インバウンド客のクリスマス。ニーズや事例など、地方の集客につなげるコツを解説

「クリスマスにも外国人のお客さまは増えるのかな…」

と感じているインバウンド担当の方。

クリスマスは、主に以下3つの国・地域からの観光客が増えます。

  • 香港
  • カナダ
  • オーストラリア

彼らは長期滞在の傾向が強く、消費額も15万円以上と高額です。さらには「日本食を食べる」「自然の楽しむ」など、コト消費への興味が強い人も少なくありません。

そのため、地方自治体が彼らのニーズを満たすことで、クリスマス時期の集客や地域の活性化につながります。

とはいえ、具体的にどうすれば良いかは、なかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、

  • 日本と海外で異なるクリスマスの楽しみ方
  • クリスマスに増えるインバウンド客の国籍と消費額
  • クリスマスの時期にインバウンド客が求めるものと対策事例

を紹介します。

「クリスマスに地方への集客って、イメージがつかない…」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけならハードルは高くありません。

まずは海外と日本のクリスマスの過ごし方から、ざっくりと紹介します!

クリスマスの楽しみ方:インバウンド客と日本の差

海外と日本には、クリスマスの過ごし方に差があります。

【当日の過ごし方:食事】
海外:家族や親戚と、パーティーを開いて過ごす。また小売店などは、休みになることが多い。
日本:恋人と過ごす。当日も小売店や飲食店はオープンし、お客さまでにぎわう。

【当日の過ごし方:プレゼント】
海外:子供1人に対して何個も送る。
日本:子供1人に対して1個ずつ送る。

【クリスマスが終わったあと】
海外:ツリーやイルミネーションは、1月になっても飾り続けることが多い。
日本:ツリーやイルミネーションはすぐに片付け、お正月の準備に入る。

日本では近年、小売店などが“商業的なイベント”として広めたことで、クリスマスを楽しむ人が増えています。

それに対して、海外はクリスマスを“昔から続く伝統的な日”と感じている人が多く、日本よりも「宗教的な日」という意味が強いです。

日本のクリスマスを楽しむインバウンド客や日本在住の外国人も

このように過ごし方に差はありますが、日本のクリスマスに対して肯定的な外国人も少なくありません。

例えば「JAPANTODAY」のアンケート“日本でのクリスマスは楽しめましたか?”に、以下の書き込みがあります。

原文:enjoy spending Christmas with my family and my family lives in Japan, so “yes.”
日本語訳:クリスマスは母国や日本に住む家族と過ごしたから楽しかった、だから「楽しんだ?」と聞かれたときの答えは『はい』かな。」

クリスマスとお正月など、さまざまな文化を一緒に楽しむ姿に対して、肯定的な声が集まっています。

出典:JAPANTODAY「Do you enjoy spending Christmas in Japan?」
https://japantoday.com/category/poll/do-you-enjoy-spending-christmas-in-japan

そしてこの時期に旅行するインバウンド客は多いのかについても気になりますよね。

続いては、クリスマスの時期に多い訪日客と消費額を解説します。

【インバウンドカレンダー】クリスマスに訪日旅行をする外国人の国籍と消費額

クリスマス時期の訪日客は、以下の通りです。

  • 2015年:約177万3,100人
  • 2016年:約205万600人
  • 2017年:約252万1,200人

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日客数(総数)」
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_tourists.pdf

さらに12月は、特定の国からのインバウンド客が増える傾向があります。

以下では、クリスマスに特に多い訪日客を見ていきます。

クリスマスに増えるインバウンド客の国籍と消費額

クリスマスに増える訪日客は、

  1. 香港
  2. カナダ
  3. オーストラリア

の3つ。1つずつ旅行の傾向を解説します。

消費額のデータは、すべて以下を参考にしています。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 平成 28 年 年次報告書」
http://www.mlit.go.jp/common/001179486.pdf

香港

香港はイギリスの統治下にあったため、クリスマスなど欧米の祝日を楽しむ人が少なくありません。年によっては、クリスマスイブから4連休になり、旅行する人も多いです。

香港人の日本での滞在期間は、平均4~6日、もしくは7~13日と、長期の傾向が強いです。

旅行中に求めるものは、

  • 日本食を食べる
  • ショッピング
  • 繁華街の街歩き

などです。

そして香港人の旅行中の消費額は、約16万。買い物に最もお金をかけており、その金額は1人あたり約6万2,000円にものぼります。特に化粧品や医薬品を買っています。

一方で香港人は、日本食など「コト消費」へのニーズがアジアの他の国と比べると高いことも特徴です。

出典:inbound insight「滞在日数が長いリピーターが消耗品を購入!データから分かる訪日香港人の特徴」
https://inbound.nightley.jp/archives/2589/

カナダ

クリスマスは、カナダ人インバウンド客が増える時期でもあります。

というのも、カナダではクリスマスを含む2週間が長期休暇です。そのため、海外旅行をする人が少なくありません。

カナダ人の滞在期間は、平均7〜13日。そして旅行中には、

  • 日本食を食べる
  • ショッピング
  • 繁華街の街歩き

などを求めます。

旅行中の消費額は、約15万4,000円。中でも宿泊料金に最もお金をかける傾向が強く、平均5万5,000円と高額です。

出典:inbound insight「若い男性から人気!データから分かる訪日カナダ人の特徴」
https://inbound.nightley.jp/archives/3583/

オーストラリア

オーストラリアがある南半球は、12〜2月が夏です。そのためクリスマスは夏休みであり、旅行しやすい時期です。

オーストラリア人インバウンド客の滞在日数は、平均13泊と長期です。

そして日本では、

  • 日本食を食べる
  • ショッピング
  • 繁華街の街歩き

などを楽しんでいます。

またスキーやスノーボードなど、ウィンタースポーツを楽しむ人も少なくありません。

旅行中の消費額は約24万6,000円と、インバウンド客の中でも高額に。さらに宿泊料金にお金をかける人が多く、1人あたり約9万9,000円です。

出典:inbound insight「「日本ならでは」を重視!データから分かる訪日オーストラリア人の特徴」
https://inbound.nightley.jp/archives/2821/

クリスマスに増えるインバウンド客の特徴

このように、クリスマスには以下のインバウンド客が増えます。

  • 欧米豪や欧米の文化になじみのあるエリア
  • 宿泊にお金をかける富裕層
  • 7日以上のロングステイ

クリスマスに彼らのニーズを満たすおもてなしをすることで、さらなる集客に。

そして彼らが求める「コト消費」は、地方エリアの集客と相性が良いです。また欧米豪は、特に長期滞在の傾向が強いため、ホテルや食事など地域の消費額アップにつながります。

コト消費と地方の集客について、詳しくは「コト消費がインバウンド産業に与える影響とは?地方はモノ消費と絡めて集客につなげよう」をご一読ください。

次でコト消費の中身について、詳しく解説しますね。

クリスマス時期にインバウンド客が求めるものと対策事例

ここからはクリスマス時期にインバウンド客が求める「コト消費」として、

  1. 日本食
  2. 自然の鑑賞
  3. ウィンタースポーツ

の3つを紹介します。

1.日本食の提供

多くの訪日客が「日本食を食べること」を楽しみにしているため、ホテルや飲食店では日本食を提供することが欠かせません。特に地方は郷土料理など、その土地ならではの料理をアピールしやすいです。

その場合、宿泊施設は「泊食分離(はくしょくぶんり)」が旅館の稼働率アップなどに効果的です。

詳しくは「泊食分離(はくしょくぶんり)で旅館の稼働率をアップ。飲食店の活性化にもつなげた星野リゾートの事例を紹介します」をご一読ください。

2.雪や山岳景観など自然の鑑賞

コト消費には、「雪や山岳景観の観光」もあります。そのため雪や自然の多さをアピールし、集客につなげることも可能です。

冬ならではのオプショナルツアーを実施した地方自治体に、長野県の白馬村があります。

詳しい事例は「オプショナルツアーとは?着物体験やスキーなどコト消費をアピールすれば、地方を訪れるきっかけとなる」の後半で紹介しています。

3.スキーやスノーボードなどのスポーツ

オーストラリアは特に、スキーやスノーボードを楽しみに来日する人が多いとお伝えしました。そのためウィンタースポーツのアピールも、効果的なインバウンド対策の1つです。

スキーやスノーボードによるインバウンド対策は、北海道のニセコが成功しています。

詳しい集客の方法は「【インバウンド対策】ニセコにオーストラリア人を集めた方法とは?」をご一読ください。

クリスマスに増えるインバウンド客のニーズを把握して、さらなる集客を

今回はクリスマスの過ごし方と、12月のインバウンド対策についてお伝えしました。

クリスマスに増えるインバウンド客には、以下の特徴があります。

  • 欧米豪
  • 宿泊にお金をかける富裕層
  • 7日以上のロングステイ

そして日本食を食べるなど、「コト消費」を求める人も少なくありません。

そのため彼らのニーズである、

  • 日本食の提供
  • 雪や山岳など自然の鑑賞
  • スキーなどのウィンタースポーツ

を満たすことで、地方はさらなる集客や活性化につなげることができます。

同じ季節のイベントとして、ハロウィンも注目されています。ハロウィンへのインバウンド客の反応について、詳しくは「インバウンド客のハロウィンへの反応。集客のカギはコト消費のアピールやイベント開催」で解説しています。

 

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