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メディカルツーリズムとは?日本における現状とインバウンド獲得のポイントを解説

「メディカルツーリズムって何だろう。インバウンド集客への影響や具体的な対策を知りたい。」

と思っている方。

メディカルツーリズムは観光と医療サービスをセットにした海外旅行です。近年、自国では受けることのできない高度で割安な医療サービスを求めて、海外へ渡航する富裕層が増加しています。メディカルツーリズムをうまく活用することで、インバウンド事業の売上アップが可能です。

とはいえ、具体的にメディカルツーリズムがどのようなものなのかはわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、

  • メディカルツーリズムとは、観光と医療サービスをセットにした海外旅行
  • 日本におけるメディカルツーリズムに対する取り組み
  • メディカルツーリスト獲得に必要な3つのポイント

の順にお伝えします。

医療と観光をつなげることは難しそうに感じますが、押さえるべきポイントはそれほど多くありません。

まずはこの記事で、メディカルツーリズムについて大まかに知りましょう!

メディカルツーリズムとは、観光と医療サービスをセットにした海外旅行

メディカルツーリズムとは、観光と医療サービスをセットにした海外旅行です。医療の水準は国によって大きく異なるため、より良い医療サービスを求めて海外へ渡航する富裕層が増えています。

メディカルツーリズムで受ける医療は、

  • 歯科治療
  • 美容整形

などの軽度な治療から、

  • がん治療
  • 心臓バイパス手術

などの高度手術まで様々。高度な医療技術やホスピタリティ、豪華な病院施設と最新鋭の医療機器をもって、世界の富裕層を対象にしているのが特徴です。

これまでメディカルツーリズムは主に英米の医療機関が人気でしたが、テロの影響で英米への入国審査が厳格化されたことから、最近はアジアの大病院にやってくる中東の富裕層が増えています。

日本政策投資銀行の想定によれば、2020年の日本におけるメディカルツーリズムの潜在的な需要は年間約43万人。メディカルツーリズムの市場規模は約5,500億円、経済効果は約2,800億円が見込まれています。

メディカルツーリズムが人気の理由

メディカルツーリズムが人気の理由は大きく3つです。

  1. 自国には無い高度な医療を受けることができる
  2. 自国と比べて割安に医療を受けることができる
  3. 医療を受けるまでの待機時間を短くできる

受入先である病院は、高度な医療技術や最新の設備を持ち、ホテル並みの施設とサービスを提供しています。医療費用は決して安くありませんが、自国に比べると割安な場合も多いです。

また国によっては手術を受けるまでに半年以上待たされることもあり、早期の治療を望む富裕層などが海外へ流出しています。

アジア諸国における医療費用の安さに関しては、以下の比較表を参考にしてください。

【米国とアジア諸国の医療コスト比較】(米国の医療費用を100としてアジア諸国の医療費用を算出)

米国 日本 韓国 タイ シンガポール
健診・検診 100 85 89 19 47
子宮摘出手術 100 18 60 33 27
心臓バイパス手術 100 22 17 17 9

米国に比べると2~8割ほどの費用で、医療を受けることが可能です。

出典:日本政策投資銀行「進む医療の国際化~医療ツーリズムの動向~」
https://www.dbj.jp/ja/topics/report/2010/files/0000004549_file2.pdf

メディカルツーリズムで遅れをとっている日本。アジア諸国の取り組みについて解説

メディカルツーリズム市場で注目を集めるアジアですが、その中で日本はやや遅れている状況です。

ここでは、メディカルツーリズムで人気のアジアの国として、

  • シンガポール
  • タイ
  • 韓国

の取り組みをご紹介します。

シンガポール

アジアの国々の中で、いち早くメディカルツーリスト(国際医療患者)を受け入れ始めたのがシンガポールです。

シンガポールは1980年代から医療改革を始め、1993年にはアジアの近隣諸国から1万4,000人のメディカルツーリストを国内に誘致しました。さらに2000年からは国策として誘致に力を入れ、国内に世界有数のバイオポリス(バイオメディカル研究開発施設)を設立。

2003年には保健省が中心となって「Singapore Medicine」キャンペーン企画を打ち出し、中東などの国に対しても誘致を働きかけました。結果として2009年にはメディカルツーリスト66万人の誘致に成功しています。

出典:自治体国際化協会「医療制度と医療ツーリズムに見るシンガポールの戦略」
http://www.clair.or.jp/j/forum/pub/docs/398.pdf

タイ

タイでは、メディカルツーリズムは観光産業の柱で、医療目的で訪れる観光客は全観光客の8%にも達します。

タイはメディカルツーリズムを推進すべく、2002年に政府観光庁が「医療ハブ構想」を発表。ビザ発行手続きの簡素化などを進めてきました。2003年には「アジアの健康首都」を宣言し、民間病院へのメディカルツーリスト受け入れを推進しています。

さらにタイ厚生省はメディカルツーリズム推進のために、2010~2013年の4年で全予算の10~15%にあたる50億円を「ヘルスケア・医療プロジェクト」事業費へ充当することを決めました。タイはシンガポールとは異なり、

  • 健康増進
  • 美容整形
  • 性転換

なども大きな分野になっていることが特徴です。

韓国

かつて韓国では医療法によりメディカルツーリストの誘致が禁止されていましたが、2009年1月から医療法が改正。外国人患者に限定されたビザ「医療観光ビザ(Medical Visa)」が新設され、メディカルツーリストの誘致が可能になりました。

韓国はメディカルツーリストに24時間対応できるコールセンターを

  • 英語
  • 日本語
  • 中国語
  • ロシア語
  • アラビア語

の5ヶ国語で新設。医療通訳者や専門のコーディネーター育成にも力を入れています。

加えて「美容大国」として、漢方を併用した独自の治療法などを前面に押し出し、アジアおよび中東の富裕層を獲得することに成功。結果として、2007年に7,901人だったメディカルツーリストは、2009年には60,200人に増加しました。

次は、日本におけるメディカルツーリズムに対する取り組みについてお伝えしますね。

日本におけるメディカルツーリズムに対する取り組み

日本では近年、医療を「国家の観光資源」としてとらえ、メディカルツーリズムを国の政策として積極的に推進しています。

日本のメディカルツーリズムに対する取り組みは2009年頃から本格化し、

  • 厚生労働省「医療ツーリズムプロジェクトチーム」
  • 経済産業省「サービス・ツーリズム(高度健診医療分野)研究会」
  • 観光庁「インバウンド医療観光に関する研究会」

が相次いで立ち上がりました。

また2011年1月には「医療滞在ビザ」を解禁。医療滞在ビザにより、

  • 最長6ヶ月滞在が可能
  • 3年以内なら何度でも入国可能

となり、日本へ医療を受けに来るハードルが低くなりました。

医療滞在ビザ発給数からもわかるように、医療を目的として日本を訪れる外国人が増加しています。

【医療滞在ビザ発給数の推移】

医療滞在ビザ発給数(人)
2017年 1,383
2016年 1,307
2015年 946
2014年 611
2013年 299
2012年 188

出典:外務省「平成29年(2017年)ビザ(査証)発給統計」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hakkyu/index.html

メディカルツーリズムに注目する理由は「旅行消費額の高さ」

2019年1月に観光庁が発表した調査結果によると、2018年のインバウンド客の旅行消費額は4兆5,064億円でした。

国は2020年の東京オリンピックに向けて「訪日外国人旅行消費額8兆円」を目標に掲げており、さらにインバウンド消費の拡大を進める必要があります。

そこで注目されているのがメディカルツーリズムです。

メディカルツーリズムは

  • 医療費用
  • 査証の取得
  • 同伴者の滞在
  • 長期間におよぶ滞在
  • 観光アクティビティ

をともなうことから、一般の旅行者に比べて旅行消費額が高くなります。

メディカルツーリストを多く誘致できれば、医療機関にとってプラスになるだけでなく、観光にともなって地域や自治体も売上アップが可能です。

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査 2018年全国調査結果」
http://www.mlit.go.jp/common/001268656.pdf

次は、メディカルツーリスト獲得に必要なポイントについてお伝えしますね。

メディカルツーリスト獲得に必要な3つのポイント

メディカルツーリストを獲得するためのポイントは、

  1. JCI認証を取得すること
  2. 海外の医療機関とカルテや情報を共有すること
  3. 医療コーディネーターの確保や育成をすること

の3つです。

ポイント1. JCI認証を取得すること

JCI(Joint Commission International)認証」は、アメリカに本拠を置く医療機関の格付け機構です。海外の病院を探す際はこの格付けを参考にすることが多いため、メディカルツーリストの獲得においては重要なポイントといえます。

JCI認証の審査は、

  • 患者のケア
  • 薬物の管理と使用
  • 感染の予防と管理
  • 組織管理
  • 職員の資格と教育

など、14分野1,145の測定項目で判断。厳しい審査をクリアした病院のみがJCI認証を付与されます。

日本で最初にJCI認証を受けたのは千葉県鴨川にある亀田総合病院で、メディカルツーリストからの人気が特に高いです。

2018年に新たにJCI認証を取得した病院は、以下の通り。

  • 名古屋第二赤十字病院(愛知県名古屋市)
  • 福岡徳洲会病院(福岡県春日市)
  • 藤田医科大学病院(愛知県豊明市)
  • 岸和田徳洲会病院(大阪府岸和田市)

2019年3月現在、日本では28の医療施設がJCI認証を取得しています。

ちなみに世界におけるJCI認定病院数の多い国上位3ヶ国は、

  1. アラブ首長国連邦(UAE):205施設
  2. 中国:110施設
  3. サウジアラビア:105施設

です。

ポイント2. 海外の医療機関とカルテや情報を共有すること

2つ目のポイントは、海外の医療機関とカルテや情報を共有することです。

外国人患者を適切に診断するうえで、

  • 過去のカルテ
  • 医療渡航データ
  • 疾患などの情報

などの情報は欠かせません。

海外の医療機関とうまく連携を取り、あらかじめ情報を共有しておくことが必要です。

経済産業省は2017年に「日中遠隔医療ネットワーク構築および訪日受診促進プロジェクト」を発足し、メディカルツーリズムを推進する社団法人「MEJ(Medical Excellence JAPAN)」とともに問題解決にあたっています。

ポイント3. 医療コーディネーターの確保や育成をすること

3つ目のポイントは、医療コーディネーターの確保や育成をすることです。

経済産業省のアンケート調査によると、医療機関が外国人患者の受け入れで課題と感じている点は以下の通りでした。

【外国人患者の受け入れで課題と感じている点】

  1. 国内の患者対応により人手が不足:23.8%
  2. 多言語・異文化への対応:19.8%
  3. 外国語を話すことができる医師、看護師が不足:19.4%

多くの医療機関が、外国人に対応できる人材が不足していることを挙げており、医療コーディネーターの確保や育成が急務です。

医療コーディネーターに必要な役割は、

  • 医療通訳
  • 空港エスコート
  • カウンセリング

など、多岐にわたります。医療コーディネーターを配置することで、病院側だけでなく、患者側も安心して医療を受けることが可能です。

出典:経済産業省「外国人患者の医療渡航促進に向けた現状の取組と課題について」
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/iryou_coordinate/pdf/001_04_00.pdf

メディカルツーリズムを活用すれば、さらにインバウンドの売上アップが可能

ここまで、メディカルツーリズムについてお伝えしました。

おさらいしますと、観光と医療サービスをセットにした海外旅行です。近年、自国では受けることのできない高度で割安な医療サービスを求めて、海外へ渡航する富裕層が増加しています。

メディカルツーリズムが人気の理由は大きく3つです。

  1. 自国には無い高度な医療を受けることができる
  2. 自国と比べて割安に医療を受けることができる
  3. 医療を受けるまでの待機時間を短くできる

日本は諸外国と比べて高い水準の医療技術を持っており、その医療を求めて外国人の渡航者が増えています。

メディカルツーリズムは一般の旅行者に比べて旅行消費額が高いのが特徴です。国は2020年までに「訪日外国人旅行消費額8兆円」を掲げており、その達成に向けてメディカルツーリズムを国の政策として推進しています。

メディカルツーリストを獲得するためのポイントは、

  1. JCI認証を取得すること
  2. 海外の医療機関とカルテや情報を共有すること
  3. 医療コーディネーターの確保や育成をすること

の3つです。現在も国や医療機関が協力し、新たな取り組みを進めています。

安心して医療サービスを受けてもらえる環境が整えば、さらにインバウンドの売上がアップすることは間違いありません。

また医療滞在ビザについて詳しくは、「医療滞在ビザとは?外国人の受け入れを増やせば、日本の医療サービスを海外に広めるきっかけにも」をご一読ください。

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