松本城がインバウンドから人気の観光地ランキングで第19位にランクイン。その理由とは?

「松本城ってどうしてインバウンド集客に成功してるんだろう…」

と感じている方。

松本城は、「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017」で第19位にランクインしています。

またフランスで発行している、観光ガイドブックの日本編「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」への掲載経験もあります。

これらの影響もあってか、松本城を観光する外国人の数は、2015年に9万3,874人を突破しました。

出典:信毎ニュース「松本城、高まる外国人人気 名前浸透 入場者右肩上がり」

とはいえ、松本城が人気の理由は、日本人から見るとなかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 松本城とは
  • 松本城が外国人から人気を集める理由
  • お城など歴史的建造物に必要なインバウンド対策

を紹介します。

「いきなりインバウンド対策って難しそう…」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけなら簡単です。

まずは松本城について、大まかに紹介します!

松本城とは、長野県にある日本最古のお城であり国宝

松本城とは、現存する五重六階の天守の中で日本最古であり、国宝でもあるお城です。長野県の松本市にあります。

北アルプスなど、長野県の自然を背景に黒い城がそびえ立っていることから、「鳥城」と呼ぶ人も少なくありません。また松本城を中心に城下町が作られており、城を鑑賞したあとに周辺の観光も可能です。

松本城へのアクセスや入場料

松本城の詳細は以下の通りです。

  • 営業時間:8:30〜17:00。ゴールデンウィークとお盆は8:00〜18:00に変わる。
  • 入場料:大人610円、小・中学生300円
  • アクセス:JR篠ノ井線「松本駅」から歩いて約15分。もしくは松本周遊バスで「松本城・市役所前」で下車してすぐ。

天守内の観光は、45〜60分ほどあれば十分です。

松本城を見た訪日外国人の感想やSNSでの反応

トリップアドバイザーにおける松本城の専用ページでは、2018年10月時点で、4.5の評価と3,059件の口コミが集まっています。

感想は例えば、以下のようなものです。

【オーストラリア人】

原文:We visited the castle which is one of the four original castles in Japan. It is vey beautiful and impressive and you can go up to the top floor. Socks only inside and the stairs are very steep. A “must see” in Matsumoto.
日本語訳:私たちは日本4つあるオリジナルの城の1つである、この松本城を訪問しました。とても美しく感動的であり、ここは最上階まで行くこともできます。室内は土足禁止ですが、階段が少し急だったかな。けれど、松本の中でも必ず見るべき場所です。

【中国人】

原文:What makes it different from so many others is that you can go inside and experience how it was like ~400 years ago. in the other famous castles, you are usually not allowed inside and can only watch from the outside. Also there is staff dressed like 400 years ago in order to take photo with you.
日本語訳:他の城との違いは、ここは城の中に入り、400年前の世界を体験できること。他の有名なお城では、中に入ることは許されず、外から眺めることしかできません。またここでは400年前の服装をしたスタッフがいて、一緒に写真を撮ってくれます。

またInstagramなど、SNSでも松本城は人気があり、「# matsumotocastle」のタグで約2万5,000件もの投稿がされています。写真では、松本城とその背景の自然をセットで撮影している人が多いです。

また時期や時間帯によっては、桜や夕日、虹などと一緒に撮影する人も少なくありません。

松本市や松本城を訪問する外国人の観光客数

松本城の人気もあってか、松本市は外国人の観光客が増えています。

  • 2014年:約1,341万3,000人
  • 2015年:約1,973万7,000人
  • 2016年:約2,404万人

出典:松本市「松本市観光ビジョン」

この背景には松本城の人気があり、入場者の数は2015年に9万3,874人を記録するほどです。

出典:信毎ニュース「松本城、高まる外国人人気 名前浸透 入場者右肩上がり」

松本城の人気が、松本市や長野県の外国人観光客の増加につながっています。

そこで続いては松本城が外国人から人気を集める理由を、詳しく紹介します。

松本城が外国人から人気を集める3つの理由

松本城が外国人から人気を集める理由は、以下の3つです。

  1. 公式サイトの多言語対応
  2. シニア通訳者による多言語での解説
  3. VRアプリの活用

1つずつ詳しく解説しますね。

1.公式サイトの多言語対応

松本城の公式サイトは、以下の言語に対応しています。

  • 日本語
  • 英語
  • 中国語(簡体字・繁体字)
  • 韓国語

これらの言語を用意することで、インバウンド客は松本城までのアクセス方法やオープン時間、入場料などを自国の言語で知ることが可能です。

スムーズに情報収集できることが、観光へのハードルを下げています。

2.シニア通訳者が松本城を多言語で解説

松本城では、「シニア通訳者」を積極的に採用しています。

通訳者は、ALSA(アルプス善意通訳協会)による派遣です。通訳をするシニアは、企業で海外に関わる仕事経験のある定年退職者。英語だけでなく、中国語やフランス語、スペイン語などいくつもの言語を話す人も少なくありません。

インバウンド客は、歴史などを多言語で聞くことで、より理解が深まります。

また周辺の店舗にも、通訳者が協力して商品説明のポップを作るなど、幅広くインバウンド対応に貢献しています。

3.松本城VRアプリ「ストリートミュージアム」の活用

松本城では、松本城VRアプリ「ストリートミュージアム」を活用しています。

本丸と二の丸エリアにあわせて9カ所、三の丸エリアには20カ所のVRスポットを用意。近づくと、VRによる映像と解説を聞くことができます。

外国人は日本の歴史や過去の様子を、なかなかイメージできません。しかしVRで再現することで、インバウンド客は当時の様子を簡単に知ることができます。

アプリは以下からダウンロード可能です。

ここまで、松本城が外国人から人気を集める理由を解説しました。

松本城がある長野県は、地方の中でも積極的にインバウンド対策に取り組んでいるエリアです。詳しい内容は「インバウンドの地方誘致に成功した3つの事例に学ぶ「コンテンツの掛け合わせ」という戦略」をご一読ください。

これらの松本城の取り組みは、他の観光スポットでも真似ることができます。

続いては具体的なインバウンド対策を紹介しますね。

お城など歴史的建造物に必要なインバウンド対策

お城などの観光スポットには、以下のインバウンド対策が欠かせません。

  1. 多言語対応や表記、通訳ガイドの用意
  2. VRやARなど最新技術の活用
  3. SNSを通した写真や動画でのアピール

1つずつ解説しますね。

1.多言語対応や表記、通訳ガイドの用意

多言語での表記や対応は、重要なインバウンド対策の1つです。

アクセスや営業時間を知るだけでなく、現地で歴史を知る際にも「英語や自国の言語で書いてほしい」と感じるインバウンド客は、少なくありません。

そのため公式サイトは、英語や観光客の多い国の言語でも表記しましょう。

「ガイドが集まらない…」というときは、“travee(トラビー)”などの活用でガイド不足は解消できます。

traveeについて詳しくは、「travee(トラビー)は、日本人ガイドとインバウンド客をつなぐサービス。ガイドの増加が、地方訪問のきっかけに」で紹介しています。

2.VRやARなど最新技術の活用

お城など歴史的な建造物は、日本やアジア圏独自のものです。そのため欧米のインバウンド客は、昔の姿や歴史がなかなかイメージできません。

そこで、VRやARなど最新技術を通して昔の様子を再現することで、インバウンド客にもイメージしてもらいやすくなります。理解度がアップすることで、満足度が高まることにもつながります。

ARについて詳しくは「ARでインバウンド対策。訪日外国人のストレスを解消し、観光客やリピーターを増やす方法とは」で解説しています。

3.SNSを通した写真や動画でのアピール

写真や動画は言語を必要としないため、外国人に観光スポットの魅力を伝えやすいです。

実際に松本城がある長野県では、白馬村の「スノーモンキー」が撮影スポットとして人気を集めています。

詳しい事例は「オプショナルツアーとは?着物体験やスキーなどコト消費をアピールすれば、地方を訪れるきっかけとなる」の後半部分で解説しています。

このように、インバウンド客との言語や文化の違いを取りのぞく工夫をすることが、さらなる集客につながります。

松本城のようなインバウンド対策でさらなる集客を

今回は、松本城が外国人から人気を集める理由を3つ紹介しました。

  • 公式サイトの多言語対応
  • シニア通訳者による多言語での解説
  • VRアプリの活用

これにより、松本城を観光する外国人は2015年に、9万3,874人を突破しています。

またこれらの対策は、他の観光スポットも真似ることができます。以下のインバウンド対策で、さらなる集客につなげましょう。

  • 多言語対応や表記、通訳ガイドの用意
  • VRやARなど最新技術の活用
  • SNSを通した写真や動画でのアピール

またランキングには、日本独自のスポットとして「高野山 奥の院」もランクインしています。詳しい人気の理由は、「「高野山 奥の院」がインバウンド観光地ランキング10位にランクイン。人気の理由とは?」で解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

 

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