アニメツーリズムインフォメーションが成田空港にオープン。インバウンドの消費促進も狙った仕掛けとは?

訪日外国人の増加に伴って、日本文化への注目も高まっています。中でも、アニメや漫画が好きだという人は多く、作品の舞台を巡る「聖地巡礼」を来日目的とする観光客も増えてきました。

しかし、アニメの舞台となる土地の多くは地方都市。観光客への対応に慣れていないことやアクセスの難しさといった、対策不足が課題としてあげられています。特に、外国人観光客となると、聖地巡礼のハードルはさらに高く感じます。

そこで、一般社団法人アニメツーリズム協会は、成田空港に「アニメツーリズムインフォメーション」をオープンさせました。現在発売中の、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年度版)」に掲載されている作品を基に、聖地やグッズの紹介を行っています。

今回は、アニメツーリズムインフォメーションがどのような展示なのか、さらには、展示で見られる訪日外国人の消費を促進する仕掛けについてもご紹介します。

アニメツーリズム協会が成田空港にブースを設置

近年、外国人にも人気の高い聖地巡礼。アニメの舞台となった土地を巡る出発点、そして終着点として、成田空港にアニメツーリズムインフォメーションが設置されました。

「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」2018年度版を発表

一般社団法人アニメツーリズム協会は、2017年8月に「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年度版)」(以下、アニメ聖地88)を発表しました。

アニメ聖地88は、アニメの舞台となった都市を紹介するガイドブックです。全世界のアニメファンによるWeb投票の結果を参考にして、聖地となる観光地を88箇所集めました。冊子では、聖地の紹介だけでなく周遊観光ルートも作成し、観光客にどのように舞台となった土地を周れば良いのかを提示しています。さらには、冊子内で既存の観光地も共に紹介することで、さらなる周遊も促します。

そして、88箇所の聖地の0番目として、成田空港が選ばれたのです。

聖地巡礼のスタート地に「アニメツーリズムインフォメーション」がオープン

2018年4月6日から、展示ブース「アニメツーリズムインフォメーション」がオープンしました。場所は、成田空港第2ターミナル2階の北側、出国手続きの前。ブースでは、作品情報やアニメグッズの展示を行っています。

税関を抜けた1階の到着口にも、大きな「Anime tourism 88」という看板が設置され、観光客をブースまで案内します。中に足を踏み入れると、「アニメ聖地88案内ボード」という、大きなパネルが見えます。このパネルに書かれているのは、アルファベット順に入れ替えられたアニメの聖地一覧。作品には、北海道の作品から順番に数字が割り振られ、それぞれに付いているQRコードにアクセスすることで、作品情報を知ることが出来る仕組みになっています。

0番目の聖地として選ばれた成田空港は、訪日外国人にとっては旅行のスタートであり、ゴール地点でもあります。出入国する空港でアニメの展示を行うことで、さらなる旅行意欲の掻き立てや、満足感を高めることが狙いです。

アニメツーリズムで消費促進を狙う

アニメツーリズムインフォメーションでは、訪日外国人の消費を促進する仕組みがいくつか施されていました。その中から、フィギュアの展示、オンラインショップのQRコード、ガチャガチャの3つをご紹介します。

オープニング企画としてフィギュアの展示

アニメツーリズムインフォメーションでは、4ヶ月ごとにメインとなる展示の入れ替えが行われるようです。4月現在は、アニメ聖地88に掲載されている作品のフィギュアが展開されています。

最初の展示では、東京(「ラブライブ!」)、千葉(「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」)、埼玉(「ヤマノススメ」)、神奈川(「ハイスクール・フリート」)の各聖地が写真で紹介されています。それぞれの写真には作品のフィギュアも一緒に映されており、まるでアニメのキャラクターが観光しているかのように見えます。

知らない土地でも写真で知ることで、訪日外国人はどんな土地なのかをイメージ。具体的な土地の様子を知ることで、地方都市へのさらなるアクセスにつながると考えられています。

フィギュアとともにアニメショップのQRコードを設置

アニメツーリズムインフォメーションで展示されている、フィギュアやぬいぐるみといったグッズ。実は、この展示ブースでは購入出来ません。しかし、設置されているQRコードにアクセスすることで、アニメグッズのオンラインショップへアクセス出来るようになっています。

海外で売られているアニメグッズは、日本ほど種類が多くありません。展示ブースでアニメグッズを選び、QRコードのショップで購入することで、観光客は自分の国では手に入らないグッズを手にすることが出来ます。ショップは海外発送にも対応しているため、帰国後に再度購入することも可能です。

ガチャガチャの設置で小銭を使い切る

展示ブースには、ガチャガチャも設置されています。余った小銭を、低価格のアニメグッズのガチャガチャで使い切ってもらうことが狙いです。

日本は、他の国に比べても小銭が多いものの、小銭は余っても両替が出来ません。そこで使い切る方法として、ガチャガチャが勧められています。ガチャガチャであれば、数百円と低価格。小銭を使い切れることと、日本にしかない遊び方が魅力となっているようです。

また、ガチャガチャのブースには「#Lets_Gacha」というSNS用のハッシュタグも用意されていました。ハッシュタグを使用してもらうことで、インターネットでのシェアによる周知も試みられています。

アニメツーリズムインフォメーションの展示一覧

アニメツーリズムインフォメーションでは、紹介したグッズ販売やガチャガチャの他にも、以下の展示やブースの展開を行なっています。
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  • アニメ聖地88案内ボード
  • アニメ聖地88パンフレット
  • Japanese Anime Goods(アニメグッズの展示)
  • Anime Tourism Galley(アニメ聖地の写真)
  • アニメ聖地認定プレート
  • アニメ・ガチャ
  • アニメ聖地御朱印
  • フォト・スポット

パンフレットは、日本語や英語だけでなく中国語にも対応しています。また、日本の文化である御朱印も見られました。御朱印帳は販売もしており、「Anime Japan 2018」というイベントで数量限定で販売されていた商品が、4月下旬に入荷予定となっています。御朱印は、全国の聖地でも順番に設置されていく予定です。

アニメツーリズムでインバウンドの消費促進を狙う

2016年に設立されたアニメツーリズム協会。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年度版)」の発売に伴って、2018年4月から成田空港に、「アニメツーリズムインフォメーション」をオープンしました。

アニメツーリズムインフォメーションは、成田空港第2ターミナルにあります。旅行の出発点であり、到着点でもある空港。利用者も多い出国エリアの近くに設置することで、地方へのアクセス増加や、旅行を最後まで楽しめたという満足感を高めることが期待されています。
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実際のブースでは、アニメ聖地88に掲載されている都市が、パネルで一覧となって展示されています。さらには、オンラインショップに繋ぐアニメグッズの展示やガチャガチャなど、消費を促進する仕掛けもいくつか施されていました。展示は、約4ヶ月ごとで入れ替えられます。

訪日外国人にとっては、ハードルの高い聖地巡礼。アニメ聖地88と絡めたブースにより、より簡単で身近なものに変えようとしています。そして、聖地巡礼の中で消費を促すことで、さらなるインバウンド効果が期待できるのではないでしょうか。

アニメの聖地巡礼について、具体的なインバウンド事例について詳しく知りたい方は、「「聖地巡礼」でインバウンド需要を加速させる!参考にすべき3つの事例と自治体側に必要な姿勢」をご一読ください。

出典:https://animetourism88.com/ja/shadan/topics/088-anime-tourism-information

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