インバウンドに人気の奈良公園。インバウンド獲得に向けて官民一体となった取り組みがスタート

「奈良公園って何でインバウンドに人気なんだろう…」

と思っている方。

奈良公園は、奈良にある歴史公園です。敷地内には世界遺産にも登録されている「東大寺」や「興福寺」、「春日大社」などの神社仏閣があり、四季折々の豊かな自然とうまく融合しています。

奈良公園が実施しているインバウンド対策や抱えている課題を押さえておくことで、インバウンド集客の参考にすることが可能です。

とはいえ、具体的にどのような点を参考にすべきかはわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、

  • 奈良公園とは、「奈良のシカ」や東大寺などの世界文化遺産が人気の歴史公園
  • 奈良公園のインバウンド対策
  • 奈良県が抱える課題は「消費と宿泊」

の順にお伝えします。

インバウンドの集客はハードルが高そうに感じるかもしれませんが、押さえるポイントはそれほど多くありません。

まずはこの記事で、奈良公園のインバウンド対策や課題についてざっくりと知りましょう!

奈良公園とは、「奈良のシカ」や東大寺などの世界文化遺産が人気の歴史公園

奈良公園とは、「奈良のシカ」や東大寺などの世界文化遺産が人気の歴史公園です。

奈良公園の広さは約660ヘクタールで、東京ドームに換算すると141個分の広さになります。敷地内のいたるところに生息する「奈良のシカ」は天然記念物にも指定されており、奈良公園の名物です。観光客は餌付けするなどして野生のシカとのふれあいを楽しむことができます。

奈良公園の見どころは、世界遺産にも登録されている

  • 東大寺
  • 興福寺
  • 春日大社

などの寺社仏閣に加えて、

  • 国立博物館
  • 正倉院

などの施設も人気です。

また、奈良公園は紅葉の名所でもあり、秋には紅葉狩りに訪れる観光客でにぎわいます。

外国人に人気の日本の観光スポットランキングで「奈良公園」は第11位

奈良公園は、旅行に関する口コミ・比較サイト「トリップアドバイザー」の「外国人に人気の日本の観光スポットランキング2017」で第11位にランクインしました。

【外国人に人気の日本の観光スポットランキング2017 トップ15】

  1. 伏見稲荷大社(京都府)
  2. アキバフクロウ(東京都)
  3. 広島平和記念資料館(広島県)
  4. 厳島神社(広島県)
  5. 東大寺(奈良県)
  6. 清水寺(京都府)
  7. 新宿御苑(東京都)
  8. 金閣寺(京都府)
  9. 箱根彫刻の森美術館(神奈川県)
  10. 高野山 奥の院(和歌山県)
  11. 奈良公園(奈良県)
  12. 禅林寺 永観堂(京都府)
  13. 姫路城(兵庫県)
  14. 兼六園(石川県)
  15. サムライ剣舞シアター(京都府)

奈良県においては、奈良公園の他に東大寺が第5位にランクインしています。

出典:トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017」

奈良公園のインバウンド対策

奈良公園が実施しているインバウンド対策は、

  1. ホームページの多言語対応
  2. 「奈良の鹿」との接し方をガイドする動画配信
  3. 「奈良公園・多言語通訳センター」の開設

の3つです。以下で詳しく説明します。

1. ホームページの多言語対応

奈良公園は公式のホームページを運営しており、日本語以外に

  • 英語
  • 韓国語
  • 中国語(繫体字)
  • 中国語(簡体字)

の4言語に対応しています。

ホームページでは、

  • 奈良公園の概要
  • 見どころ
  • 食事、宿泊、体験スポットの紹介
  • イベント
  • アクセス

などを知ることが可能です。

多言語に対応することで、インバウンドが直接知りたい情報を得ることができ、観光の満足度アップにつながっています。

2. 「奈良のシカ」との接し方をガイドする動画配信

奈良公園は、観光客の増加とともに増えてきた「観光客とシカのトラブル」に対応するため、「The deer in Nara(奈良のシカ)」という英語の解説動画を制作しました。

動画の内容は、インバウンド客に奈良公園にいる鹿とうまくふれあう方法について解説するものです。

この動画は社会問題の解決に資する活動として多くのメディアに取り上げられたほか、NYの「Communicator Awards 2016」においてオンライン動画3部門で銀賞を受賞しました。動画の配信により、

  • 奈良を訪れる外国人が前年と比べて61%増加
  • 奈良公園における外国人事故率が8%減少

などの効果が出ています。

3. 「奈良公園・多言語通訳センター」の開設

奈良公園は、外国人観光客への「おもてなし」向上の一環として、「奈良公園・多言語通訳センター」を開設しました。

このサービスは電話を使用した通訳サービスで、

  • インバウンド客への観光案内
  • 迷子、体調不良などのトラブル対応

などの、言葉を必要とする場面で活用されています。

対応言語は、

  • 英語
  • 中国語
  • 韓国語
  • フランス語

の4ヶ国語で、サービスに登録した飲食や物販、宿泊施設、観光案内所などの窓口で利用が可能です。

出典:奈良公園室「奈良公園・多言語通訳センターを開設」

次は、奈良県が抱える課題についてお伝えしますね。

奈良県が抱える課題は「消費と宿泊」

奈良の観光の中心地である奈良公園。奈良県を訪れる外国人観光客数は右肩上がりで伸びており、2017年には200万人を突破しています。

【奈良県の外国人観光客数推移】

奈良県の外国人観光客数
2017年 2,090,000人
2016年 1,654,000人
2015年 1,033,000人
2014年 664,000人
2013年 456,000人

出典:JNTO「訪日外客数の動向」

奈良県を取り巻く観光ビジネスは一見順調に見えますが、観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査」によると奈良県における「旅行消費単価」は4,527円で全国最下位。

近畿の他府県の旅行消費単価は、

  1. 大阪府:3万6,720円
  2. 京都府:1万6,303円
  3. 兵庫県:1万1,311円

で、いかにインバウンド客が奈良県でお金を使っていないかがわかります。

観光消費額を増やすには宿泊客数を増やすことがカギと言われていますが、奈良県における平均宿泊数は「0.8泊」と、こちらも全国ワーストです。

この課題に対して奈良県では官民一体となって、インバウンド客取り込みに向けたアクションを推進。2020年の東京オリンピックに向けてインバウンド客の受入整備を進め、ホテルなどの宿泊施設を増やすことが決定しています。

市は観光センターを約30年ぶりにリニューアルし、

  • 文化体験スペース
  • カフェ

を新設。インバウンド客の滞在時間の延長を狙います。

また、観光スポットでQRコードを読み込めば、11ヶ国語でそれぞれの歴史や情報を紹介する取り組みも開始。奈良公園など、市内の計500ヶ所以上が対象です。

一方宿泊施設は、

  • マリオット・インターナショナルの高級ホテル「JWマリオットホテル奈良」
  • 旧奈良少年刑務所をリノベーションした「監獄ホテル」

などが、2020年をめどに開業準備をスタート。いずれのホテルも、新たなインバウンド客の呼び込みにつながることが期待されています。

インバウンドの観光消費を高めるカギは「宿泊」

ここまで、インバウンドに人気の奈良公園についてお伝えしました。

おさらいしますと、奈良公園とは「奈良のシカ」や東大寺などの世界文化遺産が人気の歴史公園です。

奈良公園が実施しているインバウンド対策は、

  1. ホームページの多言語対応
  2. 「奈良の鹿」との接し方をガイドする動画配信
  3. 「奈良公園・多言語通訳センター」の開設

の3つ。

「外国人に人気の日本の観光スポットランキング2017」で第11位にランクインし、奈良県を代表する観光スポットといえます。

奈良県全体の観光客数は、右肩上がりで増えており2017年には200万人を突破しました。一方でインバウンド客の「旅行消費単価」は低迷しており、最も大きな課題です。

現在、インバウンド客の滞在時間を延ばし、宿泊につなげようと官民一体となった取り組みが推進されています。

観光スポットとしてのポテンシャルが高い奈良であれば、インバウンド客の受入体制が整うことで飛躍的に売り上げを伸ばすことも可能なはずです。

奈良県におけるその他のインバウンド対策については、「奈良県でAI観光案内サービスの実証実験が開始。NTTが画像認識や対話できる人工知能を提供」をご一読ください。

 

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