会津若松市が、在日外国人を対象とした日本の文化体験や自然溢れる景色を楽しめるモニターツアーを開催しました。
この試みは、来夏に延期されている東京オリンピック・パラリンピックに合わせた滞在型観光の誘客促進事業の一環です。同市は首都圏からの観光客を呼び込むことで、インバウンド需要の増加を図ります。
モニターツアーでは侍文化や会津の自然にふれる体験コンテンツを提供
会津若松市では、今年開催される予定だった東京オリンピック・パラリンピックに向けて、以前から外国人観光客の誘客促進事業を計画していました。
主な狙いは訪日客数のさらなる増加、宿泊需要や観光消費額を高めること。同市はその目標に向けて、滞在型観光を推し進める方針です。
そして同事業の効率化などを図るためにも、多くの訪日客が訪れる首都圏からの観光客を呼び込む施策を打ち出しています。
具体的には、
- 各市町での観光コンテンツづくり
- モデルコースづくり
- 着地型商品の造成や販売
- ランドオペレーターの育成
などです。
そこで会津若松市は今回、会津の自然や侍文化を体験できるモニターツアーを11月7日から8日にかけて開催しました。参加したのは、首都圏に住む在日外国人10名です。
スケジュールとしては、まず7日に会津藩校日新館で侍アーティスト集団「剱伎衆かむゐ」のパフォーマンスを見学。さらに参加した外国人の方が、刀の構えや振りなどを体験できるイベントも実施しています。
8日には、猪苗代町エリアの観光スポットを巡る2つのルートに分かれた周遊コースを作成。具体的には、
- 湧出量日本一を誇る中ノ沢・沼尻温泉の「エクストリーム温泉」などを巡るコース
- 磐梯山周辺をヘリコプターで遊覧するコース
の2つです。
モニターツアーは今回だけでなく、14〜15日と21〜22日にも開催される予定。首都圏からの外国人観光客に、会津若松市の魅力を存分に伝えます。
会津若松市は、コロナ禍の影響で激減したインバウンド需要への柔軟な対応としてモニターツアーを実施。同地域の自然や歴史体験を中心としたコンテンツづくりで、多様化する外国人観光客のニーズに応えます。
他の地域で実施された在日外国人向けのモニターツアーについて詳しく知りたい方は「安芸市が書道を体験できるモニターツアーを実施。日本の心を訪日客に伝える」をご一読ください。
参考:https://www.minpo.jp/news/detail/2020110880792