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2020年7月における観光業の実態まとめ。いま宿泊施設ができる取り組みや事例も紹介

「観光業の実態を知りたい…」

と感じている方。

観光庁は先日、2020年7月における「宿泊統計調査」を発表しました。これは日本の延べ宿泊者数に加えて、外国人の宿泊者数や国籍などもあわせて調査したものです。

データによると、2020年7月における外国人の宿泊者数は32万1,760人。

数字は大きく感じますが、2020年1月の3,135万人と比べると大幅な減少です。

このような状態でも帰国が難しい外国人の受け入れなど、できることに取り組む観光業も少なくありません。その結果、新型コロナ収束後のインバウンド集客につながる可能性もあります。

とはいえ、どのような取り組みがあるのかは、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 【宿泊旅行統計調査】2020年7月における観光業の実態
  • 新型コロナの影響を受ける観光業の実態と取り組み【石川県金沢市】
  • 観光業が新型コロナ収束までにできる集客のための取り組み3つ

を紹介します。

「いきなり対策に取り組むのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは2020年7月における観光業の実態について、ざっくりと理解しましょう!

【宿泊旅行統計調査】2020年7月における観光業の実態

観光庁が2020年7月における宿泊旅行統計調査を実施しました。

この調査は毎月、以下3つのポイントを中心に調査されています。

  • 各月の延べ・実宿泊者数及び外国人延べ・実宿泊者数
  • 各月の延べ宿泊者数の居住地別内訳(県内、県外の別)
  • 各月の外国人延べ宿泊者数の国籍別内訳

出典:観光庁「宿泊旅行統計調査」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html

調査によると、2020年7月の延べ宿泊者数は2,258万1,570人、そのうち外国人宿泊者は32万1,760人でした。

多く感じるかもしれませんが、新型コロナウイルスの影響が少ない2020年1月における宿泊者数は延べ宿泊者数が4,316万人、外国人宿泊者が3,135万人。

2020年7月の外国人宿泊者は、以前の約10分の1となっています。

次で内訳を見ていきましょう。

外国人宿泊者はアメリカがもっとも多い

外国人宿泊者の国籍は、以下の通りです。

【東アジア】

 
中国 1万3,610人
韓国 4,420人
台湾 2,910人
香港 2,520人

【欧米圏の上位5ヶ国】

 
アメリカ 5万470人
イギリス 3,720人
オーストラリア 2,740人
カナダ 2,380人
フランス 2,220人

その他の地域ではフィリピンが2万6,520人と、アメリカに次いで多い結果となりました。

観光業は厳しい状態が続く中で対策が必要

先ほどの調査から宿泊者の数は多いように感じますが、新型コロナの影響でまだまだ訪日外国人の受け入れは厳しい状況が続くと予想されます。

また新型コロナの収束も時間を必要とし、観光業はいまの状況でできる対策を考えることが欠かせません。

そこで次は、訪日外国人が減少した中で新たなことに取り組む観光業の事例をお伝えします。

新型コロナの影響を受ける観光業の実態と取り組み【石川県金沢市】

石川県金沢市にあるホテル「KANAME INN TATEMACHI」は、金沢市を盛り上げるために以下に取り組んでいます。

  • 帰国が難しい外国人への無料宿泊の提供
  • 金沢市内の観光情報をブログで発信

1つずつ解説しますね。

取り組み1:帰国が難しい訪日外国人に宿泊場所を無料提供

この取り組みは「KANAME INN TATEMACHI」のスタッフに対して、「帰国が難しくなったオランダ人の友人を2週間受け入れてもらえないだろうか?」という問い合わせがあったことがきっかけです。

もともと「KANAME INN TATEMACHI」は代表である細川氏の友人限定として、宿泊費を無料にする取り組みを実施していました。新型コロナの影響で観光客の少なくなった金沢を盛り上げるためにスタートしたものです。

その中で問い合わせから困っている訪日外国人が存在することに気付き、自国へ帰ることができない外国人にも客室を提供することを決意。

またそのために「クラウドファンディング」で継続資金を募集したところ、260万円の支援が集まりました。

取り組み2:金沢市内の観光情報をブログで発信

帰国が難しい訪日外国人を受け入れる中で、「KANAME INN TATEMACHI」はホテルのホームページで海外の観光客向けの情報発信にも力を入れています。

ブログは英語で書かれており、訪日外国人から人気の飲食店を紹介しています。

例えば、

  • 寿司
  • 日本酒
  • ラーメン

などです。

またその他にも桜の鑑賞スポットや自然を満喫できる場所など、さまざまな視点から金沢の魅力を伝えています。

ブログはインターネット上に残り続けるため、今後のインバウンド集客にも役立つ可能性があります。

ここまで石川県金沢市の取り組みを紹介しました。

観光業ができる取り組みは、この他にもいくつかあります。次で詳しくお伝えしますね。

観光業が新型コロナ収束までにできる集客のための取り組み3つ

ここからは、観光業ができる新型コロナ収束までの取り組みとして、

  • 日本人旅行者の集客
  • 外国人人材の採用
  • 在留外国人の呼び込み

の3つを解説します。

取り組み1:日本人の旅行者数を増やす

新型コロナの影響で訪日外国人の呼び込みが難しい間は、日本人の旅行者を集客しましょう。特に2020年7月から「GoToトラベル」がスタートしたこともあり、国内旅行を検討するする日本人が増えつつあります。

GoToトラベルとは、国内旅行を対象に旅行代金の2分の1相当を支給するもの。1人あたり上限2万円、連泊や利用回数の制限はありません。

お得に旅行ができることから、キャンペーンを活用できることをアピールすると、宿泊を検討してくれる可能性があります。

詳しくは、事業者向けの「GoToトラベル」をご一読ください。

取り組み2:外国人人材の採用を検討する

新型コロナの収束にそなえて、外国人人材の採用を検討してみましょう。

今回の新型コロナは外国人人材の採用にも影響を与えており、仕事を失った外国人も少なくありません。

その中には優秀な外国人も多く、多言語対応などインバウンド回復後の活躍が期待できます。

外国人人材を採用するメリットについて、詳しくは「インバウンド事業所に必要な外国人を採用するポイントとは?面接時の確認事項や外国人採用のメリットを解説」をご一読ください。

取り組み3:在留外国人を呼び込む

日本人旅行者とあわせて、在留外国人の旅行者も呼び込みましょう。

実は、在留外国人は2019年末の時点で約293万人まで増加しており、国内旅行への関心が高いことも明らかになっています。

また日本に住んでいるとはいえ、興味関心は「日本文化」や「地元の食材を使った料理やお酒」など、訪日外国人とほとんど変わりません。

在留外国人は自国にいる家族や友人を訪日旅行に招待することも多いため、さらなるインバウンド集客が期待できます。

在留外国人を集客するポイントについて、詳しくは「在留外国人は国内旅行への関心は高い!コロナ収束後のインバウンド回復に向けて」をご一読ください。

観光業はインバウンド回復まで日本人や在留外国人の集客を検討しよう

今回は、観光業の実態と取り組みについて解説しました。

おさらいすると、観光庁が2020年7月における宿泊統計調査を実施し、以下の結果が明らかになっています。

  • 外国人宿泊者は32万1,760人
  • アメリカが5万470人でもっとも多い

観光業はまだまだ厳しい状況が続きますが、その中で石川県金沢市のホテル「KANAME INN TATEMACHI」が帰国困難な訪日外国人を受け入れるなど、さまざまな取り組みがされています。

また新型コロナ収束までに観光業ができるインバウンド対策として、以下の3つを紹介しました。

  • 日本人旅行者の集客
  • 外国人人材の採用
  • 在留外国人の呼び込み

日本人や在留外国人を呼び込みながら、インバウンド回復にそなえましょう。

また現在は海外旅行が難しい状態ですが、少しずつ「トラベルバブル」なども期待され始めています。

トラベルバブルについて、詳しくは「【インバウンド担当向け】トラベルバブルとは?概要から対策まで徹底解説」をご一読ください。

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