政府がムスリム訪日客を増やすための行動計画を策定。訪日客4,000万人達成に向けて1歩前進

政府は、イスラム教徒(ムスリム)の訪日客を増やすための行動計画「訪日ムスリム旅行者対応のためのアクション・プラン」を策定しました。これは政府が2020年までの目標としている「訪日外国人客4,000万人」の達成に向けて、ムスリム誘致は無視できないと判断したものです。

アクション・プランでは、主に豚肉やアルコールの摂取を禁じた戒律に沿う「ハラル」に対応した飲食店や、礼拝ができるスペースの整備を目指します。

ムスリムの日本に対する不満は「食事」と「礼拝スペース」

ムスリムは世界人口の23%を占める16億人以上いるとみられ、その規模の大きさはキリスト教の21.7億人に次ぐ2番目に位置します。平成29年の訪日外国人旅行者数は、

  • マレーシアからが約44万人(前年比12%増)
  • インドネシアからが約35万人(前年比30%増)

と、ムスリムの多い東南アジアにおいて大きく増加しました。

地域によっては飲食店や宿泊施設、地域の関係者が連携してムスリム旅行者の受入に積極的に取り組んでおり、それらの地域においてはムスリムが快適に過ごせる環境が整いつつあります。

しかし、ムスリム旅行者の目線で旅行先国を評価した指標「Global Muslim Travel Index」によれば、日本は治安面などの評価は高いものの、

  • 食事対応の充実度
  • 礼拝スペースの充実度

での評価は低く、ムスリム旅行者の規模も欧米や東アジアの国々と比べて少ない水準です。

政府が策定した「訪日ムスリム旅行者対応のためのアクション・プラン」にはその点が反映されており、

  1. 受入環境整備に向けた知識啓発
  2. 食事環境の整備
  3. 礼拝環境の整備
  4. ムスリム旅行者への情報提供

の4つを要点としています。

また観光庁は、ムスリム旅行者受入に関する情報をまとめた「ムスリムおもてなしガイドブック」の増補版を平成30年3月に作成。ムスリムに関する基本的な知識から、飲食店やその他の施設におけるムスリム対応事例まで、幅広く学ぶことができます。

ムスリムへの理解と環境整備が広まることで旅行客の満足度を高めることができれば、訪日客数増に向けた強力な後押しとなるでしょう。「おもてなし」を得意とする日本の訪日客への対応はまだまだ進化しそうです。

ムスリムへの対応については「【店舗向け】ハラール対策とは?概要から事例までを詳しく解説」でも詳しく解説しています。

参考:https://jp.reuters.com/article/idJP2018062301001614

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