動画を使ったインバウンド対策の事例3つ。日本旅行に興味を持つきっかけを作るコツとは?

「インバウンド客の呼び込みに動画を作りたいけれど、本当に効果があるのかな…」

と感じている地方自治体の方。

動画は映像や音楽で感覚的にアプローチができるため、インバウンド客からの興味をひくことが可能です。言葉では伝わりにくいその場の雰囲気も伝わりやすく、文章よりも多くの情報を伝えることができます。

また、動画は日本を訪れたことのないインバウンド客が、日本に興味を持つきっかけにも。当然ながら、店舗などの売上アップも期待できます。

とはいえ、具体的にどんな動画を作ればいいのか、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • インバウンド対策に動画を使った3つの事例
  • 動画を作る際に必要な3つのこと
  • 動画の効果を測定する方法

を紹介します。「いきなり動画を作るのはハードルが高い」と感じるかもしれませんが、概要を知るだけなら簡単です。

まずは動画を使ったインバウンド対策の事例をチェックすることから始めましょう!

インバウンド対策に動画を使った3つの事例

ここからは動画を使ったインバウンド対策として、

  1. Namewee「東京盆踊り2020」
  2. 福島県「Diamond Route Japan 2018」
  3. 全日本空輸(ANA)「IS JAPAN COOL」

を紹介します。

動画の事例1:Namewee「東京盆踊り2020」

「東京盆踊り2020」はマレーシアの人気タレントであるNamewee(ネームウィー)と、アジア各国のYoutuberが協力して作った動画です。

この動画では、Japanglish(カタカナ英語)を話す女子高生が、ネームウィー氏に日本の文化や人気スポットを紹介しています。

例えば、

  • 相撲
  • 着物
  • 原宿

などです。

また動画の後半には、みんなで盆踊りを楽しむシーンも。その結果、「日本に行きたい!」などのコメントが集まり、再生回数は公開から2カ月で1,000万回を記録。2018年8月時点では、約3,557万回にものぼります。

動画の事例2:福島県「Diamond Route Japan 2018」

次の動画は、福島県のテレビ局4社が協力して作った「Diamond Route Japan 2018」です。

この「ダイヤモンドルート」とは、新しいインバウンド向け観光ルートです。

対象エリアは、

  • 福島
  • 栃木
  • 茨城
  • 東京

の4つ。

この動画の目的は、“福島周辺の復興につなげること”です。「Diamond Route Japan 2018 : Fukushima, Tochigi, Ibaraki – The Ultimate Japanese Experience」で、ダイヤモンドルートの全容を公開し、各地の街並みや自然、お祭りなどをアピールしています。

再生回数は2018年8月時点で約461万回を記録しており、「かっこいい!」などのコメントが集まっています。

ダイヤモンドルートに対して、定番の旅行ルートを「ゴールデンルート」と呼んでいます。詳しくは、「インバウンド客が周遊する”ゴールデンルート”とは。地方への呼び込みは交通の整備と都道府県の連携がカギをにぎる」で紹介しています。

動画の事例3:全日本空輸(ANA)「IS JAPAN COOL?」

続いては全日本空輸株式会社(以下、ANA)のチャンネルで配信される動画を紹介します。

ANAは動画「IS JAPAN COOL?」というシリーズ動画で、お祭りやコスプレなどの日本文化や、京都や沖縄など各都道府県の魅力を発信しています。

例えば「IS JAPAN COOL?WASHOKU – 和食」では、日本文化として和食をピックアップ。餅や寿司、天ぷらなどを調理シーンから紹介し、再生回数は約85万回を記録しています。

というのも、インバウンド客の多くは「日本食」を楽しみにしており、その数は71.2%にものぼります。

中でも、

  • 肉料理
  • 寿司
  • ラーメン

は人気で、訪日中の食事には欠かせません。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 平成 28 年 年次報告書」

ANAのように、インバウンド客が興味のあるジャンルの動画を作成することで、日本そのものに興味を持つ確率もアップ。訪日のきっかけにつながります。

ここまで、動画を使ったインバウンド対策の事例を紹介しました。

続いては、動画を作る際に必要な3つのことを紹介します。

インバウンド対策として動画を作る際に必要なこと

インバウンド対策として動画を作るときには、

  1. 多言語でのテロップ
  2. 旅行している感覚を味わえるカメラワーク
  3. わかりやすいテーマと統一感

の3つに気をつける必要があります。以下で詳しく紹介します。

1.多言語でのテロップ:英語や中国語だけでなく、タイ語やアラビア語も

動画は映像がメインのため、言語表記はほとんど必要ありません。しかし歌詞や会話など、多言語でのテロップ表示を入れることで、より視聴者の理解が深まります。

例えば1つ目の「東京盆踊り2020」の動画。この動画では歌詞に、日本語と中国語のテロップがつけられています。さらには字幕として、フランス語やアラビア語、イタリア語など16の言語にも対応しています。

英語や中国語、韓国語などに対応している動画は多いものの、まだまだ他の言語対応は追いついていません。

近年の訪日外国人の居住地を見てみると

  • タイ
  • フィリピン
  • マレーシア
  • インドネシア

など、独立した言語を持つ国の人が増えています。

出典:日本政府観光局(JNTO)「2018年 訪日外客数(総数)」

訪日外国人の使用言語に合わせたテロップを用意することで、さらなるインバウンド客へのアプローチが可能です。

2.旅行している感覚を味わえるカメラワーク:人の横顔や手を入れる

動画で旅行している感覚が味わえることで、日本への興味が増す可能性があります。

例えばラーメンを紹介するとき、ただラーメンだけを映すだけでも紹介は可能です。しかし食事シーンや、ラーメンを持ち上げる映像を流す方が、自分が食べているような感覚を味わえますよね。

結果としてインバウンド客が「実際に食べてみたい!」と感じ、日本へ旅行してもらいやすくなるはずです。

3.わかりやすいテーマと統一感:動画のアピール素材をしぼる

分かりやすいテーマと徹底的な統一感を出すことで、アピールしたいことがより伝わります。

「Diamond Route Japan 2018」のような動画を作るときは、自然のみのシンプルな内容の方がより興味をひくはずです。

しかしここに、日本のサブカルチャーが人気だからとアニメ映像を入れてしまっては、自然や風景の壮大さを感じてもらうことはなかなかできません。

動画を作るときはテーマを1つにしぼり、世界観を守りましょう。

ここまで動画作成に欠かせないことをお伝えしました。

次は動画を公開したあと、反応や効果を測定するための方法を紹介します。

動画のインバウンド効果をチェックする4つのポイント

動画の効果を測定するためには、

  1. 国籍や居住地
  2. 動画の視聴時間
  3. コメント内容
  4. 「いいね」などのリアクション

の4つをチェックします。

1.インバウンド客の国籍や居住地

視聴者の国籍や居住地を知ることで、ターゲットとなる国へアプローチできているか把握できます。欧米人向けなのか、アジア人向けなのか、動画のターゲットによって見てほしい国籍や居住地も異なりますよね。

YouTubeのアナリティクスなどを使用して、視聴者の居住地をチェックしましょう。

2.インバウンド客が何分まで動画を見ていたか

動画が視聴者からの注目をどの程度キープできていたのか、維持数をチェックしましょう。

例えば再生回数は100万回あっても、全員が最初の10秒しか見ていなければ、動画で伝えたいことが伝わっていない可能性があります。

Youtubeの平均維持数は、動画の40%です。自分たちの動画でも、40%は視聴されているのか調べてみましょう。

3.インバウンド客からのコメント内容は、訪日旅行を連想しているか

コメントもインバウンド客からの反応を、ダイレクトに知るツールです。

「すごい!」「きれい!」などの感想だけでなく、「この場所に行きます」など旅行を連想させるコメントがあれば、効果があったと考えられます。

4.インバウンド客からの動画のリアクションは良いか

YouTubeなど動画サイトは、ワンクリックでリアクションが可能です。

  • 「いいね」や「Like」:肯定的なリアクション
  • 「Dislike」:あまり好きではない

リアクションは簡単なため、コメントよりも数が集まりやすいです。

理想は「LikeとDislike」が10対1の割合。コメントがなかなか集まらないときは、この反応をチェックしましょう。

インバウンド対策に動画を活用して、さらなる集客と売上アップを

ここまでをおさらいします。

まず動画を使ったインバウンド対策として、以下3つを紹介しました。

  • Namewee「東京盆踊り2020」
  • 福島県「Diamond Route Japan 2018」
  • ANA「IS JAPAN COOL」

このような動画を作ることで、まだ日本を訪れたことのないインバウンド客が日本に興味を持つきっかけにつながります。

動画を作る際は、以下3つの注意点があります。

  1. 多言語でのテロップ
  2. 旅行している感覚を味わえるカメラワーク
  3. わかりやすいテーマと統一感

また動画を公開したあと、以下4つをチェックして効果を測定しましょう。

  1. 国籍や居住地
  2. 動画の視聴時間
  3. コメント内容
  4. 「いいね」などのリアクション

このように地方エリアが動画を使ったインバウンド対策をすることで、さらなる観光客の増加が期待できます。

そして動画は地方エリアだけでなく、メーカーや小売店などの商品プロモーションにも活用できます。

まずはどのような動画があるのか、YouTubeなど動画サイトをチェックしてみましょう!

化粧品メーカーが、中国でのプロモーションに動画を活用した事例は「中国の動画サイト“爱奇艺(iQiyi)”とは?メーカーや小売店が動画広告を活用すれば、売上アップにつながる」で紹介しています。

また飲食店の事例は「Tencent Video(テンセントビデオ)とは?登録方法からプロモーションの活用事例まで解説」で紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。

 

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