Wwoof(ウーフ)とは?登録から訪日外国人の受け入れ方法まで解説します

「Wwoof(ウーフ)って聞いたことあるけど、どんなサービスなのかはよくわかってない…」

と思っている方。

Wwoofは、外国人などの旅行者が農作業を手伝い、農家は対価として食事と宿泊場所を提供するサービスです。旅行者は雑草取りや種まきなどの農作業から、皿洗いや掃除など、家事を手伝うこともあります。

とはいえ、具体的にどのようなサービスなのかはイメージがつきにくいですよね。

そこで今回は、

  • Wwoofとは
  • Wwoofを通して訪日外国人を受け入れるメリット
  • Wwoofで訪日外国人を受け入れるまでに準備するべきこと

を紹介します。「外国人を受け入れるのは大変そう」と感じるかもしれませんが、サービスについて理解するだけなら難しくありません。

まずはこの記事で、Wwoof(ウーフ)についてざっくりと理解しましょう!

Wwoof(ウーフ)とは、農家と農作業を手伝う人をつなぐサービス

Wwoof(ウーフ)とは、農家と農作業を手伝うことができる人をつなぐサービスです。

Wwoofに関わる人は、

  • ホスト:有機農業を営む農家や農家レストラン、農家民宿、自然体験学校など外国人を受け入れる人
  • ウーファー:旅行者や学生、専門家など農家のもとで働く人

の2種類です。

ウーファーが1日に平均6時間ほど働く代わりに、ホストは食事と宿泊場所を提供します。

ウーファーの仕事は雑草取り、種まき、野菜の収穫などの農作業だけではありません。皿洗いや掃除、子どもの遊び相手など幅広い仕事を手伝います。

Wwoofの事務局は世界60カ国以上にあり、日本では1994年からスタート。2002年から“Wwoofジャパン”として、本格的に活動しています。

Wwoofの登録から採用までの流れ:まずはホスト登録の案内を請求

ここからはWwoofホスト登録の流れを紹介します。

登録はオンラインでしますが、まず郵便でホスト登録の案内を請求しなければなりません。

以下の必要事項を記入して送付します。

  1. 農場名や事業所名
  2. 代表者の氏名
  3. 記入者の氏名
  4. 連絡先(郵便番号、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス)
  5. 事業の内容
  6. Wwoofを知ったきっかけ

同封物として、140円分の切手が必要です。

これらをWwoofの事務局が受領した後、「ホスト登録の案内」とオンライン申請の方法についての案内が郵送されます。

ホストの登録費用は、1年間で8,500円から。継続すると安くなる

ホストの登録には、費用が必要です。

費用は年間を通して支払い、登録から年数がたつほど安くなります。

  • 1年目:8,500円
  • 2〜4年目:7,800円
  • 5〜7年目:5,800円
  • 8〜9年目:4,800円
  • 10年目以降:3,800円

支払いはクレジットカードか銀行振込です。

ここまでWwoofについてお伝えしました。

続いては、農家がウーファーを受け入れるメリットを紹介します。

農家がWwoof(ウーフ)で訪日外国人を受け入れる3つのメリット

農家がウーファーを受け入れることは、3つのメリットがあります。

  1. 給料の支払いやビザ発給の必要がない
  2. 専門家との交流で新たな農業の知識が手に入る
  3. 地方エリアのインバウンド客増加につながる

1つずつ解説します。

1.Wwoof(ウーフ)は給料の支払いやビザ発給の必要がない

Wwoofでは、金銭のやり取りが発生しないため、ビザの発給などは必要ありません。外国人採用の複雑な手続きが必要ないため、手間がかからないことが魅力です。

ただしウーファーを労力と考えるだけでなく、ウーファーに勉強のチャンスを与えることも必要です。例えば「日本語を教える」「日本食の作り方を教える」など。手伝ってもらう代わりに、日本だからこそできる体験を提供しましょう。

もしも本格的に外国人を採用するときは、外国人採用の手続きを理解する必要があります。詳しくは「欧米豪人材の採用メリットや注意点。複雑な外国人採用の手続きも徹底解説」で解説しています。

2.Wwoof(ウーフ)を通した専門家との交流で、新たな農業の知識が手に入る

ウーファーは旅行者だけでなく、農業を勉強する学生や専門家、研究者なども含まれます。

同じ分野を勉強しているウーファーであれば、海外の農業の方法などを教えてもらえることも。新たな農法を知るきっかけになります。

3.Wwoof(ウーフ)を通して、地方エリアの訪日外国人が増える

ウーファーを受け入れる農家は、地方エリアが中心です。Wwoofを通して地方エリアに外国人が増えることで、地域活性化が期待できます。

地方エリアの訪日外国人は増えているものの、まだまだ東京や大阪などの首都圏ほど多くはありません。しかしWwoofのような農泊は、地方だからこそできるインバウンド客の呼び込み方法です。都会ではできない体験を提供することで、インバウンド客の増加が見込めます。

Wwoofを使って、まずは地方エリアで暮らす体験をしてもらいましょう。

ここまでWwoofを使うメリットをお伝えしました。Wwoofは農家だけでなく地方エリアの活性化にも効果があり、有効なインバウンド対策の1つです。

とはいえ、実際に海外からのウーファーを受け入れるとき、何を準備すればいいのかはわかりにくいですよね。

そこで次は、ウーファーの受け入れに必要な3つのことをお伝えします。

Wwoof(ウーフ)で訪日外国人を受け入れるときに必要なこと

ウーファーを受け入れる際は、3つの準備が必要です。

  1. 多言語での案内
  2. 食事制限への対応
  3. 体験ツアーなどコト消費

1つずつ解説します。

1.多言語での案内:英語だけでなく、フランス語や中国語なども

Wwoofでやってくるウーファーは、多国籍です。例えば、

【欧米豪】

  • アメリカ
  • フランス
  • イギリス
  • オーストラリア

【アジア】

  • 台湾
  • 香港
  • タイ

など、ウーファーは世界各国から訪れます。

彼らは旅行者が多いため、じゅうぶんに日本語を話すことができない人も多いです。そのためやり取りには、英語が欠かせません。

英語だけでなく、フランス語や中国語、タイ語など幅広い言語に対応できる方が、指示もしっかりと伝わるはず。可能であれば多言語での案内や、多言語を話すスタッフを配置しましょう。

具体的な多言語対策は、「インバウンド客への多言語対応でスムーズな接客を! 手軽にできる対策からおすすめアプリまでご紹介」で解説しています。

2.食事制限への対応:ハラルフードやベジタリアンに注意

ウーファーの中には、食事制限がある人もいます。

例えば、訪日外国人に多いタイプが「ベジタリアン」です。彼らは野菜や果物、きのこ類などを中心とした食生活をしており、肉や魚を食べません。そのため日本食や一般的な食事では、対応できないことも。

ホストがあらかじめ食に関する知識をつけることで、さまざまな訪日客の受け入れに対応できます。

ベジタリアンについて詳しくは「ベジタリアンとは?飲食店のベジタリアン対応から、食事の注意点まで解説します」で詳しく解説しています。

またイスラム教徒は“ハラルフード”という食事制限があります。ハラルフードへの対応は、「ハラルフードとは?豚肉やアルコールを使わない日本食の提供で、ムスリムの集客につながる」をチェックしてみてください。

3.コト消費と絡める:体験ツアーの用意でさらなる地方の活性化を

インバウンド客は、買い物などの「モノ消費」よりも、着物の着付けや温泉への入浴など「コト消費」に興味がある人が増えています。

まだまだコト消費の割合は強くありませんが、アメリカやヨーロッパなど欧米圏では、モノ消費よりもコト消費の人気が高まっています。

実際の消費単価でも、例えばオーストラリアは、

  • 宿泊費:10万3,660円
  • 飲食費:4万6,328円
  • 買い物代:4万2,517円

と、「コト消費」である宿泊や飲食にお金をかける傾向が強いです。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 2018年度4-6月期」

Wwoofを使って農家に滞在することもコト消費です。それに加えて休日に参加できるツアーなどがあると、さらなるウーファーの呼び込みや消費アップにつながることが期待できます。

地方のコト消費を使った集客については、「コト消費がインバウンド産業に与える影響とは?地方はモノ消費と絡めて集客につなげよう」で解説しています。

最後に、Wwoofを通してではありませんが、コト消費と絡めた体験ツアーを開催した京都府亀岡市の事例を紹介します。

事例:京都府亀岡市が野菜を使った日本食作り体験を提供

京都府亀岡市は農業が盛んであり、さらには「保津川下り」で訪日外国人からの人気も高い場所です。

しかし定番観光スポットに満足した人が増えており、訪日外国人の減少が心配されていました。そこで新たな対策として、訪日外国人向けの“料理作りツアー”を開催。地元の農家が育てた野菜を使って、日本食作りを体験してもらいます。

農場で収穫した野菜を、亀岡市内の老舗料亭「へき亭」のある築300年の武家屋敷で調理。日本文化を感じながら日本食を作るツアー内容が人気を集め、2014年度のツアー参加者は1,500人を記録しています。

このように体験ツアーも同時に開催することで、さらなるウーファーや訪日外国人の呼び込みが期待できます。

まずはWwoofに登録することから始めてみてはいかがでしょうか。

Wwoof(ウーフ)で訪日外国人を受け入れることが、観光客の増加につながる

ここまでをおさらいします。

Wwoofとは、農家と農業を手伝いたい人をつなぐサービスです。“ウーファー”と呼ばれる旅行者などは農業を手伝い、“ホスト”である農家は食事と宿泊場所を提供します。

Wwoofを使うことは、3つのメリットがあります。

  1. 給料の支払いやビザ発給の必要がない
  2. 専門家との交流で新たな農業の知識が手に入る
  3. 地方エリアの訪日外国人が増える

そして訪日外国人の受け入れには、以下3つの準備が必要です。

  1. 多言語での案内
  2. 食事制限への対応
  3. 体験ツアーなどコト消費の用意

インバウンド客の受け入れ環境を整えることで、ウーファーの満足度がアップ。口コミなどからウーファーが増加し、さらなる訪日外国人の呼び込みが期待できます。

とはいえウーファーやインバウンド客を集める際に、まだまだ個人の力だけでは難しいこともあります。「手助けがほしいな」と感じたときは、DMOという“行政と民間が一体となってインバウンド対策に取り組む組織”の力を借りることもおすすめです。

DMOについては、「DMO(Destination Management Organization)とは?地域においてインバウンドを獲得する仕組みを解説」で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。

 

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