オンライン旅行会社「Ctrip」とは?ホテルや飲食店が知っておくべき5つのサービスを解説

「中国の観光客は、どんなサービスを使って旅行を手配するんだろう…」

と悩んでいるホテルや飲食店、交通機関の方。

訪日中国人は、オンライン旅行会社を通して旅行を手配しています。中でも「Ctrip」(シートリップ)は、会員数が約3億人にものぼる人気サービスのため、インバウンド関係者は見逃せません。

Ctripでは、以下のことが可能です。

  • 航空券の手配
  • ホテルや飲食店の予約
  • 鉄道クーポンの購入

そのためホテルや飲食店、鉄道会社などがCtripに店舗やサービスを紹介してもらうことで、訪日中国人の集客、そして売上アップにつながります。

とはいえ、どんなサービスを展開しているのか、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、

  • Ctripとは
  • Ctripのサービス5つ

を紹介します。「いきなり集客につなげるのは難しそう」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずはCtripについて、ざっくりと理解しましょう!

Ctripとは、航空券やホテルを予約できる中国のオンライン旅行会社

Ctrip(シートリップ)とは、中国の上海に本拠地をおくオンライン旅行会社です。

旅行予約サイト「Trip.com」を世界に展開し、航空券やホテル、鉄道の予約などを受け付けています。

中国では、「携程旅行网」という名前で運営しています。

Ctripの対応言語は、中国語だけではありません。

  • 日本語
  • 英語(アメリカ英語・イギリス英語・香港英語)
  • タイ語
  • ロシア語
  • スペイン語

など17カ国語に対応。日本人のわたしたちが、日本語で旅行を手配することも可能です。

Ctripの予約対象となるエリア一覧

航空券の発着地となるエリアは、以下の通りです。

【中国】

  • 上海
  • 北京
  • 広州
  • 深セン

【日本】

  • 東京
  • 大阪
  • 名古屋
  • 福岡

【その他】

  • 台湾
  • タイ
  • フィリピン
  • シンガポール

日本は主に、東京や大阪などの人気エリアが中心です。

これらの土地を訪れる人は、ツアー客ではなくFITが中心です。訪日中国人FITについて詳しくは「訪日中国人FITとは?インバウンド集客における注目のトレンドと事例を解説」を読んで、特徴をつかんでください。

Ctripの会員数は約3億人、2018年の春節にも5割の中国人が利用

Ctripの会員数は中国国内で約3億人にものぼり、全人口の約4分の1が使用するほどの人気です。

そして2018年の春節に来日した中国人観光客の約2,000万人に、Ctripの利用率を調査。すると、約5割がCtripを利用していることが明らかになりました。

出典:日経BPコンサルティング STAFF ROOM「会員数3億人、中国最大OTA「Ctrip」の戦略を読み解く」

春節について詳しくは、「春節とは?2019年の期間や訪日中国人の動きを解説【インバウンド担当者必見】」をご一読ください。

春節は、訪日中国人が最も増える時期。この時期までに、Ctripに自店舗やサービスを掲載することで、さらなる集客が期待できます。

またCtripでも、訪日中国人を増やすための取り組みがいくつか実施されています。

次で、その5つの取り組みを紹介しますね。

Ctripが訪日中国人を増やすために取り組んでいる5つのこと

Ctripは、以下5つのことに取り組んでいるところです。

  1. ホテルの設備レベルの表示
  2. 飲食店の予約キャンセル防止
  3. 鉄道の割引パスの販売
  4. クレジットカードの発行
  5. 大阪観光局との連携

1つずつ解説しますね。

1.ホテル:中国人に必要な設備の充実度を「華」マークで表示

日本のホテルの紹介ページには、「華」マークがついています。これは「中国人への優しさ」をレベルであらわしたもの。

基準は、以下6つの設備の充実度です。

  • 無料Wi-Fi
  • 中国語のできるスタッフ
  • 銀聯(UnionPay)カードでの支払いの受付
  • 中国語チャンネルの設置
  • 中華レストランの有無
  • 電気ポットの有無

特に訪日中国人がチェックするのは「無料Wi-Fi」です。

というのも、中国人はSNSの利用率が高く、「旅行中の写真や動画をすぐにアップしたい!」という人が多いです。そのため室内のWi-Fiは欠かせません。

2.飲食店:予約の受付から無断キャンセル防止のシステムまで用意

Ctripでは、飲食店の予約をスムーズにし、当日キャンセルを防ぐためのシステムを整えています。

  1. 東京グルメリストを作成し、予約から評価まで可能に
  2. 「ぐるなび」と連携し、事前決済の受付をスタート

順に解説します。

東京グルメリストで飲食店を紹介し、予約から評価まで可能に

Ctripは2018年9月5日、「東京グルメリスト」を発表しています。これはミシュランガイドに似たリストで、レストランを1つ星から3つ星までで評価。東京都内では、合計48店が1つ星から3つ星まで選ばれています。

訪日中国人といえば「爆買い」のイメージが強いですが、中国人の興味は買い物だけではありません。

訪日中国人のうち約94.5%が、旅行中に「日本食を食べること」を期待しています。そのため満足度を高めるためには、日本食の提供や日本らしい雰囲気の中での食事体験が欠かせないのです。

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日旅行データハンドブック 世界20市場 2017年」

そしてCtripのサイトから、これらのレストランの予約から評価までも可能です。

ほかの中国人の評価までチェックできることで、お店選びの失敗を防止できます。

ぐるなびと提携し事前決済を受付。予約キャンセルを防ぐ

Ctripでは2017年春から「ぐるなび」と提携を結び、多言語での予約と事前決済サービスを受け付けています。

事前決済の対象はコース料理です。あらかじめ料金が決まっているため、後から調整が必要ありません。事前に決済することで、インバウンド客の「連絡なしでの予約キャンセル」を防止できます。

飲食店からも「キャンセルがないためスムーズに運用できる」という声があがっています。

無断キャンセルの対策については「インバウンドの現場で起こっている飲食店予約の無断キャンセル。店舗が行うべき5つの対策とは」でも紹介しています。

3.鉄道:Ctrip内で訪日前に移動手段やクーポンを手配

Ctripでは、JRが発行するインバウンド客向けの割引券を販売しています。

例えば訪日前に、以下を購入できます。

  • JAPAN RAIL PASS(7、14、21日間):日本中のJRが乗り放題になるパス
  • 交通カード:SuicaやICOCAなどのICカードの購入

インバウンド客の中には「交通ルートや切符の買い方がわからない」と感じる人も多く、観光案内所などを利用する人がなかなか減りません。

中国語で前もって移動手段を手配できることで、スムーズな移動が実現します。

4.金融:「三井住友銀行」や「銀聯」と協力し、新たなクレジットカードを発行

2018年6月からCtripでは、クレジットカードブランド「銀聯」と日本の金融機関「三井住友銀行」との連携をスタート。そして「Trip.comグローバルカード」の発行を発表しました。

Ctripが国外で提携クレジットカードを発行するのは、今回が初めてです。「Trip.comグローバルカード」を使ってCtripから予約することで、最大10%オフの割引など、さまざまな特典が用意される予定です。

5.行政:大阪観光局と連携し、大阪エリアの紹介ページを作成

2017年9月、Ctripは大阪観光局と連携をスタートし、「観光振興に関する連携協定」を結んでいます。

というのも大阪は、2017年1〜6月までに約531万人のインバウンド客が訪問したエリア。そのうち約174万7,000人が、訪日中国人です。

出典:日本経済新聞「大阪観光局、中国旅行サイトと連携 9月にも特集掲載 」

そのため大阪をアピールすることは、訪日中国人のさらなる集客には欠かせません。

これにともない、Ctrip内では以下を実施しています。

  • 大阪の観光特集のページ作成
  • 大阪周遊パスの販売

専用ページ「大阪概況(大阪の基本情報)」「大阪美食速览(大阪のおいしい食べ物)」などで、大阪について紹介されています。

このようにCtripのサービスを活用することが、訪日中国人の呼び込みに。ホテルや飲食店、鉄道などは訪日中国人の利用が増えることで、売上アップが期待できます。

Ctripなどオンライン旅行会社の活用が、訪日中国人の集客につながる

ここまでをおさらいします。

Ctripとは、中国のオンライン旅行会社です。「Trip.com」などのサイトで、航空券やホテル、鉄道の予約を受け付けています。

会員数は約3億人と、中国人の4分の1が使用している人気サービスです。中でも近年は、訪日中国人を増やすことに力を入れているため、インバウンド担当者は見逃せません。

具体的な訪日中国人向けのサービスとして、以下の5つを紹介しました。

  1. ホテルの設備レベルの表示
  2. 飲食店の予約キャンセル防止
  3. 鉄道の割引パスの販売
  4. クレジットカードの発行
  5. 大阪観光客と提携

これらのサービスを活用することで、ホテルや飲食店などはさらなる集客が期待できます。

まずは日本がどのように紹介されているのか、いくつかページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

また集客に成功しても、来店時の対応が十分でなければ、満足度アップやリピーターの増加にはつながりません。特に、中国語に苦手意識を感じている企業は多いのではないでしょうか。

中国語での対応は、翻訳サービスを使うことで解決できます。実際のサービスは「多言語音声翻訳でインバウンド対策できるアプリや端末まとめ」で紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

 

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