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アフターコロナは周遊型観光がインバウンド集客につながる。その理由やおすすめの対策を紹介

「周遊型観光ってなんだろう…」

と感じている方。

周遊型観光とは、いくつかの土地を移動しながら旅行するものです。

訪日外国人などは滞在期間に余裕がある、日本の文化や自然を楽しみたいことから、効率よく旅行できる「周遊型観光」を好む傾向があります。

地方自治体が協力して観光スポットをアピールすることで、周遊したいインバウンド客を呼び込むことができます。

とはいえ、周遊型観光がどのようなものなのかは、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 周遊型観光とは?概要や最近のニーズとあわせて紹介
  • 周遊型観光に取り組む地方自治体の事例
  • 周遊型観光のニーズにあわせて用意したい対策3つ

を紹介します。

「いきなり対策に取り組むことは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは周遊型観光について、ざっくりと理解しましょう!

周遊型観光とは?概要や最近のニーズとあわせて紹介

周遊型観光とは、いくつかの土地を移動しながら観光する旅行スタイルです。移動のたびに宿泊先も変更し、2都市または2ヶ国以上を旅行します。

周遊型観光は、主に以下のエリアで人気です。

  • ヨーロッパ:鉄道や長距離バスが発達しているので移動しやすい
  • アジア:格安の長距離バスが多いため、低価格で周遊できる

もともと日本も、周遊型観光のニーズが高い国でした。

例えば、旅館の予約プラン。主に1泊2食のものが多いかと思います。

これは日本人が1度にいくつかの観光地を訪問することを好むため、ニーズにあわせて作られたといわれています。

しかし近年、国内旅行では滞在型観光のニーズが高まっています。次で詳しく解説しますね。

国内旅行は滞在型観光のニーズが高まっている

日本人の国内旅行は、「滞在型観光」にシフトしつつあります。

滞在型観光とは、1つの場所に滞在しながら周辺の観光やレジャーを楽しむもの。

例えば、

  • 週末に近隣の温泉で1泊する
  • 地方のリゾート地に滞在しながら地元の人と交流する

などです。

静養を目的として、観光地に滞在することも少なくありません。

また滞在型観光は国内に限らず、海外旅行においてもそのスタイルを好む人が増えています。

インバウンド客は周遊型観光のニーズが高い

インバウンド客は、宿泊地を変えながら複数の観光地をめぐる「周遊型観光」を好む傾向があります。

その理由は、主に以下の3つ。

  1. 初めて訪日する外国人にとっては日本の食事や文化をまんべんなく楽しめる
  2. 欧米圏のインバウンド客は長期滞在を好み、時間に余裕がある
  3. パッケージツアーなどに申し込むと、結果的にコスパよく旅行できる

短期で効率よく周遊したいインバウンド客にとって、ニーズを満たせる旅行スタイルです。

また長期滞在を好む外国人は時間に余裕があるため、そのぶん多くの地域を周遊でき、こちらも満足度が高いです。

実際に、訪日外国人から人気の観光地を周遊する「ゴールデンルート」も存在します。

詳しくは、「インバウンド客が周遊する”ゴールデンルート”とは。地方への呼び込みは交通の整備と都道府県の連携がカギをにぎる」をご一読ください。

ここまで周遊型観光について解説しました。

このようにインバウンド客は周遊型観光のニーズが高いため、適切な観光プランを用意するとが集客につながります。またアフターコロナの集客にも役立つ可能性があります。

そこで続いては、実際に周遊型観光による集客に取り組む事例をお伝えしますね。

周遊型観光に取り組む地方自治体の事例

ここからは、周遊型観光によって集客に成功している事例として、

  • 中部地方
  • 四国・中国地方
  • 静岡県伊豆市

の3つを紹介します。

事例1:中部地方が「昇龍道(ドラゴン)ルート」を提案

中部地方は、インバウンド客に向けて「昇龍道(ドラゴン)ルート」を提案し、集客につなげています。

ドラゴンルートとは、以下の地域を周遊する観光ルートのこと。

  • 愛知県
  • 岐阜県
  • 富山県
  • 石川県

上記のルートは「日本の歴史や文化を思いっきり楽しめる」「定番のゴールデンルートに隣接していてアクセスしやすい」などの理由から、アジア圏の訪日外国人に人気を集めています。

詳しくは、「「昇龍道(ドラゴンルート)」とは?国の認定を受けたインバウンド向け観光ルートについて解説!」をご一読ください。

事例2:四国・中国地方が「せとうちDMO」としてSNSで周遊型観光を案内

四国や中国地方、関西圏の都道府県が協力し、周遊型観光の提案によって地域経済の活性化を目指しています。

「せとうちDMO」に参加しているのは、以下7つの都道府県です。

  • 香川県
  • 徳島県
  • 愛媛県
  • 岡山県
  • 広島県
  • 山口県
  • 兵庫県

せとうちDMOは集客のために、マーケティングやブランディング活動に力を入れました。

具体的には、WebサイトとFacebookページを作り、以下3つの言語で情報を発信。

  • 日本語
  • 英語
  • 中国語(繁体字)

その結果、Facebookページは約60万人のファンを獲得しています。

出典:一般社団法人 せとうち観光推進機構「観光地域づくりにおけるDMOの役割 せとうちDMOの取組み紹介」
http://www.ecpr.or.jp/pdf/ecpr39/41-46.pdf

訪日外国人はSNSで旅行の情報を集めていることが多いため、インターネット上の情報発信は効果的です。

事例3:静岡県伊豆市は観光スポットを周遊できるバスを運行

静岡県伊豆市は、主要な観光スポットを周遊できる「歴バスのる〜ら」を運行しています。

「歴バスのる〜ら」とは、1日あたり300円で乗り放題となる観光バスのこと。

週末に限り、主に以下のような観光スポットを巡ることができます。

  • 世界文化遺産「韮山反射炉」
  • 国指定重要文化財「江川邸」
  • 富士山が見えるいちごの里「韮山いちご狩りセンター」

また購入者に対して、伊豆市内にある店舗で使えるクーポン券も配布。

周遊型観光を楽しみながら、地域の消費額アップにつながる内容となっています。

次は、実際に周遊型観光を目的とした観光客を呼び込むための対策をお伝えします。

周遊型観光のニーズにあわせて用意したい対策3つ

ここからは、周遊型観光を目的とする観光客を呼び込む対策として、

  • ツアーの企画
  • 予約システムの用意
  • 交通手段の確保

の3つを紹介しますね。

対策1:さまざまな観光地を巡るツアーを企画する

地域を周遊してもらうために、観光地を巡るツアーを企画しましょう。

初めて訪問する地域には何があるのか、どんなものが有名なのか、なかなかわかりにくいもの。地方自治体がツアーを企画することで、観光客が旅行を計画する手間を省くことができます。

先ほどの伊豆市の事例のように、いくつかの観光地を周遊するツアーを用意すると地域を訪問してもらいやすいです。

特に訪日外国人は、桜の開花シーズンに複数エリアを周遊することが多いです。

詳しくは、「外国人の花見客への対応はどうする?人気の理由や感想から対策を考えて、地方への集客につなげる」をご一読ください。

対策2:自社の複数ホテルを予約できるシステムを用意する

周遊型観光を楽しむ観光客に向けて、自社ホテルを複数予約できるシステムを用意しましょう。

最初に周遊型観光をするときは、宿泊先もその都度変更するとお伝えしました。

自社で全国的にホテルを展開している場合、周遊旅行を1度に予約できるようにすると、お客さまの手間を省くことが可能です。

例えば「星野リゾート」では、周遊型観光に対応できるシステムの開発を考えています。特徴的なのが、ユーザーに最適なホテルを最大5軒おすすめしてくれること。

自社のホテルを複数おすすめすることで、すべての地域で宿泊してくれる可能性も高まります。

出典:トラベルボイス「星野リゾート、周遊型など予約システム開発へ投資、星野代表「GoTo終了後への対策」へ」
https://www.travelvoice.jp/20201014-147291

対策3:複数スポットを周遊できる交通手段を確保する

観光客に対して、いくつかの観光スポットを周遊できる交通手段を準備しましょう。

観光客は宿泊先だけでなく、交通手段の確保にも手間を感じます。地方自治体などがいくつかの場所を周遊できるバスを用意すると、観光客は効率よく観光を楽しめます。

実際に東京都や京都府は、観光周遊バス「スカイホップバス」を提供しています。

詳しくは、「観光周遊バス「スカイホップバス」が9月5日より運行を再開。お得なチケットで新たな客層を呼び込む」をご一読ください。

周遊型観光のニーズにあわせて新たな対策を用意し、アフターコロナの集客に

今回は、周遊型観光について解説しました。

おさらいすると、周遊型観光とはいくつかの土地を移動しながら観光する旅行スタイルです。

近年は以下の理由から、インバウンド客からのニーズが高いです。

  • 初めて訪日する外国人にとっては日本の食事や文化をまんべんなく楽しめる
  • 欧米圏のインバウンド客は長期滞在を好み、時間に余裕がある
  • パッケージツアーなどに申し込むと、結果的にコスパよく旅行できる

また周遊型観光を目的とする観光客を呼び込む対策として、以下の3つをお伝えしました。

  • ツアーの企画
  • 予約システムの用意
  • 交通手段の確保

アフターコロナのインバウンド集客において、周遊型観光のニーズに沿った企画などを考えてみましょう。

また海外からの観光客だけでなく、国内に在住している外国人も集客の対象となることがあります。

詳しくは、「在留外国人は国内旅行への関心は高い!コロナ収束後のインバウンド回復に向けて」をご一読ください。

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