オランダ最大の国際旅行フェア「Vakantie Beurs」から見る、訪日オランダ人の特徴と今後の対策

「ヨーロッパ圏の観光客を呼び込むには、どうすればいいんだろう…」

と感じているインバウンド担当の方。

ヨーロッパでは、多くの国で“国際旅行フェア”が開催されています。会場では以下の業界からブースを出展し、日本旅行をアピールしています。

  • 旅行会社
  • 宿泊施設
  • 地方自治体
  • 観光局

そしてフェアの参加者は、世界の旅行会社や代理店だけではありません。旅行を計画している一般の人も参加しているため、お客さまへダイレクトに訪日旅行の魅力アピールが可能に。

ホテルや飲食店、地方自治体など、訪日外国人の増加が期待できます。

中でも、オランダ最大の国際旅行フェア「Vakantie Beurs(バカンシィ ビュールス)」は規模も大きく、一度に多くの見込み客にアピール可能です。

とはいえ、海外の国際旅行フェアなど、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、

  • オランダ最大の国際旅行フェア「Vakantie Beurs」とは
  • 国際旅行フェアから見る訪日オランダ人の特徴
  • 訪日オランダ人を呼び込む対策

をお伝えします。

「いきなりフェアへの出展は難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは「Vakantie Beurs」について、ざっくりと理解しましょう!

オランダ最大の国際旅行フェア「Vakantie Beurs」とは?

「Vakantie Beurs(バカンシィ ビュールス)」とは、オランダで毎年1月に開催される、旅行の見本市です。

開催地はオランダ第4の都市である“ユトレヒト”です。国際旅行フェアの規模は、オランダ最大級です。

2018年は1月10〜14日の5日間に開催され、世界中の約1,200団体が参加。来場者は約10万人を超えていました。

次回は2019年1月10〜13日、4日間の予定です。

オランダ最大の国際旅行フェア「Vakantie Beurs」の参加者

このフェアの参加者は、

  • 旅行会社
  • 宿泊施設
  • ツアー会社
  • 観光局

などです。

一方で来場者は、旅行業界の関係者のみではありません。2日目からは一般の人も入ることができ、各国のブースで旅行相談やパンフレットの手配が可能です。

「Vakantie Beurs」の参加国:日本は中南米などと共同展示

展示会場は、8つのホールに分かれており、各ブースで自国の観光スポットやツアー、ホテルなどをアピールしています。

【ヨーロッパ】

  • オランダ国内、北欧、イギリス
  • ギリシャなど南欧、地中海
  • オーストリアやベルギーなど東欧

【ヨーロッパ以外のエリア】

  • アフリカ
  • 北アフリカ、中東
  • カリブ諸国、中南米、アジア

【その他】

  • アウトドアブース

日本などアジア各国は、カリブ諸国や中南米と同じスペースでの展示です。

ブースでは、以下のコンテンツを提供しました。

  • 折り紙やけん玉など日本文化の体験
  • 地方自治体の各パンフレットの配布

訪日外国人の興味である「コト消費」を中心に、アピールしています。

このように展示できるコンテンツの少なさを見ると、まだまだ日本に興味を持つオランダ人は少ないと感じるかもしれません。

とはいえ訪日オランダ人は、毎年増え続けているのが現状です。そのため、訪日オランダ人の特徴を知って対策を考えることで、さらなる集客が期待できます。

そこで続いては、訪日オランダ人の特徴や好みを解説します。

訪日オランダ人の特徴とインバウンド対策

2017年までの訪日オランダ人の数は、以下の通りです。

  • 2015年:4万9,973人
  • 2016年:5万8,249人
  • 2017年:6万3,041人

毎年5,000人以上増えており、ヨーロッパの中では8番目に訪日客が多い国です。

今後も増える可能性があるため、訪日オランダ人の対策は欠かせません。

ここでは訪日オランダ人の、

  • 旅行時期
  • 滞在日数
  • 同行者
  • 言語
  • 好み

の5つをお伝えします。

1.訪日オランダ人の旅行時期:7月の長期休暇にあわせて来日

訪日オランダ人の数は、毎月5,000人ほどです。

しかしその中で、以下の3つの時期は特に多いです。

  1. 7月:7,908人
  2. 4月:7,763人
  3. 10月:7,033人

これは7月に、長期休暇を取る人や企業が多いからです。

反対に以下の時期は、オランダ人の数があまり多くありません。

  1. 1月:3,068人
  2. 2月:3,221人
  3. 12月:3,694人

年末年始は家族と過ごす人が多いため、そもそも海外旅行をする人が少ないのです。

出典:日本政府観光局(JNTO)「統計データ(訪日外国人・出国日本人)」

そのため4月、7月、10月の前に、オランダ人に向けてアプローチをすると効果的です。

2.訪日オランダ人の滞在日数:3週間近い休暇を取るため、長期滞在が可能

訪日オランダ人の長期休暇は、平均24日です。3週間以上の休暇があるため、旅行も長期でする傾向があります。

出典:Expedia「Expedia 2017 Vacation Deprivation report」

またオランダから日本が遠いことから、「一度の来日でたくさんのエリアをまわりたい」と感じる人が少なくありません。

ゆえに「ゴールデンルート」など、効率よくまわるルートの提案が効果的です。

ゴールデンルートについて詳しくは「インバウンド客が周遊する”ゴールデンルート”とは。地方への呼び込みは交通の整備と都道府県の連携がカギをにぎる」で解説しています。

3.訪日オランダ人の同行者:家族や友人と旅行するFITが中心

オランダ人は、自分たちで計画を立てることを好みます。そのためオランダ人はFIT(海外個人旅行)が多く、家族や友人と旅行する人が少なくありません。

FITは自由時間が多く、好きなスケジュールで動くことが可能です。オプショナルツアーなどがあると、参加の可能性が高まります。

4.訪日オランダ人への言語対応:90%以上の人がオランダ語と英語を話す

オランダの公用語は「オランダ語」です。

しかし、オランダに住むほとんどの人が英語も話します。

2017年の「EF 英語能力指数(EF EPI)」で、オランダは1位に輝くほどの英語力。過去7年間、上位3つに入り続けています。

出典:EF Education First「世界最大の英語能力ランキング」

そのため訪日オランダ人も、英語を話せる人が多いはずです。

ホテルや飲食店などは、英語での案内で基本的に問題ありません。

5.訪日オランダ人の好み:アウトドアやサイクリングなどの体験

国際旅行フェア「Vakantie Beurs」では、アウトドアブースが1ホールを占めていました。これはオランダ人が、アウトドア好きであることを示しています。

そのため旅行中もキャンプなど、アクティビティに興味を示す人は少なくありません。

またオランダは、「自転車天国」という名前を持つほどサイクリングが盛んな国です。

オランダ政府観光局によると、人口1670万人に対して自転車の数は1800万台以上。日常生活だけでなく、レクリエーションとして自転車を楽しむ人は、人口の約50%にものぼります。

出典:オランダ政府観光局「サイクリスト天国 オランダの自転車事情」

ツアーやアクティビティを用意することで、地方への呼び込みも期待できます。

ここまで訪日オランダ人の特徴や、好みを解説しました。

最後に、これから訪日オランダ人を呼び込むための、今後の対策を紹介します。

オランダ最大級の国際旅行フェア「Vakantie Beurs」から学ぶ今後の対策

訪日オランダ人への対策として、

  1. InstagramなどSNSを通したアピール
  2. クーポンの配布
  3. オプショナルツアーの用意

が効果的です。1つずつ解説しますね。

1.SNSでの発信を通して、日本の魅力を知ってもらう

オランダから日本は約9,300kmと気軽に旅行できる距離ではなく、日本について知らない人も少なくありません。

またオランダ人にとっての“アジア”とは、インドネシアやタイなど東南アジアのイメージが強いです。というのも、オランダは昔インドネシアを植民地としていため、身近なアジアといえば東南アジアになります。

実際、オランダにはナシゴレン(インドネシアの名物料理)を出しているお店もあるほどです。

まずは、日本について知ってもらう意識が大切。InstagramやYouTubeなど、言葉を必要としないSNSであれば、魅力が伝わりやすいです。

2.物価が高いイメージをなくすために、クーポンを配布する

先ほどオランダ人にとってのアジア旅行は、東南アジアであるとお伝えしました。

これらのエリアに比べると、日本は物価がやや高いです。

そのため、クーポンの配布など「お得に旅行できること」のアピールが欠かせません。交通機関やホテル、飲食店などがクーポンを配布することで、来店のきっかけにつながります。

バスなど移動手段に関する割引券は「別府市内路線バスが1日乗り放題など、インバウンド向け観光サービス開始」で紹介しています。

3.オプショナルツアーの用意で、アクティビティ好きのオランダ人を呼び込む

「Vakantie Beurs」でもアウトドアブースが用意されていたように、オランダ人はキャンプやサイクリングなど、アクティビィを好む傾向があります。

そのため、サイクリングなどオプショナルツアーを用意することで、地方を訪問するきっかけができます。

実際に東北では、10日間のサイクリングツアーが実施されています。詳しくは「東北を縦断するサイクリングツアーが実施。インバウンド客を「コト消費」で呼び込む」をチェックしてみてください。

このように訪日オランダ人の特徴や好みをアピールしつつ、国際旅行フェアに出展することで、オランダ人の集客が可能です。

ホテルや飲食店、交通機関、地方自治体などは、さらなる訪日外国人の増加と売上アップが期待できます。

訪日オランダ人を呼び込むには「Vakantie Beurs」への出展も1つの手段

ここまでをおさらいします。

オランダ最大級の「Vakantie Beurs(バカンシィ ビュールス)」は、毎年1月にユトレヒトで開催される国際旅行フェアです。これらに出展することで、オランダの旅行会社や訪日旅行を計画するお客さまへ、直接アピールが可能です。

訪日オランダ人の特徴として、以下5つをお伝えしました。

  1. 旅行時期:7月が最も多い
  2. 滞在日数:休暇が平均24日のため、長期で旅行しやすい
  3. 同行者:個人で旅行を手配することを好むため、FITが中心
  4. 言語:オランダ語と英語での対策
  5. 好み:アウトドアやサイクリングを好む

そしてさらに興味を持ってもらうためにも、旅行フェアまでに以下の対策が必要です。

  • InstagramなどSNSを通したアピール
  • クーポンの用意と配布
  • オプショナルツアーの用意

これらのアピールで、日本に興味を持つ人が増加。旅行フェアでも日本ブースに人が集まり、さらなる訪日オランダ人の集客が期待できます。

まずはInstagramなど、SNSを通して魅力を発信することからはじめてみましょう。

SNSの発信では、海外メディアやインフルエンサーの協力を得る“ファムトリップ”が効果的です。ファムトリップについては、「ファムトリップとは?海外のメディアやインフルエンサーと協力して、インバウンド客の増加につなげる」で解説していますので、チェックしてみてください。

 

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