インバウンドはSNS活用が外せない!インフルエンサーによるマーケティング事例

インバウンドでは日本へ訪れる前の外国人に向けたマーケティングの重要性も認識されつつあります。

以下のグラフは、観光庁の平成28年の「訪日外国人が出発前に得た情報源で役に立ったもの」の年次報告書のデータです。1位から5位までを順位が高い順に並べると、このような結果となりました。

1位:個人のブログ…30.2%
2位:自国の親族・知人…18.5%
3位:日本政府観光局HP…17.3%
4位:旅行会社HP…17.0%
5位:SNS…15.7%

画像出典:観光庁 http://www.mlit.go.jp/common/001179486.pdf

画像出典:観光庁
http://www.mlit.go.jp/common/001179486.pdf

訪日外国人客が参考にする情報源として『SNS』を挙げた人が15.7%にのぼることがわかりました。

SNSはFacebookやTwitter, Instagramといったソーシャルネットワーキングサービスのことです。SNSは情報が即座に拡散されるため、近年デジタルマーケティングの一環として取り組んでいる企業も多くあります。

SNSに投稿するだけで多くの人に影響を与える「インフルエンサー」と呼ばれる人たちがいます。芸能人を始め一般人ではあるものの多くの人に影響を与えるカリスマ性を持つ人たちのことを指しています。

インフルエンサーがFacebook, Instagram TwitterなどのSNSに投稿をすると、インフルエンサーのファンが投稿を一気に拡散します。このようにインフルエンサーは情報を拡散させる大きな影響力があるため、いまや企業のマーケティング戦略に採用されることもあります。

以下では、インバウンドでSNSを用いてマーケティングをおこなっている事例や、インフルエンサーを活用し成功した事例について紹介していきたいと思います。

中国で大人気!小林製薬の「アイボン」

アジアからの訪日観光客に人気なのが化粧品や健康食品、食品といった美容や健康に関する商品です。日本の食品や化粧品・健康食品は『安全』『質が高い』というイメージがあるため、訪日外国人客は日本のドラッグストアで多くの商品を購入したり、越境ECサイトで商品を購入したりしています。

特に、中国では『日本で買うべき神薬12』という日本の企業が販売している商品がシェアされています。「神薬」としてシェアされている商品には、日本でもおなじみの商品が並んでいます。例えば、小林製薬の液状絆創膏「サカムケア」、解熱シート「熱さまシート」は人気の商品です。

日経新聞の記事によると、近年では神薬以外の製品、例えば「アイボンWビタミン」は中国の人気女優がSNSで取り上げたことにより売れ行きが増大したと報じられています。同じ記事の中では、小林製薬がインバウンドや海外向けの販売が好調のため、国内2工場に300億円の設備投資を決定したとも報じられています。

参考:日経新聞、小林製薬、訪日客と海外で攻勢 工場増強に300億円
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26495990S8A200C1LKA000/

ドラッグストアや百貨店は免税対応をおこなっているところが増えてきたため、これも成功を後押ししています。まさに今がビジネスチャンスと言ったところです。

海外に多くのファンがいる「柴犬まる」のSNSマーケティング活用方法

Instagramで最も有名な動物といえば、柴犬のまるです。
Instagramでは260万人のフォロワーを記録しており、日本の四季に合わせた写真や、まるの愛らしい表情に魅了されたファンが日本だけでなく海外にも存在します。米・TIME誌で『2016年最も影響を与えた動物100』にも選ばれており、まるは世界一有名な柴犬と言っても過言ではありません。

画像出典:Ameba、柴犬まるオフィシャルブログ https://ameblo.jp/shibainumaru-blog/

画像出典:Ameba、柴犬まるオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/shibainumaru-blog/

「まるさんぽ」では、2016年11月時点でのInstagramフォロワーデータを公開しています。

フォロワーの内訳の1位は日本で15.49%、 2位はアメリカで15.47%,、3位はタイ9.24%、4位台湾9.19%、 5位インドネシア4.44%、6位ブラジル4.27%、7位は中国3.64%、8位はその他28.50%という結果でした。つまり84.51%が海外のフォロワーということになります。

出典:まるさんぽ、まるパパが教える!柴犬まるのインスタグラムフォロワー属性を初公開
http://marutaro.com/15357/

海外のフォロワーが多いことを生かして、まるは企業の宣伝としてもひっぱりだこです。2016年の伊勢志摩サミットに合わせた三重県の観光PR動画や、企業とのタイアップでSNS運用、多言語でのLINEスタンプ販売など、幅広くビジネス展開をしています。

2016年には東京都文京区に「Gallery Marusan(ギャラリー・まるさん)」というまるのキャラクターグッズ専門店ができました。こちらのギャラリーに訪れる外国人観光客も多くいます。まるの人気はSNSによって火が付いた事例のひとつです。

Shinjiro Onoさん(@marutaro)がシェアした投稿

メイベリンは中国の人気女優を起用して口紅を2時間で1万本販売

中国で消費が加速する日として知られる「シングルデー(独身の日)」。W11とも表記されます。毎年11月11日になると中国のECサイトで商品を購入する人が急激に増加します。このイベントは昔からあったわけではなく、2009年ごろから中国大手ECサイトのアリババがマーケティング戦略として始めたイベントが定着し、アメリカのサイバーマンデーのように巨大なショッピング市場となりました。

東洋経済の記事によると、2017年の独身の日には中国ECサイト大手のアリババ、ジンドンにおいて以下の取引額を記録しました。

先週土曜日、W11の業界2強の実績は、アリババ1682億元(≒2.87兆円)、ジンドン1271億元(≒2.17兆円)であり、今年も記録を更新した。
出典:東洋経済、5兆円売る「独身の日」に見る中国攻略の活路
http://toyokeizai.net/articles/-/197454

この取引額は独身の日1日の取引額ということから、その規模の大きさには驚きを隠せません。

2017年の独身の日に、アリババは傘下のTモールでライブコマースを通した商品の販売を実施しました。

W11

このイベントの中で、化粧品ブランドのメイベリンは中国で有名な女優・アンジェラベイビーほか50人のインフルエンサーを起用したマーケティングをおこないました。そしてメイクアップの様子を写したライブストリーム中継をしたところ、2時間で1万本もの口紅が売れたと報じられています。

参考:Business Insider, 2時間で1万本の口紅を売る中国ライブコマース最前線—— 「コト消費」をインバウンドでも活用
https://www.businessinsider.jp/post-107005

短時間でこれほど商品が売れた理由として、ライブストリーム中継で使用している商品が直接購入できるようになっていたことが挙げられます。

ライブ中継中に目にした商品をそのまま買い物かごに入れて購入するというしくみは、これまでテレビショッピングでしか見られなかったのではないでしょうか。しかしテレビショッピングと決定的に異なる点が、商品の購入方法です。ライブストリームではネット環境さえあればスマホやパソコンから商品をすぐに購入することができます。

これは日本のインバウンドの成功事例ではありませんが、今後ライブコマースを活用した商品の販売も参考になるかもしれません。

まとめ

以上、SNSを活用したインバウンドの事例を3つ紹介しました。

SNSは情報のシェアがしやすいことから、この特性を生かして企業はマーケティングをおこなうことができます。マーケティングを効果的におこなうには柴犬まるの例でわかるように、SNSのユーザ分析も有効です。

またSNSで魅力的な情報を与えるインフルエンサーによるマーケティングも今や無視することはできません。最後のメイベリンの例では、インフルエンサーを活用したマーケティングやユーザが買い物をしやすい環境が整えたことも売上を伸ばすことができた要因として挙げられます。

インバウンドを成功させるためにはどのようなマーケティングをすれば訪日外国人や越境ECを利用する消費者に日本の魅力を伝えられるか、また買い物しやすい環境に整えられるかを第一に考えると成功に近づくことができるでしょう。

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