訪日中国人のマナーはなぜ悪く感じる?対策のカギは国民性や文化の違いを知ること

「中国の人って、ちょっとマナーが悪いな…。どんなふうに対応したらいいんだろう」

と感じている飲食店や小売店、ホテルなどの方。

中国人のマナーを悪く感じることには、

  • 国民性や文化の違い
  • 日本への旅行に慣れていない世代である

などの理由があります。

とはいえ、中国のマナーや習慣など、日本人からするとなかなか分かりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 中国人のマナーを悪いと感じる理由
  • 中国国内で警告されているマナー
  • 中国人のマナーに対する世界各国の対策

を紹介します。「マナー違反を改善するのは難しそう」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけなら簡単です。

まずは中国人のマナーを悪いと感じる理由について、ざっくりと理解しましょう!

中国人のマナーが悪いのは、国民性や世代が原因

中国人のマナーが悪い理由は、

  1. 国民性や文化の違い
  2. 日本への旅行に慣れていない世代

の2つです。詳しく紹介します。

1.中国人の国民性や文化、考え方からくるマナーの違い

「中国人のマナーが悪い」と感じてしまう理由の1つに、“国民性や文化が違うこと”があります。

例えば、日本と中国には以下の違いがあります。

【飲食店への持ち込み】

  • 日本:飲食店への水やジュースの持ち込みは禁止
  • 中国:飲食店に飲み物を持ち込むことは問題ない

【食事中の片付け】
食事中、床にナプキンなどを落とした場合。

  • 日本:拾ってテーブルの端に置く
  • 中国:拾うと清掃係の仕事を奪うことになるためそのまま放置

このように同じことに対しても、考え方がまったく異なるため「中国の人はマナーが悪い」と感じてしまいやすいのです。

2.ツアー客の中国人は日本のマナーを知る機会がない

マナーが悪い中国人は、“日本への旅行に慣れていない世代”の可能性もあります。

訪日中国人は、以下の2パターンがあります。

【FIT】

  • 20〜40代の友人や家族と個人で旅行する人たち
  • リピーターも多いため、すでに日本のマナーについて知っている

【GIT】

  • 50〜60代の、ツアーや団体旅行で来日する人
  • 日本が初めて、もしくは2回目程度で日本のマナーが分からない

近年は「FIT(エフアイティー)」と呼ばれる“個人で旅行をする人”が増えています。FITは20〜30代の若者に多く、彼らはスマホを使いこなす世代。日本のマナーについて知るチャンスが多く、滞在中は日本の礼儀や作法に気をつけています。

対してツアーや団体旅行で訪れるGIT(ジーアイティー)は、50〜60代のスマホに慣れていない世代が中心です。インターネットを使うことも少なく、日本のマナーについて知るチャンスがなかなかありません。

そのためマナーの悪い中国人は、情報量が少ないために自国のマナーや習慣のまま行動していることが多いのです。

FITの特徴や対策は、「FIT(海外個人旅行)はインバウンド対策のカギ。旅行スタイルから課題まで解説します」で詳しく解説しています。

とはいえ、すべての中国人のマナーが悪いわけではありません。若者や富裕層、上海などの大都市に住んでいる人は、マナーが良い傾向にあります。

そしてさらには、中国のメディア「今日头条」で“日本でやってはいけないこと”というタイトルで、日本のマナーに関する記事がアップされています。

中国と日本文化の違いを知るためにも、紹介されたマナー違反をいくつか紹介します。

「今日头条」が警告する中国人のマナー違反とは?

中国のメディア「今日头条」は、以下の行動について注意を呼びかけています。

  1. 値切り
  2. 公共の場所での写真撮影
  3. 歩きタバコ

1つずつ紹介します。

1.値切り:日本では高額な料金を提示されることはない

中国だけでなく海外の小売店では、わざと高額な料金を設定することが多いです。しかし日本では誠実な料金を表示するお店が多く、高額料金の請求はほとんどありません。

日本に初めて訪れた中国人はそのことを知らないため、ついつい自国の感覚で値切ってしまいます。

記事内では、「日本ではセールのとき以外は表示価格から変更することはないため、無理な値段交渉は控えましょう」と紹介されています。

2.公共の場所での写真撮影:日本人は知らない人の写真に映ることを嫌がる

中国人は公共の場で、他人の写真に映り込むことをあまり気にしません。

しかし日本では、イベントや観光スポットなどで知らない人の写真に写り、SNSにアップされることを嫌がる傾向がありますよね。

そのため記事内では、「写真撮影をするときは周囲に人がいないか、他の人は写っていないか確認しましょう」と警告しています。

3.歩きタバコ:日本では指定の場所でしか喫煙できない

中国は喫煙率が世界でも高い国で、タバコを吸う場所に関して規制もほとんどありません。

出典:exciteニュース「中国など新興国で喫煙率急上昇、世界的な「たばこ後退」に逆行―英紙」

そのため中には、エレベーターの中や飛行機のトイレなど、場所を問わずにタバコを吸う人も存在します。

しかし日本では、カフェで分煙が進む、公共の喫煙スペースが決まっているなど、喫煙に関して規制があります。そのため記事内では「日本では喫煙スペースを探してタバコを吸うように」と警告しています。

このように中国国内でも、国民のマナー向上のためにさまざまな取り組みが実施されています。

「今日头条」に近いサイトとして、“悟空問答”もあります。悟空問答を使った訪日中国人への対策は「質問サイト“悟空問答”から分析する、中国人が子連れ旅行の行き先に日本を選ぶ3つの理由」で解説しています。

しかし「中国人のマナーが悪い」と悩んでいる方は、いますぐできる対策も知りたいですよね。

そこで続いては、世界の観光スポットやホテルなどが実施した、中国人のマナー対策をいくつか紹介します。

中国人のマナーに対する世界の反応や対策

中国人のマナー違反に対する、

  • 世界遺産などの観光地
  • ホテル
  • 飲食店

の対応例を紹介します。

世界遺産などの観光地:中国語の張り紙で注意を呼びかける

世界遺産などの観光スポットでは、「大声で話す」「立ち入り禁止の場所に入る」など、中国人のマナー違反が問題となっていました。

そこで対策として、以下の注意書きをしています。

【大声など迷惑行為について】

  • フランスのノートルダム寺院:中国語で「どうぞお静かに」と張り紙
  • イタリアのヴェネツィアにある観光エリア:入り口に「むやみにゴミを捨ててはならない」など注意書き
  • タイの王宮:中国語で「芝生を踏まないでください」と注意書き

【美術館など館内での飲食について】

  • ドイツのマルクス旧居記念館:中国語で「飲食・喫煙を禁止する」の注意書き

このように張り紙をして、注意をしています。

ホテル:チェックアウト時に室内の備品をチェック

中国のホテルでは、マナー違反の対策として「部屋のチェックが終わるまで宿泊客をホテルから出さない」ことを徹底しています。

というのも一部の観光客による、ホテルの備品の持ち去りが問題視されているのです。

宿泊客がフロントにカギを持って行くと、フロントスタッフが係員に連絡して部屋をチェック。盗難や故障がないことを確認できるまで、宿泊客はホテルを出ることができません。

このように、チェックアウト時にしっかりと確認しておくことで、備品の持ち去りや故障などを防止できます。

飲食店:大声で話す中国人を見かけたら、小声で注意する

飲食店などにおいて、大声で話す中国の人もよく見かけますよね。

これも国民性や文化の違いが関係しています。というのも、中国で大声で話すことは“好意を示すこと”や“能力のある人という印象を与えること”につながります。

さらに中国には、大声で話すことを褒める四字熟語がいくつか存在します。

例えば、

  • 声如洪钟:大きな鐘が鳴るように話すこと
  • 抑扬顿挫:文章や声の調子を上げ下げしたり、途中で滞らせたりして全体的な調和をとること
  • 振聋发聩:言葉や文章の力で愚かな者を導くこと

などです。

そのため中国人には、「大声で話すことは悪いこと」というイメージはありません。
日本でも自国の感覚で行動してしまい、声が大きくなりやすいのです。

もしも飲食店で声の大きいお客さまを見かけたら、“小声”で“人が少ないところ”で注意しましょう。

中国人はメンツを大切にするため、人前で怒られることにあまり慣れていません。小声で、人に見られない場所でお声がけすると、注意を聞き入れてくれます。

このように中国人の国民性や文化を理解することで、マナーは改善できます。

まずは注意書きから始めてみてはいかがでしょうか。

中国人のマナーは、国民性や文化を理解することで改善できる

ここまでをおさらいします。

中国人のマナーが悪いと感じる理由は、以下の2つです。

  1. 国民性や文化の違い
  2. 日本への旅行に慣れていない世代

中国の習慣や文化が日本と異なるため、どうしてもマナーが悪いと感じてしまいます。

しかし中国のメディア「今日头条」などでは、以下のマナー違反について警告しています。

  • 日本の料金表示は誠実なため、値切りをしてはいけない
  • 公共の場所での写真撮影は、他の人が写っていないかチェックする
  • 日本では喫煙スペースが決まっているため、歩きタバコはしない

このように中国国内でも、マナー向上のためにさまざまな取り組みが実施されています。

そして世界各国の観光スポットやホテル、飲食店での対策として、以下を紹介しました。

  • 世界遺産などの観光地で、「お静かに」と注意書き
  • ホテルではチェックアウト時に、備品の持ち去りがないかチェック
  • 飲食店では小声で、他の人に見えないように注意する

中国人の国民性や、文化などを知った上で対策を考えることで、マナーは改善できます。

またマナーの改善について、動画でのアプローチも効果的です。

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