東急ホテルズは、「訪日外国人向け海外旅行保険」やチェックアウトの延長サービス等をセットにした宿泊プランの販売を、3月28日より開始しました。
この宿泊プランの主な補償内容は、「日本国内におけるケガや病気に対する1,000万円までの治療費補償」です。その他の付帯サービスとしては
- 医療機関の紹介や医療通訳サービス
- 治療費のキャッシュレスサービス
- 電話による通訳サービス
- ケガ人、病人およびご遺体の移送サービス
が付いており、その他にも旅行をサポートする
- パスポートおよびクレジットカード紛失、盗難時のサポート
- 空港、ホテル間の送迎予約、手配
- 旅行関連の安全情報の提供(天候、予防接種等健康関連情報等)
- 親族等へのメッセージ伝達
が付いています。
宿泊プランの対象となるホテルは、東京と大阪を結ぶ「ゴールデンルート」上にある、ザ・キャピトルホテル 東急、セルリアンタワー東急ホテル、名古屋東急ホテル、京都東急ホテル、大阪東急REIホテル、新大阪江坂東急REIホテルの6ホテルです。
増加する訪日外国人への対応が求められる観光業界
東急ホテルズでの2017年度の訪日外国人の利用人数は、対前年で10%以上増加しており、今回の宿泊プランを開始する6つのホテルの外国人の宿泊者比率は平均40%を超えています。訪日外国人旅行者数の急速な増加に伴い、課題として浮上しているのが事故や不慮のケガ・病気等への対応です。
2017年から2018年にかけて観光庁が行った調査によると、訪日外国人の約3割が海外旅行保険に未加入であることがわかっています。無保険での医療機関の受診は、高額な医療費発生がトラブルになりやすいのが問題です。医療機関の負担となるだけでなく、日本への観光イメージの悪化にもつながることから、官民一体となって訪日外国人旅行者への安心・安全を確保する流れが強まっています。
2020年の東京オリンピックに向けて、今後ますます訪日外国人対応に求めれらるハードルは高くなっていくことでしょう。
参考:https://www.tokyuhotels.co.jp/company/pressrelease/130//index.html