さまからの信頼感アップにもつながります。

また店内にアルコール消毒を設置し、お客さまに協力をお願いするのもおすすめです。

対策2:3密を避ける観光プランや店内の提供

観光スポットや飲食店、小売店などは、3密を避けられるプランや店内環境を提供しましょう。

例えば、

  • 観光スポット:施設の窓を開けて換気する、一度に入場できる人数を制限する
  • 飲食店:座席数を減らして間隔を広く開ける、天気の良い日はテラス席へ案内する

などです。

3密を避けるとお客さまは安心できることも多いため、集客のためにも取り組んでみてください。

対策3:従業員への健康状態のチェック

従業員へのこまめな健康チェックも、欠かさずに取り組みましょう。

例えば、

  • 出勤時の体温測定
  • 健康状態のチェックシートへの記入

などです。

そして健康状態の情報や衛生管理について、以下のようにインバウンド客に伝えることも効果的です。

英文:In an effort to prevent and minimize the spread of the novel coronavirus, we are promoting proper sanitation within the facility.
日本語訳:新型コロナウイルスへの感染予防と拡散防止のため、施設内の衛生強化に努めております。

店内に張り紙などをしておくと、インバウンド客も安心して来店できるはずです。

訪日中国人の旅行先へのニーズを理解して、コロナ収束後の集客に役立てる

今回は、訪日中国人の旅行先へのニーズの変化について解説しました。

おさらいするとコロナウイルスが収束した後、訪日旅行を検討している中国人は多いです。

しっかりと集客するには、以下3つのニーズに応えることが欠かせません。

  • ウイルス対策に取り組んでいること
  • 3密への対策をしていること
  • 差別や偏見のリスクが少ないこと

そしておすすめの対策として、以下の3つをお伝えしました。

  • 手洗い・うがい、マスク着用の徹底
  • 3密を避ける観光プランや店内の提供
  • 従業員への健康状態のチェック

今回の記事を参考にしながら、コロナウイルス収束後のインバウンド集客にそなえましょう!

また訪日外国人のニーズは「コト消費」に集中していますが、その中でも中国人は「深度游」にも注目しています。「深度游」はひとつの場所に長期滞在してゆっくりと旅行を楽しむため、地方自治体などはインバウンド消費額アップが期待できます。

「深度游」について、詳しくは「深度游とは?中国人の新しい旅行スタイルのニーズや成功事例を紹介します」をご一読ください。

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