宮城県の白石城で城泊化に向けた体験ツアーが実施。外国人有識者の意見を取り入れ商品化を目指す

 東北運輸局は、宮城県白石市の白石城に宿泊できる「城泊(しろはく)」の体験ツアーを24、25日に実施します。

 この試みは、城泊をインバウンド向けの旅行商品として販売するためのものです。外国人有識者を招き、実際に宿泊することで感じた様々な意見を取り入れます。

 今回の体験ツアーは東北運輸局のほか、みやぎインバウンドDMOや城を管理する白石市が協力。日本文化に触れられる貴重な体験を提供し、主に米欧豪からの訪日客を呼び込むことが目的です。

木造建造物では初めての城伯となる白石城

 「城泊」はインバウンド需要を拡大するため、新たな体験型宿泊コンテンツをつくる政府事業の一環となります。来夏をめどに実施される長崎県平戸市の平戸城をはじめ、様々な地域で城泊が推し進められる予定です。

 そして今回対象となるのが宮城県にある白石城。明治初頭の廃城令により一度解体されていますが、三階櫓など本丸の一部が1995年に木造で復元されています。

 これまで城泊化へ向けた取り組みが実施されたのは鉄筋コンクリート造の平戸城のみで、木造の城を宿泊施設化するのは白石城が初めてのこと。歴史が刻まれた風情あふれる場所での宿泊体験を訪日客へ提供します。

 その取り組みに向けて今回の体験ツアーでは、欧米富裕層のインバウンド動向に詳しい外国人有識者らが参加。文化の違う外国人ならではの視点から、今後の参考となる貴重な意見をもらいます。

 また城泊だけでなく郷土料理や居合、座禅といった文化体験も実施する予定です。日本の魅力を発信するため、東北運輸局やみやぎインバウンドDOMなどは様々な工夫を凝らし城泊の商品化を目指します。

 政府は2020年の訪日外国人客数4,000万人目標に向けて、「観光ビジョン実現プログラム2019」を6月に発表しました。

 その主な取り組みは、

  • 外国人が楽しめる環境整備
  • 外国人が喜ぶ観光コンテンツの充実
  • 日本政府観光局と地域の適切な役割分担と連携強化

などです。

 中でも「外国人が喜ぶ観光コンテンツの充実」では、城泊以外にも寺泊や国立博物館・美術館の夜間開館などを展開する予定です。平戸城や白石城の城泊だけでなく、今後新たなコンテンツの誕生に注目が集まります。

長野県にある平戸城の城泊化について詳しく知りたい方は「長野県の平戸城が宿泊施設に改修。政府は「城泊」を推進、インバウンド集客につなげる」をご一読ください。

参考:https://www.47news.jp/localnews/3970851.html

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