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インダストリアルツーリズムとは?産業体験で集客するメリットや実例を解説

「インダストリアルツーリズムってなんだろう」

と考えているインバウンド担当者の方。

インダストリアルツーリズムは、工場や工房などの産業を見学し、実際に体験することを目的とした観光です。

国土交通省は2020年のインバウンド客数を4,000万人、2030年には6,000万人受け入れるという目標を掲げています。

そこでインダストリアルツーリズムはインバウンドビジネス客の誘致やMICE(ビジネスイベント)のテーマとしても関心が高く、注目されている観光テーマです。

参考:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/jjkaigou/dai44/siryou1.pdf

しかし、インダストリアルツーリズムにどのような効果があるかはわかりにくいですよね。

この記事では

  • インダストリアルツーリズムのメリット
  • インダストリアルツーリズムを取り入れた実例

について紹介します。

インダストリアルツーリズムをいきなり導入するのは難しいですが、実例やメリットを知るだけなら難しくありません。

まずはこの記事でインダストリアルツーリズムの概要をおさえましょう。

インダストリアルツーリズムは日本の工業製品を世界にアピールできる

インダストリアルツーリズムとは

  • 産業文化財:歴史的・文化的に価値のある古い機械器具や工場遺構
  • 生産現場:最先端の技術を用いた設備や業務改善を行っている工場

のような、日本の産業に関連した設備や製品を見学し、体験することを目的とした観光です。

また、小規模事業者が集まる工場地帯が複数の工場を開放する「オープンファクトリー」形式の見学会なども含みます。

インダストリアルツーリズムのメリット3つ

インダストリアルツーリズムのメリットとして以下が挙げられます。

  1. 地域のプロモーションにつながる
  2. モノづくりの支援につながる
  3. 工場の認知度や売上アップにつながる

それぞれを詳しくみていきましょう。

1. 地域のプロモーションにつながる

インダストリアルツーリズムはその地域の産業だけでなく、地域そのものの魅力を活かした観光が欠かせません。

なぜならインバウンド客が工場を見学に来ただけで、観光地に訪れたり宿泊施設を利用しなかったりすると、地域の経済効果にはつながらないからです。

もちろん工場の設備や産業製品の紹介は重要ですが、観光資源の活用や商業施設などと連携を図ることで地域全体のプロモーションに結びつきます。

2. モノづくりの支援につながる

インダストリアルツーリズムで産業製品が作られる現場の裏側を紹介することで、工場そのものや製品に関心をもつ要因に。そこからBtoBビジネスにつながる可能性や、職人技術の継承やモノづくりの技術発信を促します。

3. 工場の認知度や売上アップにつながる

インダストリアルツーリズムのイベント開催で工場の認知度や売上アップにつながります。

また、住宅地と隣接している工場から出る騒音で問題があった地域でも、インダストリアルツーリズムのオープンファクトリーで工場の内側を知ることで、インバウンド客だけでなく住民に工場に対する理解が生まれることもメリットです。

インダストリアルツーリズムを取り入れた事例

インダストリアルツーリズムはビジネスに発展させる産業政策の発展を促すため、企業は新たなビジネスチャンスとして捉えており、インダストリアルツーリズムを取り入れてる動きが増えてきています。

ここではインダストリアルツーリズムの事例として、以下2つを紹介します。

  • 埼玉:「インダストリアルツーリズム促進事業補助金」制度を開始
  • 三重県桑名市:エイベックスが地域全体での魅力づくりを展開

埼玉:「インダストリアルツーリズム促進事業補助金」制度を開始

埼玉県には技術レベルの高い企業が多く、日本のモノづくりを海外に広めるために、2017年から「インダストリアルツーリズム促進事業補助金」制度を開始しています。

この制度はインダストリアルツーリズムを促進する県内の事業所(または複数の事業所からなる団体)に対して、以下の対象事業に補助を行う目的で始まりました。

  • 多言語化されたパンフレット、ホームページなどの広報物
  • 多言語音声ガイドの機器導入や更新
  • 敷地内の案内板、展示解説などの多言語化
  • 多言語対応可能な職員および案内ボランティアの育成
  • 多言語表示のデジタルサイネージの導入、改善
  • 通訳アプリの導入、改善
  • 見学や体験の際に通訳を配置
  • 無料公衆無線LANの導入、改善

なお補助率は補助対象経費の2分の1以内(上限額:事業者50万円、複数の県内事業所からなる団体200万円)です。

参考:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0806/top-news/documents/industrialhozyokinnkoufuyoukou.pdf

また2016年8月1日には、JTB台湾に「埼玉国際観光コンシェルジュ」を設置しました。目的は台湾の旅行会社へのPRを展開し、台湾から埼玉県へのツアーを拡大させることです。

参考:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/160729-07.html

三重県桑名市:エイベックスが地域全体での魅力づくりを展開

三重県桑名市にある精密部品メーカー「エイベックス」の多度工場には、年間2,000人のインバウンド客が訪れています。しかし工場視察が終わると、他の地域にすぐに移動してしまうため、桑名市に対する経済効果があまりありませんでした。

そこで桑名市の滞在時間を伸ばすために、インバウンド客に宿泊してもらい、消費につなげる仕組みを作ることに。

この取り組みには桑名市に拠点を置く企業が参加しており、エイベックスの多度工場以外にも

  • NTN多度製作所の工業地域
  • 銀行
  • 小中学校・介護施設
  • 市役所

などインバウンド客のニーズに対応できる場所は、すべて視察対象にしました。

工場では生産方式や改善事例、小中学校では掃除、給食を通じたしつけや教育など日本人特有の考え方、市役所では職員の目標管理や市民サービスなどの意識、業務の捉え方、介護施設では高齢化社会への対応を見学できるように対応しています。

桑名市のインダストリアルツーリズムは2016年度9月から始まり

  • 中国
  • 台湾
  • カザフスタン
  • ドイツ
  • フランス
  • アラブ首長国連邦

などの国々から15回の視察があり、およそ1,100万円の経済効果がありました。

2018年には年間3,000人の視察が訪れており、受け入れコストとして1団体から10〜15万円の視察料を受け取っています。

参考:https://toyokeizai.net/articles/-/216380

インダストリアルツーリズムは地域の魅力を活かした観光資源の育成が必要

この記事ではインダストリアルツーリズムの概要や実例について紹介しました。

地域がインダストリアルツーリズムに取り組むことで

  • 地域のプロモーションにつながる
  • モノづくりの支援とマネジメント
  • 工場を振興させる

のメリットがあります。

インバウンド客に工場を見せて実際に体験させることで、観光地を訪れた思い出以上のものが残ります。またBtoBビジネスにつながる可能性も出てきます。

ただし現状では「技術が流出する心配はないのか」「JRなどの公共交通機関との連携を強めるべき」など問題点や改善点も。

しかしインダストリアルツーリズムをうまく活用すればインバウンド客の誘致だけでなく、その地域ならではの魅力づくりにもつながるはずです。

インダストリアルツーリズム以外の代表的なツーリズムについて、詳しくは「代表的なツーリズムの10種類を紹介。注目のニューツーリズムとは」をご一読ください。

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