金閣寺がインバウンドから人気の観光地ランキングで第8位に。その理由とは?

「金閣寺ってどうして外国人から人気があるんだろう…」

と感じているインバウンド担当の方。

金閣寺は「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017」で、第8位にランクインしています。

そして金閣寺の人気もあり、京都市を訪れる外国人観光客の数は、2017年に約352万7,000人を記録しました。

その人気の理由は、「金閣寺へのアクセスの難しさを解消したこと」です。

そこで今回は、

  • 金閣寺とは
  • 金閣寺がインバウンドから人気を集める2つの理由
  • お寺や神社に必要なインバウンド対策

を順に紹介します。

「いきなり集客するのは難しそう…」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは金閣寺の口コミや評価からざっくりとチェックしていきましょう!

金閣寺とは、京都にある一面が金色に輝くお寺

金閣寺とは、京都市北区にある一面が金色に輝くお寺です。正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」ですが、舎利殿である「金閣」が有名なため、金閣寺として広まっています。

はじまりは鎌倉時代に、足利義満が西園寺公経の別荘をゆずり受けて、山荘北山殿を造ったことです。義満の遺言により、死後はお寺となりました。

また1950年、放火によって一度焼けてしまいましたが、1955年に再建。今の状態を維持しています。

金閣寺を見た訪日外国人の感想

トリップアドバイザーにおける金閣寺のページでは、2018年10月時点で4.5の評価と15,016件の口コミが集まっています。

例えば以下のような感想です。

【スペイン人】

原文:This one is quite different from everything else we’ve seen.Gardens around are beautiful, even though some of the higher areas have been affected by the typhoon Jebi.Shame it was a cloudy day because I bet during sunny days it will be incredibly shiny!
日本語訳:私たちは日本でさまざまな物を見ましたが、中でも金閣寺はすこし違いました。高台のエリアは台風の影響を受けていましたが、庭園はとても美しいです。私が訪れた日は曇りでしたが、晴れの日に訪問すればとても輝いている金閣寺を見られるはずです!

【ハンガリー人】

原文:The pavilion itself is very beautiful. Too bad you can’t go inside, but it was still impressive. There are also people to guide you around, and to make sure that it doesn’t get overcrowded. The downside of that is that you will need to wait in line. It is probably the best though in a good light, as the light sparkles the gold covering.
日本語訳:建物はとても美しいです。中に入ることはできませんが、とても印象的でした。1つだけ欠点をあげるとするならば、混雑を避けるための案内係がいるほど人が多いため、見学するには待たなければいけないことです。けれど、光が金閣寺をさらに輝かせるその光景は、おそらく今まで見た中でも最高です。

金閣寺の拝観料やアクセス、営業時間

金閣寺の拝観に関する情報は、以下の通りです。

  • 拝観料:大人(高校生以上)400円、小・中学生300円
  • 拝観時間:9:00〜17:00
  • アクセス:市バス「金閣寺道」から歩いて3分

金閣寺への交通ルートはバスしかなく、電車などほかの交通機関はほとんど利用できません。

「交通ルートがわからないこと」は、インバウンド客の困りごとの1つです。金閣寺に関しても「アクセスが難しい」と感じる観光客は少なくありません。

にもかかわらず、金閣寺はトリップアドバイザーのランキングで第8位に。この人気の理由には、金閣寺や地域のインバウンド対策がありました。

次で詳しく解説しますね。

金閣寺がインバウンドからの人気スポットになった理由

近年、京都市内の観光客の数は増え続けています。

  • 2015年:約315万8,000人
  • 2016年:約318万4,000人
  • 2017年:約352万7,000人

出典:京都府「平成29年京都府の観光入込客数等について」

そして金閣寺は、訪日外国人の49.5%が訪問する人気観光スポットです。前提として、

  • お寺という日本文化を感じることができる
  • 紅葉や緑、雪など季節によっては自然も鑑賞できる

などの理由がありますが、訪問率が高い理由は日本文化や自然だけではありません。

金閣寺へのアクセスの難しさを、以下の方法で解消したからです。

  1. 金閣寺について多言語で紹介
  2. 京都観光ループバス「K’LOOP(ケーループ)」を用意

1つずつ詳しく解説しますね。

1.金閣寺の情報を13カ国語で掲載

京都観光Naviにおける金閣寺のページでは、以下の言語に対応しています。

【アジア】

  • 中国語(繁体字・簡体字)
  • 韓国語
  • タイ語
  • マレーシア語

【欧米】

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語

【その他】

  • ロシア語
  • トルコ語
  • アラビア語

これによりインバウンド客は、自国の言語でアクセス方法など知ることができます。スムーズに検索できることで、情報収集にストレスを感じません。

2.京都観光ループバス「K’LOOP(ケーループ)」を用意

京都市は株式会社ケイルックが運営する「K’LOOP(ケーループ)」を紹介しています。

ケーループとは、京都にある17カ所の観光スポットをめぐる周遊バスです。1日中、対象の停留所であれば乗り降りし放題。京都駅や四条河原町などの主要駅から、清水寺や八坂神社、二条城、京都御所などをめぐります。

詳細は以下の通りです。

  • 料金:大人1,000円、小学生以下は500円。
  • 購入方法:バス車内で購入可能。現金のみ受付。
  • 運行日:毎月第3日曜日のみ。

バスによって金閣寺へのアクセスの難しさを解消し、その上ほかの観光スポットも一緒にめぐることが可能に。インバウンド客の行動範囲が広がることで、訪問率と消費額アップも期待できます。

ここまで、金閣寺が人気を集める理由について解説しました。

最後にお寺や神社など、観光スポットに必要なインバウンド対策を紹介します。

お寺など歴史的な観光スポットに必要なインバウンド対策

お寺などに必要なインバウンド対策は、以下の3つです。

  1. 多言語で情報を掲載する
  2. 周遊クーポンや観光バスの発行
  3. 「宿坊」などコト消費の用意

1つずつ解説しますね。

1.多言語でアクセス情報などを掲載すること

金閣寺の情報は、13の言語で掲載されているとお伝えしました。より多くの言語で情報を発信することは、インバウンド客がスムーズに訪問する手助けの1つです。

もしも「公式サイトの翻訳が難しい…」という場合は、アプリや端末を活用しましょう。翻訳サービスについては、「多言語音声翻訳でインバウンド対策できるアプリや端末まとめ」で紹介しています。

2.観光スポットを周遊できるクーポンや観光バスの用意

いくつも観光スポットがあったり、アクセスが難しかったりすると、訪問をためらうインバウンド客も少なくありません。

そのため周辺のお寺や神社と協力し、周遊クーポンや観光バスを用意することも大切なインバウンド対策の1つ。観光客の行動範囲を広げるきっかけにつながります。

2018年9月に台風被害を受けた関西地区では、JR西日本が中心となりお得なクーポンを発行しています。詳しくは「関西地区で動画発信やクーポン配布などによるインバウンド誘致。台風被害からの回復をアピール」をチェックしてみてください。

3.お寺への「宿坊」などコト消費を体験できること

訪日外国人は日本式の旅館に泊まったり浴衣を着たりなど、日本文化の体験を求めています。そしてお寺に泊まる「宿坊」も、コト消費の1つです。

岐阜県高山市にある高山善光寺など、いくつかのお寺はすでに外国人の受け入れをスタートしています。

宿坊は、ただお寺に宿泊するだけではありません。座禅や写経、精進料理などさまざまな日本文化を体験でき、インバウンド客のニーズを満たすことにもつながります。

外国人の受け入れ方法については、Wwoof(ウーフ)が参考としておすすめです。詳しくは「Wwoof(ウーフ)とは?登録から訪日外国人の受け入れ方法まで解説します」で解説しています。

このようにインバウンド客のストレスを解消し、かつニーズも満たすことで、さらなる集客が期待できます。

金閣寺のようなインバウンド対策で、さらなる呼び込みを

今回は金閣寺が、外国人から人気を集める理由を解説しました。

金閣寺に外国人の観光客が増えた理由は、以下の方法で「アクセスの難しさ」を解消したからです。

  • 金閣寺について多言語で紹介
  • 京都観光ループバス「K’LOOP(ケーループ)」を用意

そしてお寺など観光スポットは、以下のインバウンド対策に取り組むことが欠かせません。

  1. 多言語で情報を掲載する
  2. 周遊パスやクーポンの発行
  3. 「宿坊」などコト消費の用意

インバウンド客の満足度がアップし、さらなる観光客の増加や消費につながります。

そしてトリップアドバイザーのランキングには、奈良県にある東大寺もランクインしています。東大寺のインバウンド対策については、「「東大寺」がインバウンド観光地ランキング5位にランクイン!その人気の理由とは?」で解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

 

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