厳島神社が人気を集める7つの理由。インバウンド客増加のカギは、旅マエと旅ナカのアプローチ

「広島にある厳島神社は、なぜインバウンド客に人気なんだろう…」

と感じているインバウンド担当の方。

厳島神社はトリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポットランキング2017」では、第4位にランクインしています。

厳島神社が人気を集める理由は、“旅マエと旅ナカにわけてインバウンド客がスムーズに旅行できる環境を整えたこと”。具体的には、以下7つの対策です。

【旅マエ】

  • インバウンド客のニーズを満たす「日本文化」と「自然」
  • 多言語サイトで情報発信
  • フライトやクルーズ船を増やす
  • 他府県との連携

【旅ナカ】

  • 両替所の設置
  • 無料Wi-Fiの用意
  • 外国人スタッフが作ったパンフレットを配布

とはいえ、インバウンド担当の側から考えると、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、

  • 厳島神社とは
  • 【旅マエ編】厳島神社が人気を集める理由
  • 【旅ナカ編】厳島神社が人気を集める理由

を紹介します。

「いきなり厳島神社のように集客するのは難しい」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけなら難しくありません。

まずは厳島神社について、簡単に紹介します!

厳島神社とは、広島県の宮島にある世界遺産の神社

厳島神社とは、広島県廿日市市(はつかいちし)の宮島にある神社です。593年に創立し、平安時代に今の形が完成しました。

厳島神社の特徴は、「潮が満ちると鳥居が海に浮かんだように見えること」です。この姿が美しいと好評で、世界遺産にも登録されています。

拝観料とアクセスは以下の通りです。

【拝観料(昇殿料)】

  • 大人:300円
  • 高校生:200円
  • 小中学生:100円

【アクセス】

  • JR宮島口駅からフェリーを使い「厳島神社」でおりる
  • 駅から約10分
  • 料金は大人が往復360円、子供が往復180円

厳島神社はトリップアドバイザーで、4.5の評価と4,208件の口コミを獲得

厳島神社はトリップアドバイザーのランキングで、第4位にランクインしています。

そしてトリップアドバイザーにおける厳島神社の専用ページでは、4.5の評価と4,208件の口コミを獲得するほど、インバウンド客からの評価は高いです。

広島県を訪問する外国人観光客の数は、ほかの地域に比べると少ない

大人気の厳島神社ですが、日本国内でみると宮島や広島県の観光客数は、そこまで多いものではありません。

広島市が発表する2016年度の観光客数は、以下の通りです。

  • 広島県全体の観光客数:1,261万1,000人
  • そのうちの訪日外国人の数:117万6,000人

出典:経済観光局観光政策部観光企画担当「平成 28 年(2016 年)広島市観光客数について」

そして都道府県のインバウンド客訪問率でも、広島県は15位。インバウンド客の全体のうち、3.5%しか訪問していません。

出典:日本政府観光局(JNTO)「2016年 都道府県別訪問率ランキング(全体・全体)」

データを見ると、厳島神社がなぜトリップアドバイザーのランキングで4位にランクインしているのか、不思議に感じますよね。

そこで続いては、厳島神社が人気を集める理由を、旅マエと旅ナカにわけてお伝えします。

「旅マエ、旅ナカ」とは、訪日観光客の旅行シーンを

  • 旅マエ(訪日旅行前のシーン)
  • 旅ナカ(訪日旅行中のシーン)
  • 旅アト(訪日旅行後のシーン)

に分ける考え方です。

詳しくは「旅マエ・旅ナカ・旅アトとは?旅をまるごとプロモーションして訪日観光客のハートをつかむ!」をご一読ください。

【旅マエ】厳島神社がインバウンド客から人気を集める4つの理由

厳島神社が人気を集める理由は、旅マエと旅ナカにわけて、インバウンド客がスムーズに旅行できる環境を整えたからです。

まず旅マエのアプローチとして、以下4つがあります。

  1. インバウンド客のニーズを満たす「日本文化」と「自然」
  2. 多言語サイトで情報発信
  3. フライトやクルーズ船を増やす
  4. 他府県との連携

1つずつ解説しますね。

1.日本文化である「鳥居」と「紅葉」など自然を感じる環境

厳島神社にある鳥居などは日本文化の1つ。これらに興味のあるインバウンド客は、少なくありません。

さらに厳島神社の近くにある弥山(みせん)のふもとには、紅葉谷公園があります。ここは秋になると、紅葉の鑑賞スポットに。また宮島には野生の鹿が住み着いており、街を歩いていることもあります。

これらがインバウンド客の「日本文化と自然を感じたい」というニーズを満たしています。

2.多言語化:宮島観光協会のサイトを7カ国語に対応

一般社団法人 宮島観光協会が運営する厳島神社の紹介ページは、7カ国語に対応しています。

  • 日本語
  • 英語
  • 中国語(簡体字・繁体字)
  • 韓国語
  • フランス語
  • ドイツ語

これによりインバウンド客は、自国の言語でスムーズに情報へアクセスできます。

3.フライトやクルーズ船の増加でアクセスしやすい環境

厳島神社へのアクセスの良さも、人気を集める理由の1つです。

広島空港には国際線があり、アジアからの飛行機が到着します。

例えば、

  • 韓国:ソウル
  • 中国:上海、北京、大連
  • 台湾:台北

などです。

そして広島港や埠頭港には、「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」や「セレブリティ・ミレニアム」などのクルーズ船が寄港しており、観光客の新たな玄関口となっています。

4.他府県との広域連携:人気エリアからのアクセスの良さをアピール

広島県は、ゴールデンルートの1つである京都と連携したPR活動をしています。

内容は「京都から1時間半で到着できること」をアピールし、ゴールデンルートとともに訪れるプランを提案。滞在期間の長い欧米人向けにアピールすることで、インバウンド客の行動範囲が広がるきっかけにつながります。

また四国エリアと協力し、せとうち観光推進機構(せとうちDMO)なども立ち上げています。

せとうちDMOの詳しい事例は、「地域(地方)創生の事例3つ。インバウンド対策と絡めることで、人口減少のストップにつながる」で紹介しています。

ここまで旅マエの対策を紹介しました。

続いては、旅ナカのインバウンド対策を紹介します。

【旅ナカ】厳島神社が外国人観光客から人気を集める3つの理由

旅ナカの環境を整えるために、以下3つの対策を実施しています。

  1. 両替所の設置
  2. 無料Wi-Fiの用意
  3. 外国人目線で作ったパンフレットの配布

1つずつ解説しますね。

1.両替所:厳島神社の近くに12カ国の通貨に対応した両替所を用意

インバウンド客の困りごとの1つに、「両替所が少ないこと」があります。

特に両替所探しに困るインバウンド客は、地方エリアに多いです。観光庁の調査によると、両替所を探すために観光案内所を訪れたインバウンド客は、都市部では11%ほど。しかし地方では、35%まで増加しています。

出典:観光庁「外国人旅行者に対するアンケート調査結果について」

そこで厳島神社は、12カ国の通貨に対応する両替所を用意しました。その場で日本円を用意できることで、インバウンド客の消費額アップにもつながります。

2.無料Wi-Fi:広島市が「HIROSHIMA FREE Wi-Fi」を用意

広島市が「HIROSHIMA FREE Wi-Fi」を、以下の場所で用意しています。

  • 宮島
  • 原爆ドーム
  • 広島城
  • 商店街

Wi-Fiが街中でも使えることで、スムーズな移動が可能です。

3.外国人スタッフの起用:インバウンド客目線でパンフレットを作成し配布

厳島神社はPR活動に、外国人スタッフのアンソニー・オズモンド氏を起用しています。

というのも、日本のインバウンド対策は、日本人目線になってしまうことが少なくありません。インバウンド目線でアピールすることで、さらなる集客や満足度アップにつながるのです。

アンソニー氏は、宮島のパンフレットを大幅に変更しました。今まで文字がメインだった冊子を、写真メインのシンプルなデザインに。インバウンド客は動画や写真をメインに見る人が多いため、説明は少なくて問題ありません。

このように、インバウンド客がストレスなく旅行できる環境を整えることで、満足度がアップ。そして、人気観光地に選ばれるほどの口コミや評価を獲得しています。

厳島神社のように旅マエと旅ナカの環境を整えて、インバウンド客を呼び込む

今回は厳島神社が人気を集める理由について、旅マエと旅ナカに分けて解説しました。

【厳島神社が人気を集める理由:旅マエ編】

  • 日本文化や自然などインバウンド客のニーズを満たす環境をアピール
  • ウェブサイトを多言語化
  • フライトやクルーズ船を増やす
  • 他府県との連携

【厳島神社が人気を集める理由:旅ナカ編】

  • 両替所の設置
  • 無料Wi-Fiの用意
  • 外国人スタッフが作ったパンフレットの配布

またインバウンド客の呼び込みには、鉄道によるアクセスの良さも大切な要素です。その事例として、日光に約10万人もの観光客を呼び込んだ「東武鉄道」があります。

詳しい対策については、「東武鉄道のインバウンド対策10個。訪日外国人を日光に約10万人も呼び込んだコツとは?」で紹介していますのでチェックしてみてください。

 

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