日本政府観光局(JNTO)は、2018年上半期(1月〜6月)の訪日外国人旅行者数を18日に発表しました。
このデータで日本に訪れた外国人旅行者は、1589万8,900人と前年同期から15.6%増加。上半期として初めて1500万人を突破し、6年連続で過去最高の人数を記録しました。
LCCの増便などで訪日客の増加につながる
格安航空会社「LCC」の増便で、主に東アジアや東南アジアからの訪日客が増加。
具体的には、
- 韓国:401万6,400人:18.3%
- 中国:405万6,400人:23.6%
- タイ:60万6,700人:14.3%
- インドネシア:21万4,100人:15.8%
- フィリピン:27万5,500人:22.7%
- ベトナム:19万4,300人:23.7%
の訪日客数と伸び率です。
その他では、
- ロシア:4万6,400人:29.9%
- スペイン:4万6,700人:20.1%
の伸び率が高くなっています。
6月でみると、
- タイ:42.2%
- インドネシア:46.4%
の前年同月比となり、高い伸び率です。
一方で、6月〜7月には大阪北部地震や西日本豪雨の影響で、各地の観光地に被害が出ています。
その影響で、これまで好調だった韓国の訪日客数の増加率が6.5%に鈍るなど、懸念事項もあるようです。
また、観光庁の田村明比古長官は「近隣諸国では(日本の)情報も多く入り、敏感に反応する。市場動向を注視したい」と、18日の記者会見で述べています。
訪日外国人旅行者数は、このペースでいくと年間3000万人を超える可能性があります。2020年に訪日客4000万人を目標としている政府は、今後も訪日客の増加を促す対策を打ち出していく見込みです。
日本政府観光局について詳しく知りたい方は「日本政府観光局(JNTO)とは?インバウンドビジネスをするなら知っておきたい、国の機関について解説」をご一読ください。
参考:https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180718-OYT1T50048.html