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【地方自治体向け】観光業にARやVRを活用すべき理由と事例まとめ

「観光業にARやVRって活用できるのかな…」

と感じている方。

結論からお伝えすると、観光コンテンツにARやVRを活用すると、インバウンド集客につながることがあります。

「訪日旅行に興味を持ってもらえる」「旅行中のコンテンツが充実する」など、旅マエから旅アトまで総合的に訪日旅行をサポートできるためです。

地方自治体がARやVRを導入することで、インバウンド客が訪問するきっかけとなります。

とはいえ、本当にARやVRによってインバウンド客が増えるのかは、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • VRやARとは?概要やそれぞれの違いを解説
  • 地方自治体の観光業にARやVRの活用をおすすめする理由
  • 観光コンテンツにARやVRを活用した地方自治体の事例

を紹介します。

「いきなり導入するのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずはARやVRについて、ざっくりと理解しましょう!

VRやARとは?概要やそれぞれの違いを解説

最初にARとVRの概要、それぞれの違いを解説します。

ARとは、現実にバーチャル映像を重ねあわせる技術

ARとは、現実世界にCGなどバーチャル映像を重ねあわせる技術です。拡張現実ともいわれ、主にGoogle Glassなどの機器を使用します。

例えば、「ポケモンGO」はARを活用するゲームの1つ。

スマホをかざすと道端や建物に各キャラクターが映し出され、現実にポケモンが存在しているかのように感じることができます。

VRとは、コンピューター上の仮想空間を現実のように体験させる技術

VRとは、仮想空間をコンピューター上などで作り上げ、その場にいるかのような体験ができる技術です。「仮想現実」ともいわれ、専用の機材を使用する必要があります。

VRの特徴は「没入感が高いこと」。

例えば、東京に滞在しながらVRで沖縄の観光スポットを歩くなど、物理的な世界では難しいことも映像を通して実現できます。

ARとVRの違いは、現実世界とバーチャル映像の割合

ARとVRが異なるポイントは「現実世界の風景が含まれているか」です。

先ほどARは、現実の風景も映し出されるとお伝えしました。対してVRは、現実の風景は映し出されません。すべて仮想空間となるぶん、専用のメガネなどが必要です。

またARとVRを融合した技術として、複合現実である「MR(Mixed Reality)」もあります。

ARとVRの違いについて、詳しくは「ARでインバウンド対策。訪日外国人のストレスを解消し、観光客やリピーターを増やす方法とは」をご一読ください。

ここまでARやVRについて解説しましたが、実はこのような技術はインバウンド集客に役立つことが多いです。特にARやVRがきっかけとなり、地方の訪問者が増えることも少なくありません。

そこで続いては、ARやVRがインバウンド集客に最適な理由をお伝えします。

地方自治体の観光業にARやVRの活用をおすすめする理由

ここからは、地方自治体の観光業にARやVRをおすすめする理由として、

  • 旅行意欲刺激
  • 訪日旅行のサポート
  • 再訪問のきっかけ作り

の3つを解説します。

理由1:自国で日本の観光コンテンツを体験し、旅行意欲を刺激する

インバウンド客が自国に滞在しながら訪日旅行を体験したことで、旅行意欲を刺激することがあります。

例えばインバウンド客が、自国の旅行イベントで日本のお祭りのVR映像を見たとしましょう。なかなか知る機会のない地方イベントを体験し、訪日旅行や地方まで足を伸ばすきっかけとなります。

実際に東京高円寺阿波おどり振興協会が、台湾にある台南市で阿波おどりをリアルタイム中継するイベントを開催。

台湾人はめずらしいコンテンツに興味を示し、211人が視聴。そのうち約5割が、訪日意欲の高まりに関する設問で「強く思う」と回答しました。

このように自国にいながら訪日旅行を体験することで、興味を引く可能性があります。

また新型コロナによって海外旅行が難しい状況でも、VRを通して自国に滞在しながら観光してもらうことが可能。

VRコンテンツで日本に興味を持ち、コロナ収束後の訪日旅行を計画する人が増えるはずです。

出典:観光庁「最先端ICT(VR/AR等)を活用した観光コンテンツ活用に向けたナレッジ集」
https://www.mlit.go.jp/common/001279556.pdf

理由2:観光地で道案内や知識の補足など訪日旅行をサポートできる

ARやVRは、訪日旅行中のサポートとなることがあります。

例えば、

  • 歴史的な観光スポットで、スマホをかざすと当時の人物や町並みが浮かび上がる
  • スマホで専用アプリを起動して看板にかざすと、日本語を自動で翻訳してくれる

など。

ARによって訪日旅行のストレスや疑問を解消し、スムーズに旅行を楽しめる環境を作ることができます。

理由3:観光地の情報をVRとして保存し、再訪問のきっかけを作る

訪日旅行中の体験を保存したVRコンテンツが、再訪問のきっかけとなることがあります。

例えば、日本で観光スポットをまわったときの映像をVRに保存したとしましょう。

VR映像をお土産として持ち帰ることで、以下の効果が期待できます。

  • VR映像を見返してまた旅行したくなる
  • VR映像を見た家族や友人が訪日旅行を検討する

本人の再訪問や、周囲の人が日本に興味を持つ可能性も少なくありません。

ARやVRによって、さらなるインバウンド客の増加が期待できます。

ここまでARやVRがインバウンド集客に役立つ理由を解説しました。

続いては、実際にARやVRによって訪日外国人の集客に成功した地方自治体の事例をお伝えします。

観光コンテンツにARやVRを活用した地方自治体の事例

次は、ARやVRを観光に活用した事例として、

  • AR:佐賀県唐津市
  • VR:福岡県博多市

の2つを紹介しますね。

データはすべて以下を参考にしています。

出典:観光庁「最先端ICT(VR/AR等)を活用した観光コンテンツ活用に向けたナレッジ集」
https://www.mlit.go.jp/common/001279556.pdf

ARを観光に活用した事例:佐賀県唐津市による文化財のPR

佐賀県唐津市は、名護屋城博物館でARを使って観光コンテンツを充実させました。

具体的な取り組みは、以下の2つ。

  • タブレットやスマートフォンをかざして当時のお城の様子を再現
  • 周辺地域にある諸大名の居住エリアや当時の生活に関する解説映像を提供

貸出専用のタブレットとアプリを用意し、観光客に楽しんでもらっています。取り組みは2015年からスタートし、これまで約2万1,000台を貸し出しました。

また体験者の約9割が「とてもためになった」「ためになった」と回答しています。

導入までの期間は約6ヶ月、費用は4,200万円。「電源三法交付金」などを活用しながら取り組みました。

ARは観光コンテンツだけでなく、マップなど道案内に活用されることも多いです。

詳しくは、「GoogleマップでARナビが広く利用可に。マップを活用したインバウンド対策をチェック!」をご一読ください。

VRを観光に活用した事例:福岡県博多市によるお祭りの疑似体験

福岡県博多市は、VRを活用してお祭り「博多祇園山笠」の知名度アップに取り組んでいます。

もともと「博多祇園山笠」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことで知名度が高まりつつありました。しかしお祭りのスタートが早朝5時ごろと朝早く、参加できる人が限られているのが現状です。

そこでVR映像による鑑賞の場を用意。

準備に10ヶ月ほどかかりましたが、以下の効果があらわれています。

【各施設での閲覧数】

  • 福岡市観光案内所:3,050回
  • 博多町家ふるさと館:1万3,000回

またVRの装着手順を多言語で解説することで、インバウンド客に視聴してもらう機会を作りました。

普段は一部の人しか体験できない「台上がり」の映像を視聴できることが、非日常の体験として人気を集めています。

VRを活用したインバウンド対策の事例について、さらに詳しくは「VRを使ったインバウンド対策の事例5つ。観光地から小売店、不動産まで最新技術でさらなる集客を」をご一読ください。

地方の観光業はARやVRを活用して、インバウンド集客につなげよう

今回は、ARやVRを観光業に活用すべき理由と事例について解説しました。

おさらいすると、ARは「現実にバーチャル映像を重ねあわせる技術」、VRは「コンピューター上の仮想空間を現実のように体験させる技術」です。

以下の理由から、ARやVRはインバウンド集客での活用がおすすめです。

  • 旅行意欲の刺激
  • 訪日旅行のサポート
  • 再訪問のきっかけ作り

また地方自治体の成功事例として、以下の2つを紹介しました。

  • AR:佐賀県唐津市
  • VR:福岡県博多市

事例を参考にしながら、インバウンド集客にARやVRを活用することを検討してみてください。

また2020年は、5GのスタートによってVRを活用した観光コンテンツがさらに充実するといわれています。

詳しくは、「【事例あり】VRで仮想旅行を実現!5G導入時の訪日プロモーションを解説します」をご一読ください。

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