インバウンド需要の変化に観光バスはどう立ち向かうのか

「インバウンド需要が高まっているらしいけど、観光バス業界はどうなっているんだろう…」

と思っている方に向けて記事を書きました。

外国人観光客がどんどん増え続けている日本。当然ながら、インバウンド客の需要も増えており、その需要をうまくキャッチできれば売上アップにもつながります。

とはいえ、各業界がどのように対策しているのかはわかりにくいですよね。

そこで、この記事では

  • 観光バス業界におけるインバウンド対策の課題3つ
  • インバウンド需要に起こっている変化3つ

の順に観光バス業界でのインバウンド対策について解説します。

ちょっとした変化に気づくだけで、インバウンド対策はまだまだ改善できるジャンルです。

まずはこの記事で観光バス業界のインバウンド対策について押さえましょう!

観光バス業界におけるインバウンド対策の課題3つ

まずは、いまの観光バス業界におけるインバウンド対策の課題を、

  1. そもそもインバウンド客に向けた観光バスが不足している
  2. 運転手も不足している
  3. 運転手の過労による事故リスク

の順でお伝えします。

1. そもそもインバウンド客に向けた観光バスが不足している

そもそもの話ですが、増え続けるインバウンド客に向けて提供されている観光バスの数は少ないです。

日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年の訪日外国人は2000万人を超えています。

また、2017年についても10月まででインバウンド客は前年比18.3%の伸びを見せており、日本を訪れる外国人観光客はさらに増えるに違いありません。

しかしながら、後述しますが観光バス業界は人手が不足しており、観光バスの運行数がインバウンド客の数に対して少ないのが現状です。

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では、なぜ需要があるにも関わらず、運転手が不足して観光バスを供給できないのでしょうか?以下でご説明します。

2. 運転手も不足している

観光バス業界は運転手が不足している状態がここ何年も続いています。

その原因は、

  1. 大型2種の免許を取る人の数が減っていること
  2. バス業界の給与水準が低いこと

の2点です。

観光バスは、大型2種(バスのように大きな自動車を、お客さまを乗せた状態で運転できる免許)がないと、運転することができません。ゆえに、大型2種の免許を取る人が減っているということは、そのまま観光バスを運転できる人が減っていることを意味します。

これで団塊の世代が定年を迎えると、観光バス業界における運転手はさらに減少するはずです。

そして、バス業界は給与が低いことが多く、大型2種の免許を取ってバス業界に入りたいと考えている若手の運転手は減っていると考えられます。

3. 運転手の過労による事故リスク

インバウンド需要が増えているにも関わらず、運転手の数が減るのが現状ということはここまでにお伝えした通りです。

すると、バス会社がインバウンド需要に対応するためには、いまいる運転手にもっと動いてもらう必要が出てきます。

バスの運転手に負担がかかってくるとどうなるか。当然ですが、疲れている状態で運転すれば事故のリスクは上昇しますよね。

以前には高速バス業界で過労が原因と思われる事故が問題になりましたが、次はインバウンド向けの観光バスかもしれません。

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ここまで、観光バス業界のインバウンド対策における課題として、

  1. そもそもインバウンド客に向けた観光バスが不足している
  2. 運転手も不足している
  3. 運転手の過労による事故リスク

の3つをご紹介しました。

続いては、インバウンド需要に起きている変化を見ていきます。

インバウンド需要の変化3つ

現在のインバウンド需要には、今までと違った変化が起きています。

それが、

  1. ツアー客が減り、個人での旅行が増えた
  2. 「定番の観光地」から、よりディープな日本のスポットへ
  3. モノよりもコト(体験)を重視するようになった

の3つです。以下で順番に見ていきましょう!

1. ツアー客が減り、個人での旅行が増えた

「爆買い」のようなキーワードが流行していたころは、日本に訪れる外国人観光客はツアーで旅行することがほとんどでした。

しかしながら、現在ではツアー客よりも個人での旅行客が増えています。

団体旅行やパッケージのツアーを使わない、いわゆるFIT(”Foreign Independent Tour”の略)と呼ばれる人たち。彼らが増えているのは「自分の目的にあった旅行がしたい!」と考えているようになったためです。

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国際化が進み、LCCなどリーズナブルな移動手段も増えて、以前と比べると日本への観光ツアーは増えました。

しかしながら、東京や大阪、京都などのいわゆる定番スポットをまわるツアーが未だに多く、それらの観光地はすでに行ったことがある外国人観光客であれば、主要なスポットを巡るツアーを選ばなくなってきたのでしょう。

2. 「定番の観光地」から、よりディープな日本のスポットへ

すでに日本への旅行を経験したインバウンド客にとって、定番の観光地はもはや行くべきスポットではなくなってきています。

そのため、

  • 飛騨高山
  • 白川郷
  • 由布院
  • ニセコ
  • 白馬

のようなちょっと定番からは外れた観光地にもインバウンド客が押し寄せている状況です。

Web上の情報が充実しているため、東京や空港から各地へ行く「発地型ツアー」は増えつつあります。しかしながら、現地での観光業者がインバウンド客向けに「着地型ツアー」を用意することはまだまだ多いと言えません。

今後、インバウンド客は日本の定番スポット以外への興味をさらに持つことが予想されます。

「着地型観光の事例が知りたい!」と思っているかたは、「【担当者注目】ニセコにオーストラリア人を集めた方法とは?」をチェックしてみてください!

3. モノよりもコト(体験)を重視するようになった

インバウンドの観光客は、これまで買いものなどのモノを重視することがほとんどでした。「爆買い」は、まさにその好例です。

メイドインジャパンブランドはまだまだ強く、日本で作られた電化製品や洋服は根強い人気があります。

しかし最近では、体験を重視するインバウンド客が増えてきました。

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人気の体験には、

  • カラオケで歌う
  • 満員電車に乗る
  • 居酒屋で食事をする
  • 食品サンプルを作る
  • 寿司をにぎる

などがあります。日本人にとっては日常で起こるイベントも、日本を訪れる外国人観光客にとっては特別な体験になりうることがわかりますね。

まとめると、インバウンド需要の変化として、

  1. ツアー客が減り、個人での旅行が増えた
  2. 「定番の観光地」から、よりディープな日本のスポットへ
  3. モノよりもコト(体験)を重視するようになった

の3つをご紹介しました。

インバウンド需要の変化に観光バスはどう立ち向かうのか

ここまで、観光バス業界の現状やインバウンド需要の変化をお伝えしました。

まとめると、観光バス業界の現状は

  1. そもそもインバウンド客に向けた観光バスが不足している
  2. 運転手も不足している
  3. 運転手の過労による事故リスク

という3つの課題を抱えており、またインバウンド需要は

  1. ツアー客が減り、個人での旅行が増えた
  2. 「定番の観光地」から、よりディープな日本のスポットへ
  3. モノよりもコト(体験)を重視するようになった

の3つが変化していることがお分かりいただけたかと思います。

最後に、インバウンド需要に対して積極的にアプローチしている例として、貸切バスの「たびの足」社をご紹介しますね。

同社はインバウンド客の移動や観光を扱っており、

  • 貸切のバスやタクシーで、スムーズに移動・観光できる
  • 英語ガイドもまとめて依頼できる
  • 大勢の移動にも対応している

という魅力があります。日本語講座や日本文化の紹介をしてくれるサービスもあり、インバウンド客の「あったらいいのに」を実現している会社です。

http://www.tabinoashi.com/

http://www.tabinoashi.com/

観光バスについて言えば、正直なところ業界全体でのインバウンド対策はまだまだこれからだと言えます。

この記事を参考に、まずはインバウンド客がどんなサービスを求めているのか、検討してみてください。

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