京都市、関西統一交通パスの訪日利用者データを分析。交通ルート開拓など新たな課題に取り組む

京都市は、訪日観光客向け関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」の訪日観光客利用データの分析結果を発表。同データは、昨年度から関西で発売されたデータを元に、訪日観光客の移動状況を分析したものです。

同データの対象は、

  • 対象期間:平成29年4月18日〜平成30年2月28日
  • 対象者:「KANSAI ONE PASS」を利用し京都を訪れた訪日外国人旅行者
  • 対象データ:京都市内で鉄道・バスを利用した際の降車情報
  • 訪日客875,500人(延べ数)

になります。

訪日客が多く訪れた地域を分析

京都市は、同データをもとに様々な分析を行います。
「上位3地域の年間利用実績の推移」では、

  • 1位:伏見稲荷周辺
  • 2位:嵯峨・嵐山周辺
  • 3位:清水寺

が全期間の上位3地域の結果です。また対象期間である平成29年4月〜平成30年2月の中では、11月が繁忙期という結果になりました。

その理由としては、嵐山への観光客が集中しており、秋の観光シーズンに訪日客が訪れるからです。

11月の繁忙期だと、

  • 1位:嵯峨・嵐山周辺
  • 2位:伏見稲荷周辺
  • 3位:清水寺周辺

です。

中でも、11月の時間帯別に利用者が集中している時間があり、

  • 嵯峨・嵐山周辺:10時〜12時
  • 伏見稲荷周辺:10時〜12時
  • 清水寺周辺:10時〜16時

となります。

その他、観光地ごとの公共交通機関の利用割合は、

  • 【伏見稲荷周辺】電車:99%、バス:1%
  • 【嵯峨・嵐山周辺】電車:75%、バス:25%
  • 【清水寺周辺】電車:68%、バス:32%

です。この偏りは、駅から近いのが伏見稲荷であること、嵯峨・嵐山周辺と清水寺は、徒歩移動が多い場所のため、バスの利用が多いです。

また、京都市から他府県への移動実績比較によると、平成28年に比べて平成29年は、

  • 大阪府と京都市間の移動が4%減少
  • 奈良県と京都市間の移動が4%増加

となり、奈良県からの訪日客が増加傾向にあります。

以前は、奈良県の観光地は日帰りで回れるものが多く、大阪や他の県に流れていく観光客がいました。このデータから、奈良県が訪日客の宿泊を狙ったインバウンド対策が機能していることが伺えます。

出典:訪日外国人旅行者向け 関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」 京都市域における利用状況の分析結果について

京都市は、訪日観光客の移動データを分析し、「交通ルートの開拓」「公共交通機関の利便性の向上」など様々な課題に取り組みます。

このことから、インバウンド需要が増加している他の地域も、同様に課題を模索しインバウンド対策に取り組むことが重要な課題です。

京都市の訪日客の集客については「リノベーションがホテル予約の理由に。訪日客の集客に成功した、京都の事例を紹介します」で事例を紹介しています。こちらもあわせてご一読ください。

参考:https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/24998/

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