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大阪府にある「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に。インバウンドを含めた観光事業の活性化に拍車がかかる

 大阪府にある「百舌鳥・古市古墳群」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関イコモスによる勧告で、世界文化遺産登録がほぼ確実となりました。

 世界文化遺産は、人類が共通の財産として遺跡や歴史的建造物を保護するものです。各国政府が候補を推薦し、選ばれた21ヶ国の世界遺産委員会が審査します。

 そして「百舌鳥・古市古墳群」が実際に登録されれば、大阪府で初の世界文化遺産となります。2025年には大阪万博の開催も決まっており、インバウンドなどの観光事業に与える経済効果は約1千億円を超えるという試算も出ているのです。

観光客数や経済効果に影響があるため、観光事業の活性化につながる

 堺市の公益財団法人「堺都市政策研究所」が公表した試算では「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されると、

  • 観光客数が、平成27年度の1.8倍にもなる約2千万人
  • 大阪府全体の経済効果が約1,005億8,400万円

などの影響があります。

 そして実際に国内で世界文化遺産に登録されたものは、その後、観光客が急増しているケースも多いです。

 例えば長崎と熊本にある「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産群」だと、昨年7月に登録されてから9ヶ月間の来訪者が約69万人に。前年と比べて1.5倍ほどです。

 さらに、平成26年6月に世界文化遺産に登録された群馬県の「富岡製糸場」でも、毎年10万〜20万人だった来訪者が100万人以上に伸びています。

 しかし世界文化遺産に登録される際の懸念事項もなくはありません。国内にある世界文化遺産はすでに18件にも上り、希少価値が薄れてきているのです。

 それに「百舌鳥・古市古墳群」は宮内庁が厳重に管理している場所なので、一般客の立ち入りが禁止されているところが多いです。ゆえに観光客が「全然観光できない」と思ってしまい、客足が遠のくかもしれません。

継続的に訪日客などを呼び込むためには、自治体だけでなく国や宮内庁にも判断を仰ぐ必要があります。

 もちろん企業などが実施するインバウンド施策も、訪日客を呼び込むために欠かせないことです。

 東京都千代田区の旅行会社「ユーラシア旅行社」は、「百舌鳥・古市古墳群」の観光を含めた2泊3日のツアーを実施。セスナ機に乗って上空約500mから古墳群などを見て景色を楽しむ遊覧飛行が含まれています。

 「百舌鳥・古市古墳群」が正式に世界文化遺産に登録されることで、ツアー客が増加し古墳に訪れる観光客も増えるはずです。

 「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産になることで、観光事業の活性化につながります。しかし一時的なブームだと次第に衰退していくため、日本が誇る文化財として世間に定着させる施策も必要になるもの。今後の取り組みに注目が集まります。

世界文化遺産がある地域の特性を活かし、インバウンド対策にもつなげるプロジェクトについては「世界遺産の街・姫路に「城下町100%体験」お座敷カフェラウンジをつくる!」をご一読ください。

参考:https://www.sankeibiz.jp/business/news/190520/bsm1905200640002-n1.htm

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