目次
「今年のゴールデンウィークのインバウンド需要はどうなるんだろう…」
と思っている方。
2019年のゴールデンウィークは例年と異なり、注目すべきポイントが2つあります。
そのポイントは、
- 4月27日~5月6日にかけての「日本の10連休」
- 5月1日~4日にかけての「中国の4連休」
の2点です。
ゴールデンウィークのインバウンド需要を正しく見極めることで、準備すべきインバウンド対策が見えてきます。
とはいえ、実際のインバウンド需要がどうなるのかはわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
- 2019年ゴールデンウィークにおけるインバウンド需要を予想!
- 2019年のゴールデンウィークで注目すべきポイントは「日本の10連休」と「中国の4連休」
- アジア各国の2019年インバウンドカレンダー
の順にお伝えします。
インバウンド需要を掴むことは難しく感じるかもしれませんが、押さえるべきポイントはそれほど多くありません。
まずはこの記事で、ゴールデンウィークのインバウンド需要について知りましょう!
2019年ゴールデンウィークにおけるインバウンド需要を予想!
2018年12月、JTBは2019年における国内外の旅行市場についての見通しをまとめました。
この中でJTBは、2019年のインバウンド客数が過去最高の3,550万人に達する見込みだとしています。
旅行市場における見通しは大きく以下の通りです。
【2019年における旅行市場の見通し】
- インバウンド客数は過去最高の3,550万人(前年比+12.3%)
- 海外旅行人数は過去最高1,910万人(前年比+1.1%)
- 国内旅行人数は2億9,090万人(前年比+1.5%)
インバウンドを中心に、旅行市場が伸びる理由としては
- ラグビーワールドカップが日本で開催される
- 改元にともなって皇室行事や日本文化・伝統・歴史に関心が集まる
- クルーズ市場が多様化している
などがあがっています。
年間を通じてインバウンド客を呼び込むための材料が整っており、2018年以上に集客できる見込みです。
出典:JTB「2019年の旅行動向見通し」
https://www.tourism.jp/wp/wp-content/uploads/2019/01/tourism-forecast-2019.pdf
2019年のゴールデンウィークは、日本の10連休と中国の4連休がバッティングするため、これまで以上に大きな混雑が予想されています。次は、その点についてお伝えしますね。
2019年のゴールデンウィークで注目すべきポイントは「日本の10連休」と「中国の4連休」
2019年のゴールデンウィークで注目すべきポイントは
- 4月27日~5月6日にかけての「日本の10連休」
- 5月1日~4日にかけての「中国の4連休」
です。
それぞれ解説しますね。
日本のゴールデンウィークは「4月27日~5月6日の10連休」
2018年12月14日、「天皇の即位の日および即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」が公布されました。
これにより、
- 天皇の即位の日である2019年5月1日
- 即位礼正殿の儀が行われる2019年10月22日
は祝日扱いです。5月1日が祝日になることで、祝日法により4月30日と5月2日が休みになります。
祝日法とは「前日と翌日が祝日である日は休日とする」法律のこと。2019年の暦を見ると、5月1日が祝日になることで「4月30日と5月2日が祝日に挟まれた休日」に該当します。
その結果、2019年のゴールデンウィークは10連休となりました。
【2019年のゴールデンウィーク】
- 4月27日(土曜日)
- 4月28日(日曜日)
- 4月29日(昭和の日)
- 4月30日(祝日に挟まれた休日)
- 5月1日(天皇の即位の日)
- 5月2日(祝日に挟まれた休日)
- 5月3日(憲法記念日)
- 5月4日(土曜日)
- 5月5日(日曜日)
過去最長のゴールデンウィークとなるため、期間中の海外旅行に対して、大手旅行会社では昨年の2倍~3倍の予約が入っているとのことです。
中国の労働節(メーデー)は「5月1日~4日の4連休」
2019年3月22日、中国政府は5月1日の労働節(メーデー)休暇について、2019年は2日間延長することを発表しました。
この発表により2019年の労働節による休みは5月1日(水)~4日(土)の4日間に決定。平日2日間を休みにすることで連休化した形です。
通常の労働節においては国内旅行が人気でしたが、2019年は休みが長くなることで海外旅行が増えると見込まれています。
大型連休がバッティングすることでゴールデンウィークの観光地は大混雑が予想
このように2019年のゴールデンウィークは日本と中国ともに異例の大型連休となり、両国の観光地は大混雑が予想されます。
ちなみに訪日インバウンド客数のトップは、ここ数年ダントツで中国です。労働節である5月1日(水)~4日(土)には、中国からの観光客が押し寄せてくることは間違いありません。
「せめてもう少し日程がずれてくれたらいいのに…」
そんな声が聞こえてきそうですが、ここはひとつ前向きに考えましょう。
インバウンド向けの
- 集客アクション施策
- 接客オペレーション
- トラブル対応
など、今回のゴールデンウィークを東京オリンピックに備えた予行演習ととらえてみることをおすすめします。
次は、アジア各国の2019年インバウンドカレンダーについてお伝えしますね。
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アジア各国の2019年インバウンドカレンダー
観光庁が2019年1月に発表したデータによると、2018年に日本を訪れたインバウンド客の内、実に上位4カ国がアジアの国々でした。
【2018年訪日インバウンド客数トップ5】
国名 | インバウンド客数 | |
1 | 中国 | 8,380,100人 |
2 | 韓国 | 7,539,000人 |
3 | 台湾 | 4,757,300人 |
4 | 香港 | 2,207,900人 |
5 | アメリカ | 1,526,500人 |
ここでは、日本のインバウンド市場にとって重要なアジア4カ国におけるインバウンドカレンダーをお伝えします。
2019年「中国」のインバウンドカレンダー
【祝日の名称】 | 【休日期間】 |
元旦 | 12月30日~1月1日(3連休) |
春節(旧正月) | 2月4日〜2月10日(7連休) |
清明節 | 4月5日〜4月7日(3連休) |
労働節 | 5月1日〜5月4日(4連休) |
端午節 | 6月7日〜6月9日(3連休) |
中秋節 | 9月13日〜9月15日(3連休) |
国慶節 | 10月1日〜10月7日(7連休) |
中国からのインバウンドは、夏休みにあたる7~8月がピークです。次いで1~2月の春節を含む冬休みと、桜の見ごろである4月にインバウンド客が多く訪れます。
2019年「韓国」のインバウンドカレンダー
【祝日の名称】 | 【休日期間】 |
元旦 | 1月1日 |
旧正月 | 2月4〜2月6日(3連休) |
三一節(独立運動記念日) | 3月1日~3月3日(3連休) |
子供の日 | 5月4日~5月6日(3連休) |
顕忠日(戦没者追悼日) | 6月6日 |
光復節(独立記念日) | 8月15日 |
秋夕(旧盆) | 9月12〜9月15日(4連休) |
開天節(建国記念日) | 10月3日 |
ハングルの日 | 10月9日 |
クリスマス | 12月25日 |
韓国からのインバウンドは冬休み~春休みにあたる1月~2月ころにピークを迎えます。
2019年「台湾」のインバウンドカレンダー
【祝日の名称】 | 【休日期間】 |
元旦 | 12月29日~1月1日(4連休) |
春節(旧正月) | 2月2日〜2月8日(9連休) |
和平記念日(2.28事件記念日) | 2月28日〜3月3日(4連休) |
清明節 | 4月4日~4月7日(4連休) |
端午節 | 6月7日〜6月9日(3連休) |
中秋節(旧盆) | 9月13日〜9月15日(3連休) |
国慶節(建国記念日) | 10月10日〜10月13日(4連休) |
台湾からのインバウンドは夏休みにあたる7月~8月がピークですが、季節を楽しむために訪日していることが多いようです。そのため、桜や紅葉の季節に合わせて4月と10月にもインバウンド客数が伸びます。
2019年「香港」のインバウンドカレンダー
【祝日の名称】 | 【休日期間】 |
元旦 | 1月1日 |
農歴新年(旧正月) | 2月5日〜7日(3連休) |
清明節 | 4月5日~4月7日(3連休) |
イースター | 4月19日〜4月22日(4連休) |
労働節 | 5月1日 |
仏誕節 | 5月11日~5月13日(3連休) |
端午節 | 6月7日~6月9日(3連休) |
香港特別行政区成立記念日 | 6月29日~7月1日(3連休) |
中秋節の翌日 | 9月14日~9月15日(2連休) |
国慶節 | 10月1日 |
重陽節 | 10月5日~10月7日(3連休) |
クリスマス&ボクシングデー | 12月25日~12月26日(2連休) |
香港は歴史的な背景から、欧米の習慣にもとづいた祝日が多いです。香港からのインバウンド客は「清明節」や「イースター」がある4月、その他は夏休みとクリスマス周辺で増えます。
ゴールデンウィークのインバウンド需要を把握して、効果的なインバウンド対策を進める
ここまで、ゴールデンウィークのインバウンド需要についてお伝えしました。
おさらいしますと、2019年における旅行市場の見通しは以下の通りです。
- インバウンド客数は過去最高の3,550万人(前年比+12.3%)
- 海外旅行人数は過去最高1,910万人(前年比+1.1%)
- 国内旅行人数は2億9,090万人(前年比+1.5%)
年間を通じてインバウンド客を呼び込むための材料が整っており、2018年を上回る見通しです。
2019年のゴールデンウィークで注目すべきポイントは
- 4月27日~5月6日にかけての「日本の10連休」
- 5月1日~4日にかけての「中国の4連休」
の2点。
日本と中国ともに異例の大型連休となることから、2019年のゴールデンウィークは大混雑が予想されます。
2020年の東京オリンピックまで残すところ後1年。
インバウンドが集中するこの機会に、
- 集客アクション施策
- 接客オペレーション
- トラブル対応
など、新たなインバウンド対策を試してみることをおすすめします。
アジア以外の国も含むインバウンドカレンダーについて詳しくは、「【インバウンドカレンダー2019年最新版】訪日客数トップ10の休日。対策もあわせて紹介します」をご一読ください。
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