今月23日、石川県小松市にある小松空港で、石川・福井両県議会の「小松空港国際化推進議連」が役員懇談会を開催。「小松空港ビジョン検討委員会(仮称)」の立ち上げと共に訪日観光対策などの訪日客戦略を策定しました。
小松空港国際化推進議連は、小松空港の国際機能の整備、国際空港化の推進を図ることが目的です。そして今年11月頃に現地の航空会社などを訪ねて、訪日観光対策として韓国やタイとの定期便就航を目的とした合同要望を行います。
2020年までに訪日外国人を4000万人目指すために
政府は、日本を「観光先進国」への新しい国づくりに向けて、「2020年までに訪日外国人を4000万人」、「訪日外国人旅行消費額を8兆円」などを目標に掲げた新たな観光ビジョン「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定しました。
2020年、2030年の目標は以下の通りです。
- 訪日外国人旅行客数 2020年:4,000万人 2030年:6,000万人
- 訪日外国人旅行消費額 2020年:8兆円 2030年:15兆円
- 地方部での外国人延べ宿泊者数 2020年:7,000万人泊 2030年:1億3,000万人泊
- 外国人リピーター数 2020年:2,400万人 2030年:3,600万人
- 日本人国内旅行消費額 2020年:21兆円 2030年:22兆円
なお今までの実績には、2012年〜2015年の間に行った
- 戦略的なビザ緩和
- 免税制度の拡充
- 出入国管理体制の充実
- 航空ネットワーク拡大
などの改革があります。
訪日外国人旅行者数は3年間で約2倍増加の1974万人、訪日外国人旅行消費額は、約3倍増加の3兆4771億円という結果が出ています。このまま順調に推移すれば、「明日の日本を支える観光ビジョン」の目標達成も可能です。
国の観光ビジョンを目標に、小松空港は本格的な国際空港化を目指します。日本海側に新たな国際空港拠点を置くことで、スムーズな訪日観光客の経済循環を発生させていく考えです。
参考:http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20180524/CK2018052402000048.html