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「AIや接客ロボットって話には聞くけど、インバウンド集客に役立つのかな…」
と思っている方。
近年、AI・接客ロボットはインバウンド市場において高い注目を集めており、導入を進める企業が増えています。他言語に対応したロボットを活用することでユーザーの利便性をアップさせ、より多くのインバウンド集客を図ることが可能です。
とはいえ、具体的なAI・接客ロボットの活用方法はわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
- インバウンドをおもてなしするAI・接客ロボットの需要がアップ
- AI・接客ロボットを導入するメリットとデメリット
- 人気のAI・接客ロボット3選と導入コストについて解説
の順にお伝えします。
AI・接客ロボットの導入はハードルが高く感じますが、押さえるべきポイントはそれほど多くありません。
まずはこの記事で、AI・接客ロボットについてざっくりと知りましょう!
AI・接客ロボットとは、AI技術を活用し接客に特化したロボット
AI・接客ロボットとは、AI技術を活用し接客するロボットです。
AIとは「Artificial Intelligence」の略で、人工知能を指します。人工知能を活用することで、人間に近い判断ができるロボットを作ることが可能です。
日本で有名なAIロボットの1つが、ソフトバンクの「Pepper」です。人間に近いフォルムが採用されたPepperは見た目が親しみやすく、多くの法人で案内や接客を目的に導入されています。
Pepperは案内や接客だけでなく、
- 一般家庭向けのコミュニケーション
- 介護施設でのサポート
- データ分析
など、幅広く活用できる点が魅力です。
AI・接客ロボットは、さまざまな接客シーンに対応できる機能を備えているため、インバウンドのおもてなしへの活用が増えています。
次は、AI・接客ロボットを導入するメリットとデメリットについて解説しますね。
AI・接客ロボットを導入するメリットとデメリットについて解説
AI・接客ロボットを導入するメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 24時間の対応ができる
- 多言語に対応できる
- 集客効果が期待できる
【デメリット】
- 導入コストがかかる
- ロボットの接客を嫌がる人がいる
1つずつ解説しますね。
メリット1. 24時間の対応ができる
1つ目のメリットが、24時間の対応ができることです。
AI・接客ロボットは時間に制限されず、休みなく稼働させることができます。人間には負荷が大きい深夜の時間帯の対応も難なくこなせることから、
- 24時間営業のお店での接客
- AIチャットボットを使った自動応対
など、ユーザーの利便性を上げることが可能です。
メリット2. 多言語に対応できる
2つ目のメリットが、多言語に対応できることです。
近年インバウンド客の増加により、多言語への対応ニーズが高まっています。多言語に対応したAI・接客ロボットであれば、外国人のお客さまに対しても正確かつスピーディに対応できます。
従業員に外国語をマスターさせるよりも、短時間で多言語対応の問題を解決することが可能です。
メリット3. 集客効果が期待できる
3つ目のメリットが、集客効果が期待できることです。
現状、日本においてAIや接客ロボットを活用しているお店は、まだそれほど多くありません。そのため、AIやロボットを導入することで注目を集めることができ、集客効果が期待できます。
引き続き、デメリットについて解説しますね。
デメリット1. 導入コストがかかる
1つ目のデメリットが、導入コストがかかることです。
導入するロボットの種類にもよりますが、導入には
- 本体費用
- 運用費用
の2つのコストが発生します。
おおむねトータルで数十万円からで、中には100万円以上かかるものもあります。
デメリット2. ロボットの接客を嫌がる人がいる
2つ目のデメリットが、ロボットの接客を嫌がる人がいることです。
リサーチ会社のクロスマーケティングが2016年に実施した調査によると、「コミュニケーションロボットによる接客を受けたいかどうか」についての回答は以下の通りでした。
【コミュニケーションロボットによる接客の利用意向】
- 利用したい:6.5%
- やや利用したい:18.2%
- どちらともいえない:32.1%
- あまり利用したいと思わない:23.8%
- 全く利用したいと思わない:19.5%
またロボットによる接客を受けたくないと思っている人の理由は以下の通りです。
【ロボットによる接客を受けたくない理由】
- 人間の接客の方が良い、勝っている:27.4%
- 人間より時間や手間がかかりそう:26.9%
- ロボットの接客自体が嫌だ:25.4%
出典:クロスマーケティング「コミュニケーションロボットによる接客に関する調査」
https://www.cross-m.co.jp/report/it/rb20160531/
次は、人気のAI・接客ロボット3選と導入コストについてお伝えしますね。
人気のAI・接客ロボット3選と導入コストについて解説
ここでは、人気のAI・接客ロボット3選と導入コストについて解説します。
- AIさくらさん
- CORON(コロン)
- unibo(ユニボ)
1つずつ解説しますね。
1. AIさくらさん
1つ目に紹介するのが、「AIさくらさん」です。
AIさくらさんは、AIアニメキャラクターを使用してさまざまな業務に対応します。対応できる業務は、
- コールセンター業務の肩代わり
- 店内の顧客行動追跡
- 決済機能連携
- ビッグデータ解析
- 各種センシング機能による業務の自動化
と幅広く、企業へのAI導入実績は業界No.1です。
さまざまな機能の中でも、最も得意としているのが「言語処理」。
AIさくらさんは、日本で開発されたため日本語に強く、精度の高い言語処理が可能です。日本語以外にも、
- 英語
- 中国語
- 韓国語
の音声やテキストでコミュニケーションできることから、インバウンド向けのAI・接客ロボットといて注目を集めています。
【導入コスト】
- 初期費用:90万円
- 運用費用:月額38万円~94万円(4プランから選択)
2. CORON(コロン)
2つ目に紹介するのが、「CORON(コロン)」です。
CORONはAIを搭載した人型の業務サポートロボットで、2017年にシリコンバレーで開かれたフォーラムで「Innovation Award」を受賞しています。
CORONは
- 言語コミュニケーション
- 動画・音声案内
- タッチパネル
- ネット・データ連携
などの機能を持ち、店頭での接客サービス向上が可能です。
さらに
- 英語・中国語へ対応
- モバイル決済「WeChatPay」対応
など、インバウンド向けの機能も充実しています。
【導入コスト】
- 初期費用:本体+端末価格12万円、設定費用15万円
- 運用費用:月額1万2,000円
※CORONはIT導入支援事業の登録製品なので、中小企業に限り「税抜き価格の1/2」補助を受けることが可能です。
3. unibo(ユニボ)
3つ目に紹介するのが、「unibo(ユニボ)」です。
uniboは、特に受付業務に強いAI・接客ロボットで、
- 説明・案内
- 顔認証
- 勤務表入力サポート
- パワーポイントと連携させたプレゼン
などの機能があります。
- 英語、中国語
にも対応できるため、インバウンド対策としても活用が可能です。
uniboは旅行代理店HISが運営する「変なホテル」で導入されており、ホテル内で受付を担当。
- 施設の説明
- 飲食店をお客さまの好みに合わせて選択
- 周辺の情報を検索してその情報をQRコードにしてお客さまへ案内
など、お客さまの要望に合わせたサービスを提供しています。
【導入コスト】
- 初期費用:本体価格21万3,840円
- 運用費用:月額2万1,600円
インバウンド市場において、AI・接客ロボットの需要はますます高まる
ここまで、AI・接客ロボットについてお伝えしました。
おさらいしますと、AI・接客ロボットとは、AI技術を活用し接客に特化したロボットです。
AI・接客ロボットは、さまざまな接客シーンに対応できる機能を備えているため、インバウンド対策としての活用が増えています。
AI・接客ロボットを導入するメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 24時間の対応ができる
- 多言語に対応できる
- 集客効果が期待できる
【デメリット】
- 導入コストがかかる
- ロボットの接客を嫌がる人がいる
AI・接客ロボットは、自社サービスに合ったロボットを選ぶことでうまく活用でき、特にインバウンド業界においては「他言語対応」で強みを発揮しています。
AI・接客ロボットのメリットとデメリットを押さえ、自社での活用目的やお客さまのニーズをはっきりとさせたうえで導入を検討しましょう。
その他のAIロボットの活用事例については、「ロボットが旅をガイドする「京の『ロボ旅』タクシー」がスタート。ロボットを活用したインバウンド対策について解説」をご一読ください。
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