中国で人気の快手(Kuaishou)とは?アプリの使い方から活用するメリットまで解説します

「中国はTwitterやInstagramが使えないから、SNSを使ったインバウンド対策は難しいのかな…」

と感じているインバウンド担当の方。

中国では確かに、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSが規制されており使用できません。しかし中国独自のSNSが発達しており、その1つとして「快手(Kuaishou)」が人気を集めています。

快手は最大57秒の動画を投稿し、共有できるアプリです。機能が似ていることからInstagramの中国版とも言われており、2018年時点でユーザー数は4億人にものぼります。

結論を言えば、SNSが規制されている中国でも独自のSNSを活用すればインバウンド対策は可能です。

特に地方都市や観光施設が、「快手」を使って日本旅行の様子を発信すれば、訪日中国人の増加が期待できます。

とはいえ、快手は中国のアプリのため、実際にインバウンド対策として活用した事例がまだまだ多くありません。そこで今回は、

  • 快手(Kuaishou)とは
  • 快手(Kuaishou)をインバウンド対策に活用するメリット
  • 類似サービス「Instagram」を使った埼玉県の事例

を紹介します。「使ったことないアプリで難しそう」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは快手についてざっくりと理解しましょう。

快手(Kuaishou)とは、最大57秒の動画を投稿できる中国のアプリ

「快手(クゥアィシォウ)」とは、動画の投稿や共有ができる中国のアプリです。2018年7月時点でユーザー数は4億人、アクティブユーザー数は1億人にものぼります。

快手の主な特徴は、以下の3つです。

  • 7秒から57秒までの動画を撮影し、投稿できる
  • ハートボタンを押す「Like」という機能やコメント機能がある
  • ハッシュタグをつけて投稿できる

投稿は動画のみですが、機能はInstagramと似ています。

快手(Kuaishou)の使い方:登録から動画を投稿するまで

快手の使い方は、以下の通りです。

【登録方法】

  1. アプリをダウンロードする
  2. メールアドレス、Twitterアカウント、LINEアカウントのどれかを使って登録する
  3. パスワードとニックネーム、性別を設定する

これだけで登録完了です。動画の投稿は、以下の通りです。

【動画の投稿方法】

  1. アプリを開く
  2. 右上にあるビデオカメラのマークをタップする
  3. 動画を撮影、もしくはアルバムから投稿したい動画を選ぶ
  4. スタンプや音楽の追加など、動画を加工して投稿する

動画の長さは基本的に7秒までです。しかし以下の操作をすると、最大で57秒の動画が投稿できます。

  • カメラマークを長押し:17秒まで
  • カメラマークを3回タップ:57秒まで

快手(Kuaishou)の投稿で利用できる機能

快手(Kuaishou)の機能は、ただ動画を投稿するだけではありません。

以下のような加工機能も利用できます。

  • ライトで動画の明るさを調整する
  • 美白や美肌、デカ目効果で顔をかわいく見せる
  • 動画にスタンプをつける
  • 動画のBGMとして、音楽を追加する

これらの加工に編集アプリを用意する必要がないため、「手軽に利用できる」と人気を集めています。

続いて、快手をインバウンド対策として活用するメリットをお伝えします。

快手(Kuaishou)を訪日中国人への対策として活用するメリット3つ

快手をインバウンド対策として使うメリットは、

  1. 7〜57秒の短い動画でユーザーが飽きない
  2. 動画の作成に時間がかからない
  3. 中国語ができなくても投稿できる

の3つです。それぞれ詳しく解説します。

1.7〜57秒の動画でユーザーが飽きない

快手の動画は短くて7秒、長くても57秒までしか投稿できません。短く感じるかもしれませんが、ユーザーはそれ以上の長さだと飽きてしまいます。

例えばSNSごとに、ユーザーが飽きない動画の長さを調査した結果が以下の通りです。

  • Instagram:30秒
  • Twitter:45秒
  • Facebook:60秒
  • YouTube:120秒

どのSNSも60秒以内であり、動画専門のYouTubeでさえ120秒までという結果です。

出典:「動画の”尺(長さ)”を徹底研究!制作前に押さえておきたい4つのデータ」

メッセージ性のある長い動画を投稿しても、ユーザーは最後まで見るとは限りません。60秒以内におさめることで、見てもらえる確率がアップします。

2.動画の作成に時間がかからない

快手はアプリ内に、明るさの調整など加工機能がついています。わざわざ別の編集ソフトを用意する必要もなく、アプリ内で撮影から加工まですべて完結。動画の作成に時間や手間がかかりません。

手軽に短時間で、クオリティの高い動画を作成できるアプリです。

3.中国語ができなくても映像のみでアピールできる

インバウンド対策で大きな壁となるのが、「言語」です。特に中国語はエリアによって発音や言い回しが異なり、上海語や北京語などこまかく分類されます。そのため多くの企業が、言葉の面で苦戦しています。

しかし動画は映像のため、中国語ができなくても投稿できます。さらに動画であれば、動きを加えながら旅行や風景などを伝えることも可能に。言葉の壁にはばまれることが少ないのです。

もしも中国語が必要になっても、翻訳サービスを使えば問題ありません。おすすめの翻訳アプリについて「多言語音声翻訳でインバウンド対策できるアプリや端末まとめ」で詳しく紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。

このようにInstagramなどのSNSを活用できない中国において、快手(Kuaishou)は重要な集客ツールの1つです。特に日本の観光スポットや、旅行の様子を撮影して投稿すれば、地方都市や観光施設のアピールにつながることが期待できます。

しかし快手はまだまだ日本で浸透していないサービスのため、実際に活用した事例はまだまだ少ないです。

そこで快手に最も近いサービス「Instagram」を使ったインバウンド対策を紹介します。

埼玉県の事例:タイ人女優を招待し、Instagramで日本旅行の様子を発信

Instagramは、写真と動画を投稿できるSNSです。

  • 動画の投稿時間が最大60秒
  • ハッシュタグが活用できる

などの特徴から、Instagramは快手に最も近いサービスです。

実際に埼玉県と西武鉄道が連携し、タイ人の女優を日本に招待。Instagramに旅行の様子を投稿してもらう、“プロモーションツアー”を開催しています。

タイ人の女優2人を埼玉県のアンバサダーに任命

2018年5月、埼玉県と西武鉄道株式会社がタイ人の女優2人を招待し、「LOVE SAITAMA アンバサダー」に任命しました。

埼玉県と西武鉄道が招待したのは、以下の2人です。

【フラン・ナリクン・ケットプラパーコーンさん】

  • 年齢:20歳
  • Instagramアカウント:frungnarikunn
  • チュラーロンコーン大学の医学部に通う現役の大学生。タイの青春ドラマや映画に出演している。Instagramのフォロワー数は185万人(2018年7月時点)。

【ベール・ケミサラー・パラデッシさん】

  • 年齢:22歳
  • Instagramアカウント:kemisarap
  • タイの青春ドラマや、歌手のミュージックビデオなどに出演している女優。日本への旅行経験もある。Instagramのフォロワー数は133万人(2018年7月時点)。

この2人を埼玉県に招待し、旅行の様子をそれぞれのInstagramアカウントで発信してもらいました。

Instagramに着物を着たショートムービーを投稿し、約3万いいねを獲得

2人は埼玉県を観光しながら、以下のような写真や動画をInstagramに投稿しています。

  • 「芝桜の丘」ですみれを鑑賞する写真
  • 着物を着て和傘を回す動画
  • 川越市の街並みを歩く写真

特に反応が良かったのは、2人が着物を着て和傘を回す動画です。約3万いいねが集まり、2人のファンから「かわいい!」といったコメントが多く寄せられました。

快手でも中国のインフルエンサーや人気ユーザーを招待して、旅行の様子を撮影・投稿することは可能です。特に地方都市や観光施設が動画を投稿すれば、快手のユーザーに観光スポットや、自分たちの街の魅力などを伝えることができます。

具体的な旅行の様子が分かることで、日本に興味を持つ中国人が増えるはずです。興味を持った人が実際に日本を訪れるため、地方や観光施設は観光客の増加につながります。

まずは快手をダウンロードして、アカウントを作ってみてはいかがでしょうか。

Instagramの詳しい活用方法については、「インバウンドの施策:インスタグラムで訪日観光客を呼ぶ方法とは」で解説しています。

快手(Kuaishou)に動画を投稿して、地方や観光施設における訪日中国人の集客につなげよう

ここまでをおさらいします。

快手とは、中国の動画共有アプリです。7秒〜57秒までの動画を投稿でき、2018年7月時点で、ユーザー数は4億人にものぼります。

快手はInstagramなどのSNSが使用できない中国において、訪日中国人の集客のツールとして使用できます。快手を使うメリットは、以下の3つです。

  1. 7〜57秒の短い動画でユーザーが飽きない
  2. 動画の作成に時間がかからない
  3. 中国語ができなくても投稿できる

しかし快手は中国発のサービスのため、まだまだ日本で快手を活用したインバウンド対策は実施されていません。そこで最も近いサービス「Instagram」を使った対策として、埼玉県と西武鉄道の事例を紹介しました。

タイ人女優の2人を埼玉県に招待し、旅行の様子を写真と動画で発信。2人が着物を着て和傘を持つ動画には、約3万いいねが集まっています。

快手でも同じように、中国のインフルエンサーや人気ユーザーを日本に招待して、旅行の様子を発信できます。快手のユーザーに地方都市や観光スポットの魅力が伝われば、日本に興味を持つ中国人も増えるはず。訪日中国人の増加につながることが期待できます。

今回の事例で紹介したプロモーションツアーは、「ファムトリップ」と呼ばれています。「ファムトリップって何だろう」と思った方は、「ファムトリップとは?海外のメディアやインフルエンサーと協力して、インバウンド客の増加につなげる」で紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。

 

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